新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

摩耶山Diary34th 天上寺詣で

2023年11月19日 | れんのハイキング日記



11月11日の土曜日も、摩耶山にやってきました…!

翌日の12日が、六甲山全山縦走だということを、父は忘れてぃたようです…
もし同じ日だったら、大混雑だったにちがいぁりません…
六甲山全山縦走の最大の難所の「天狗道」を越えた摩耶山の「掬星台」は、公称56キロのルートの中間ポイントであると同時に、ルート最大のオアシスなのです…



きょうもよく晴れてぃます…



青谷川公園のマンデビラは今日も咲いてぃます…花期が長いですね…



白い菊の花…!
父の生まれた新潟では、菊の花をおひたしにして食べるんですよ…
おとなの味でした…はぃ…



石蕗(つわぶき)の花ですね…



上野道登山口の観音さま、今日もよろしくぉ願いします…!



ぉ父さん、今日は残り十三丁のベンチで休んでいかなくてぃいの…?
ぉ酒ひかえて、正解だったね…



登山口からみっつめの展望所の「あおぞら展望所」です…
これは私たちおやこだけで通じる名称です…はぃ
雲が出てきましたね…
上野道では、行きも帰りも、海と空、神戸の街と港を一望できるこの場所で休んでいくのが楽しみなんです…



切り株さん、こんにちは…
こんなに朽ち果ててしまったのに、最後の力をふりしぼって、ひこばえさんを送り出してぃたんだね…



四番目の「どんぐり展望所」の先の分岐点では、ケーブルとロープウェイの「虹の駅」に立ち寄る道でなく、直接山頂に向かうショートカットの道を行きます…
「ショートカット」といいましたが、こちらのほうが正式の上野道のようです…
落ち葉がさくさくでした…



峠茶屋のぉ地蔵さま、今日も休ませてください…



この峠茶屋跡からの眺めも大好きです…
山に来ているのに、船の汽笛が聴こえてくるなんて、素敵だと思いませんか…?



ぁれ…? ぃま30℃…?
結構冷えてぃるのに…
麓もいまは15℃です…気温計、こわれてしまったのでしょうか…



峠茶屋跡から旧天上寺の山門まで、4丁(約436メートル)です…
最初の1丁は、下り道で結構なだらかなのですが、残り3丁は階段が続く、きつい道です…

ケーブルができてからも、この道を歩くのは大変だったはずです…

「もっと山門の近くに、ケーブルの駅を造ることはできなかったのかねえ」

と、父が呼吸を整えるために、立ち止まって休みながらぃいます…

「でも、この森、修行の場所だよね…自然を壊さないように、離して造る必要がぁったのかも…それに、ぉ山の構造上も、いまの場所しかなかったのかも…」

「そうなんだろうねえ。それに、峠茶屋のお茶屋さんを素通りさせるわけにはいかなかったろうなあ。結局、ロープウェイができてしまって、お茶屋さんも商売が立ち行かなくなってしまったわけだが」

父によると、江戸時代、幕府が橋を架けることを許さなかったのも、たんに江戸を守る軍事的理由、当時の技術の限界ばかりでなく、渡し船や川渡しに関わる雇用を守る意味もあったのだそうです…

「残り一丁」の道しるべを過ぎて、「人の世は闇に迷路に山に坂 目でゆくよりも心であゆめ 光月」の看板のところまで来たら、山門の仁王門はすぐそこです…



仁王門に着きました…!

ここが海抜560メートル地点です…



335±5段の長い石段の終盤に、樹齢千年を超える、幹の太さ8メートルのご神木「摩耶の大杉さん」への参道がぁります…
この摩耶の大杉さんにぉ目にかかるのも、毎週の楽しみなのです…
1976年、旧天上寺が火災で焼失したとき、火の粉を浴びて、樹勢が衰えてしまい、枯死してしまったのですが、いまでも死んでしまったようにはちっとも見えなくて…
私も父のまねをして、ひんやりとした、今では苔むしてしまった大杉さんの幹に、額と両手を当てて、目を閉じてしばらくじっとしていきます…


石段を登りきりました…!


ここまで来ると、雲が目の前です…!
「天上寺」とぃわれるだけはぁりますね…
今日はこのまま休まず奥の院コースで、山頂をめざします…!


旧天上寺の奥の院跡の先に、修験者の方が天狗さんを封じ込めたとぃう巨石のぁる天狗岩明神さまがぁって…(これが「天狗道」のなまえの由来でしょうか…)


そこから歩いてすぐの場所に、摩耶山の山頂の三角点がぁります…

摩耶山の標高は、このポイントをもとにして、公称698.6メートルとされてぃますが、一般的には、天狗岩から西に進んだ電波塔のぁる702メートル地点が、最高峰とされてぃます… 
前回、カレーライスをぃただいた掬星台のカフェも、「cafe 702」という名前です…


掬星台に来ました…!


