新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

10月のアクセス状況 もしドラブームとJ天皇制

2010年11月02日 | 日記
10月のアクセスはこんな感じでした。

1位 『もしドラ』 本当は萌えるドラッカー  443
2位 源氏物語 現代語訳を読む 160
3位 ZETMAN 48
4位 源氏クリニック お医者さんが診た源氏物語 42
5位 京極夏彦『死ねばいいのに』 29


「もしドラ」はアニメ化が決まった影響でしょうか。
何か急にアクセスが増えました。
すでにアクセスの1/4を占めています。

「もしドラ」を全面否定する人のレビューを見かけました。
その気持ちはわからないではないです。
昨年、刊行早々に購入したのですが、
しばらく積読でしたから。

着眼や切り口はすごく面白い。
しかし冒頭で、
「マネジャーもしくはマネジメントについての本」
を探しに来た女子高生に向かって、
いきなりドラッカーの名前をあげる書店員の不自然さが、気になります。
ケガの功名で結果オーライとはいえ、
この書店員、全然、顧客視点に立てていないだろうとか。
Amazonのおすすめのほうがマシだぞ、と。

もちろん、レビューに書いたように途中から面白くなるし、最後は泣きも入る。
例の作戦がどれだけ有効か、
あの応援方法は許されるのか、いろいろ問題は残るわけですが。

しかし小沢健二がドラッカーブームを「気持ち悪い」と批判しているのは、さすがだなと思いました。

ドラッカーブームは、アイドルや萌えキャラと化した一見人畜無害な「J天皇制」の問題と、通底しているのでないかと思いました。
天皇・皇族が過去の反省や謝罪して世界を回るのと、
憲法九条改正や資本のグローバリゼーションの動きは、一体の動きだということ。
女性天皇も、過去の戦争のイメージを払拭するために、平和的・文化的な国家の象徴が必要だという時代の要請だったりする。

「平和」と「民主主義」の幻想に絡め取られているうちはだめです。
それは願望でしかない。

平和と繁栄の象徴である君主は、死や暴力といつも隣り合わせなのです。
源氏物語の時代の平安京は、死体が転がり、鬼や物の怪が跋扈した魔都でもありました。しかしそれは決して過去のものではないのです。



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