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新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃん姉妹とお父さんの日々。

ジュリー・マネの肖像(2) ワグナーの肖像画

2010年06月06日 | アート/ミュージアム
 ジュリーは1893年に日記をつけはじめた。11月生まれなので、このとき14歳。日本語版は1987年にイギリスのサザビー社から刊行された英語版に基づいている。日記全体の5分の1ほどの分量だそうで、ヴァカンスや旅行などの記述は割愛されているという。  ジュリーの日記でルノワールの名前の初出は、1893年9月8日。朝、母の絵のモデルになり、昼に画廊を訪ねたあと、モンマルトルの丘の上にあるルノワール邸 . . . 本文を読む

ジュリー・マネの肖像(1) ベルト・モリゾの娘

2010年06月05日 | アート/ミュージアム
《ジュリー・マネの肖像》 ルノワール  今日でわたしは16歳。日の出がほんとうにすごかった。薔薇色、ベンガル花火のように完璧な薔薇色だった。すべてがヴェールにつつまれたよう。すてきだった。 (1894年11月14日 水曜日)  《ジュリー・マネの肖像》が、以前見た《猫を抱く子ども》が美しく成長した7年後の少女と知って、感慨深かった。その表情は憂いをおび、どこかアンニュイ。その深い瞳に深い知 . . . 本文を読む

可愛いイレーヌ ルノワール展

2010年05月04日 | アート/ミュージアム
 5月3日。  「ルノワール展--伝統と革新」を観に、国立国際美術館に出かける。  「ブーシヴァルのダンス」「団扇を持つ若い女」などの代表作を観ることができてよかった。  「新聞を読む、クロード・モネ」の前で立ち止まる。新聞を読みながらパイプの煙草をゆくらす、当時32歳の顎鬚のモネ。普仏戦争をはさんで、1869年から1875年にかけて、ルノワールとモネの二人は親しく交流し、画架を並べて共に絵 . . . 本文を読む

東洋陶磁美術館へ

2010年05月04日 | アート/ミュージアム
 5月2日。  『1Q84 BOOK3』を読み出したら停まらず、読み終えた頃には明け方近くになっていました。感想はまた改めて。  昼前にめざめて、ふと思い立ち東洋陶磁美術館に。  油滴天目茶碗(ゆてきてんもくちゃわん)と蓮花文角杯(れんかもんかくはい)がお気に入りなのです。  「へへへ、天目釉をこんなにテラテラさせやがってよう! この色もテカり具合も、全部おれを誘ってやがるぜ!」  「角杯さん . . . 本文を読む

お気に入り

2010年04月18日 | アート/ミュージアム
かつてのHugo Strikes Back!、ofellabutaより、最近のお気に入りエントリに無断リンク。ブックマークがわり。 コレ、似てんじゃね? コレ、パクリじゃね?という感じのデザイン集。 パクられ経験は数回。最近のは、気づかなかった。 「いい文章ですねえ」と感心していたら、「それ、あなたのですよ!」といわれて、自分の文章を褒めた不明を恥じた(若い頃は今より真剣だったのかもしれない)。 . . . 本文を読む

大アンコールワット展へ

2006年08月15日 | アート/ミュージアム
 館内に入っていちばん最初の展示は、6世紀のブッダの頭部像だった。最も古いクメール仏教美術の代表作。眉間に生えた白い毛がないのがインド仏像にない、クメール独自の特徴。ブッダの髪の渦巻きや表情にヘレニズムの影響も感じられる。  仏像の見方の勉強になる。ブッダの頭の巻毛は「螺髪」(らはつ)、盛り上がった頭頂部は「肉髷」(にくけい)。肉髷がお釈迦様の知恵袋というのは、学生らしい女子がおもしろがっていた . . . 本文を読む

大阪歴史博物館 常設展

2006年08月14日 | アート/ミュージアム
 14日、予定通り大阪歴博のアンコールワット展へ。  家を出たのは11時前だった。忘れていたが、歴博はJR森ノ宮からは1キロは離れている。法円坂をだらだらと歩く。アスファルトの強烈な照り返し。肌がじりじり焼ける音が聞こえてくるようだ。しかし夏らしくて、この感じは好きだ。  ピースおおさかにも寄りたかった。しかし予定優先(戦争と船の企画)。  以前、歴博を訪ねたときは駆け足だった。  きょうは . . . 本文を読む

ドナウの人魚

2004年11月16日 | アート/ミュージアム
 『クストー隊の世界探検・ドナウ川 水中洞窟を偵察だ!』(同朋舎出版)を見つけて、思わず胸が高鳴る。  ドナウの水源の地底湖の妖しい美しさ。  そして7000年前の狩猟民が、母なるドナウに捧げた風変わりな石像――人間の頭と魚の体を持った奇妙な石像の写真に、完全に鷲づかみにされた。  セルビアとルーマニアの国境にある鉄門の中心に生まれたこのヨーロッパ最古の文明の一つは、約3000年続き、やがて東方 . . . 本文を読む

ゲージツの秋

2004年11月02日 | アート/ミュージアム
「大阪人」(大阪都市協会)12月号が届いた。 http://www.osaka-cpa.or.jp/osaka-jin/index.html  今月の特集は「大阪アートシーン入門」? 表紙のガングロコギャルのコスプレ写真に、!!>◎▲◎<!!とする。「新手の吉本の芸人か?」と思ったら、木村伊兵衛写真賞受賞の新鋭写真家・澤田知子氏の変装セルフポートレートであった。ホームページに出ている . . . 本文を読む