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テイラーはまだ文字が読めない ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝

2019年10月05日 | ヴァイオレット・エヴァーガーデン
4回めを見終えた。エイミーは自分と同じ身寄りのないテイラーを拾い、妹として育てる。エイミーは、テイラーを守るために自分を跡取りとすべく迎えに来た父親と「契約」を交わし、名前を捨て、「イザベラ・ヨーク」として生きることを決める。

 このときのテイラーは、まだ意味のある単語を喋れないが、ホットケーキも食べられ、離乳も終わっているらしい。言葉の進み具合から、「2歳前後ではないか」という考察を見た。さすがママン。その発想はなかった。

 しかし、言葉の進み具合には個人差もある。

 二人の別れから4年後にあたる後半パートで、テイラーは文字を読めないことを隠している。この時点でのテイラーは、7、8歳くらいではないかと私は思った。テイラーは、自分でもまだ文字が読めないことを恥ずかしく思っていたのだろう。つまりエイミーと出会ったのは、3、4歳だったのではないかと私は思う。細かな点だが、エイミーと出会った時点で、乳歯もほぼ生え揃っている。奥歯まで生え揃うのは、3歳半くらいらしい。

 エイミーと別れた約1年後、孤児院のテイラーに手紙を届けに来たベネディクト・ブルーは、「こいつ文字読めるのか」と、電車ごっこの女の子に訪ねる。女の子は、悲しげな表情で首を振る。ベネディクトの目には、ギリギリ、文字が読めなくもない年齢に見えたのだろう。もちろん、4、5歳なのだから、まだ文字が読めないのは仕方ない。しかし首を振った女の子のまなざしからは、幼いテイラーが心を閉ざし、いつもひとりぼっちで、言葉の習得も遅れていることへの同情や哀れみが感じられる。

 エイミーの手紙は、彼女に「幸せ」を運び、明るく活発で天真爛漫な子どもに育てたが、文字を読むことは苦手なままだった。

 テイラーという名前も、自分で名乗ったのだろうか。あるいは、名前を書いたものを身に付けていたのか。このあたりは、映画を観ている限りはわからない。

 エイミーが付けた可能性もある。テイラーは男性名のようだが、女性カントリーシンガーソングライターのテイラー・スウィフトがいるように、女性名でもおかしくない。

 エイミーは彼女のためにクマのぬいぐるみを作る。テイラー(洋裁師)は、かつてエイミーが夢みた、憧れの職業だったのかもしれない。そう思うと、戦争孤児であるこの血のつながらない姉妹が、たまらなくいとおしくなる。



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1 コメント

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Unknown (くろまっく)
2019-10-09 11:00:07
パンフレットを見たら、テイラーは、エイミーと別れたときは5歳、郵便社に来たときは10歳になっていた。
ということは、この姉妹が出会ったのは戦争中。そして、テイラーも3歳か4歳だったのだろう。エイミーの手紙を受け取ったのは7歳になる年だったということになる。
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