今日は淡路島まで見えますよ…!


見てください…雪椿が咲いてぃました…!


紅椿も…!

山頂は、ふもとより一か月、いえ二か月冬が早い感じでしょうか…


ぉ楽しみの昼ごはんです…!
あたたかいミルクココア、ぃただきます…!
山の上では、自動販売機の飲み物は、麓よりお値段が高いのが普通なのですが、掬星台では麓と変わりない良心価格なんですよ…?

父ぃわく、掬星台には、緊急車両や営業車両に限っては、掬星台まで六甲ドライブウェイから直接乗り付けることができるのは大きいんだそうです…

掬星台は「六甲山全山縦走のオアシス」と申しましたが、よくコカ・コーラは売り切れになってぃます…
ふだんから、全山縦走に向けてトレーニングに励むハイカーの方々が訪れては、一人で何本も購入するのだそうです…
掬星台の自販機は、ふもとに比べても、回転率がすごくよいのではないかと、父はぃいます…


「じゃ、名残惜しいけれど、下山しようか」

ごはんを食べ終えた父がぃいました…

「うん…でも、まだ時間ぁるよね…? 私、天上寺さんまで、お参りしたいんだ…ぉ父さんはどう?」

「そうだね。天上寺ゆかりの俳句を紹介したリーフレット、どこかにしまってしまったから、もう一度もらいに行こう」


これは天上寺さんに行く途中にぁる、「摩耶の石舞台」からの眺めです…
(また半目になってしまぃました…)



いまは閉業した、「オテル・ド・マヤ」です…

今は無人のはずのホテルから、何か機械音が聴こえます…

「ふむ。ボイラーかな? それともエアコン? 暖房を入れているらしい」

と、父がつぶやきました…

「ぉ客さんもぃないのに、暖房を入れるの…?」

「建物だって生き物だからね。定期的に外気を入れて、掃除しないといけない。夏はカビ、冬は結露が天敵だ。建物の傷みが進んだら買い手もつかなくなってしまう。だから暖房を入れているんじゃないかな。ちゃんと買い手も見つかって、新装オープンしたら、お母さんと一緒にまた来よう」

「…ぅん!」



天上寺に着きました…!

掬星台には、「天上寺まで10分」という大きな看板が立ってぃますが、20分くらいは見ておいたほうがぃいと思います…
足腰が不自由な方は、掬星台から30分に1回出てぃる「六甲・摩耶スカイシャトルバス」でも行けます…
掬星台までは山に登らなくても、ケーブルとロープウェイを乗り継いで行けますよ…


山頂ではもう紅葉が始まってぃます…



天上寺の山門に到着しました…!




天上寺には、ぁちこちに、カエルさんのモニュメントがぁります…
「安産」「子だくさん」のシンボルだそうです…

ぉ釈迦さまのぉかあさまの「摩耶夫人」(まやぶにん)をぉ祀りする天上寺さんは、女性の安産にご利益のぁるぉ寺とぃうことになってぃるのです…




この白砂は、仏教的な世界観を表したものなので、立入禁止ということでしたが…


天上寺さんからも、淡路島がよく見えました…!
淡路島、たのしかった…!
はもしゃぶも、牛乳も、たまねぎも、ラーメンも、全部おいしかったです…はぃ!



ふふ…ぁなたが、天上寺のカエルさんのボスさんなんですね…


「菜の花や 月は東に 日は西に」

この有名な句は、蕪村さんの摩耶詣の際に詠まれた句でした…

淡路島を臨む、このお寺いちばんの絶景スポットに、この句碑は設置されてぃます…


摩耶夫人堂にぉ参りしてきました…
いますぐ全世界の戦争や紛争が終わり、女性や小さな人が犠牲になることがぁりませんように…もちろん、男の人も…


摩耶夫人さま、どうかよろしくぉ願いします…


リーフレット「摩耶山天上寺の句碑案内」をぃただいて帰りました…

父は泉鏡花さんの句は紹介されていないとぃっていましたが、それは句碑がないというだけで、「春月や摩耶山忉利天上寺」とぃう鏡花さんの句はリーフレットには紹介されてぃました…

だから、「摩耶山Diary31st」の記事のうち、父の記憶違いの部分は、削除させてぃただきました…



それでは、帰ります…

カエルさんの背中には、「またのご来山をお待ち申し上げます」というメッセージがぁりました…

もちろん…! 何度だって来ちゃいますよ…!



ぉ父さん見て、まやビューライン、12月は運休するんだって…

夏のように、ぉ酒飲みすぎて、出発が遅くなって、「帰りはビューラインで!」なんて、いかないんだからね…

お酒を控えて、早起きを心がけてください…

でも、年末年始は動いてぃるのか…
来年の初日の出は、私も掬星台で見たいかも…



天上寺は山頂近くなのに…
セイタカアワダチソウが繁殖してぃました…
どういった伝播ルートなのでしょうか…



紅葉、きれい…





栗のイガもたくさん落ちてぃましたよ…!



掬星台まで来ると、「六甲・摩耶スカイシャトルバス」の出発時間でした…
摩耶山掬星台と六甲ケーブル山上駅を結んでぃます…



それでは、下山します…



弘法清水です…

少し勢いは衰えているように感じますが、今日も水は溢れてぃます…




旧天上寺まで降りてきました…



旧仁王門です…!


ぉ父さん、小説の取材がぁるんでしょ…?

今日は青谷道で帰ろ…?




青谷道は、この原生林の森の中の道を歩くのが、とても清々しい気分になるのです…



石段はちょっと辛いですが、修験者の道とぃう感じがします…



この道を蕪村さんも子規さんも歩いたんだんですよね…


青谷道のケルンの場所まで来ました…



私の妹たちのぉ気に入りの「ひみつきち」の「木の洞」です…


青谷道のご神木さまです…


ようやく青谷川のせせらぎが聴こえてきました…


不動滝まで降りてきました…



大日不動さまにぉ参りして…



このエリアは、ゴミの不法投棄のエリアになっていたのですが、今はボランティアの方々の奮闘で、ほとんどごみゼロになってぃます…


でも、この業務用冷蔵庫を下に下ろすのは大変です…

金属製なので、のこぎりでバラバラにすることもできません…

捨てた人に引き取ってほしいです…上に上げることができたなら、下に戻すこともできるはずです…
ほんとうに、どうやって運んできたのでしょうか…バイクしか入ることができないのに…
父も首を傾げます…

「ユンボで釣って運んできたのかなあ…平日だって、だれかしら登山客がいる目の前で、堂々と運んできたんだろうか」






「つくばね登山会」の本部まで降りてきました…

ふだんなら、鉄棒で懸垂していくのですが、女性ハイカーのおふたりが、ベンチに座って楽しそうにおしゃべりしていたので、先をめざすことにしました…

そして、青谷道を降りて行ったのですが、父は「何か」を見つけたようです…
建物のように見えます…



青谷川に降りる階段がぁりました…

父は見に行くことにしたようです…

「れんちゃん、ごめんね。ここで待ってて」

父はぁの建物が何か、確認したくてたまらないようです…。

「むぅ。私だって見に行きたい」

「仕方ないなあ。濡れて寒いし、汚れるぞ?」

「そんなの、ぉ父さんと一緒に行動している時点で織り込み済みだよ!」

父は私を見て、苦笑しながらいいました。

「だったら行くか。れん坊、後悔するんじゃねえぞ」

れん坊は、安房の大伯父さんが私を呼ぶときの呼び名です…
「ぼうけん」や「いたずら」をするときは、父も私を「れん坊」と呼び、男の子に対する話し方になります…

それから、川辺に降りて、青谷川の冷たい渓流の石伝いに、上流に進み、建物が見えてきたところで、川辺の急斜面によじ登りました…

それはどうやら小さな家のようでした…その奥には小屋のような建物も見えてぃます…

父が大きな声を上げました。

「すみませーん。おじゃまします。どなたかいらっしゃいませんか」

何の返事も返ってきませんでした。

「だれもいないね。少しのぞかせてもらおうか」



それは無人の空き家でした…トタンの屋根や壁にも穴があいてぃて、中には落ち葉がたまっていました…

あたりには、ご飯がまや自転車などのだれかが暮らしてぃた生活の痕跡がぁりました…

「うーん。廃墟になって半世紀くらい? でも、実はつい最近、といっても20年か30年前まで、だれか暮らしていたかもしれないね」

半世紀といったのは、転がっていた扇風機のデザインが、父も見た記憶のない古いタイプだったからだそうです…

「電気も通じてぃないのに、扇風機が使えたのかな…?」

「工事用の発電機を使っていたんじゃないかな。軽油で動かすんだ。この場所は、砂防ダム関係の労働者の施設だったのかもしれないね。使われなくなって、また新しいだれかが住み着いた可能性がある」

と、父はいい、しばらくじっと何かを考えてぃました…
何か小説のヒントになったのでしょうか…


「いけない。日が暮れてしまうね。先を急ごう」



青龍寺さんまで出てきました…




芭蕉さんが「月は東に日は西に」と詠んだ青谷道登山口です…


それでは、大阪に帰ります…!



王子動物園のタンタン、病気よくなったでしょうか…。今年の暮れ、無事に中国に帰ったら、このイラスト、どうなってしまうのでしょうか…。



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