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SMILE★DOG(フレンチブルドッグ) 

愛犬「フレンチブルドッグ・くろまる」と「英ブルドッグ・歌舞伎」との生活。

ブログご縁でトリミング♪

2009年05月29日 | トリミング事情
ブログでお知り合いになれたお姫様を
トリミングさせて頂ける事になりました♪

  シーズー・蘭ちゃん デス

9歳の蘭ちゃん。
数年前に緑内障で光を失いました。
クリクリと大きな可愛いお目々・・・
両目共、見えていません。

メール等で情報は頂いていたものの
お目々が見えない事で、臆病や神経質になっていないか?・・・と
少し心配していました。

がっ!!!!!

なぁ~んのなんのぉ~っ、
元気一杯の蘭ちゃん
飼い主のミヨシさんも仰る様に
「言われなきゃ」
目が見えないとは分かりません。
初めて訪れる場所・初めて会う私なのに
自分でとことこトリミング室に入り、
お鼻を鳴らし、シッポふりふりで甘えてくれました。
と~っても快活な明るいお姫様デス。


時間を掛けてトリミングの打ち合わせ。
蘭ちゃんはアレルギーがある子なので
シャンプー剤の事・暮らしぶり・普段のケアの仕方 etc
沢山のお話をミヨシさんから伺って。
蘭ちゃんが通っている
アレルギー専門医の方針も教えて頂き、
それらを考慮しつつ、トリマーとしての意見も混ぜつつ、
お手入れさせて頂きました。


初めて会う私に全身くまなく触られる事はストレスでない訳がない。
でも、蘭ちゃん!
とっても大人しく、穏やかな顔でお手入れさせてくれました。

飼い主のミヨシさんは、
普段からしっかりとケアされておられるので
蘭ちゃんはお手入れに慣れているのだと思います。
犬達にとり、飼い主が果たす役目は非常に大切なのだと
改めて思い知らされました。
特に、蘭ちゃんの様に長毛犬種の場合は
トリミングは必要不可欠ですし、一生付き合って行くので、
飼い主さんとの楽しいお手入れの時間は重要。
いざトリミングに預ける際でも
ストレスをほんの少しでも軽減出来るはずです。

飼い主さんがお迎えに来てくれるのを待ちながら蘭ちゃん・・・
 眠ってしまいました。
ちっちゃな背中が愛おしくて、
ついぎゅぎゅっと抱っこしたい衝動を抑えながら(笑)
起こさぬ様に静かに飼い主さんを待ちます。
こんな時間はいつも、

「来てくれてどうもありがとう。」
「一杯我慢させてごめんね。」
「大好きだよ♪」
と頭の中でワンズに声を掛けます。
私にこんな穏やかな気持ちを与えてくれるワンズ、
それから、
数あるショップの中で私の所を選び、
大切な我が子を預けて下さる飼い主さんに感謝する大切な時間。
幸せな時間。


「この子は全てを明るく受け入れる子なんです♪」

と愛おしそうに蘭ちゃんを撫でる飼い主ミヨシさんを見ていてつい

「ミヨシさんが全てを受け入れる方なんですね。」
と言葉が出ていました。
飼い主さんの性格は愛犬の性格に顕著に表れるという話は
本当なのだとここでまた実感。


私が知らない犬ご飯のショップや方法も教えて頂いて
また一つ勉強になりました♪
本当にどうもありがとうございました
ミヨシさんと蘭ちゃんには沢山の想いがあるのですが
またお会い出来た時にでもお話しさせて下さい♪

驕り厳禁

2009年04月22日 | トリミング事情

今日は朝から吐き気がし調子が悪かった。
いや。
それは言い訳。

目覚ましTVの占いは
「簡単なミスでブルーな気分に」
だったし、
こんな日は慎重に・・・と思っていたのに。

仕事中、犬に顔を咬まれた。
指はたまに咬まれるけど。
こんなに酷いのは初めて。
痛かった。
傷じゃなくって心の方が。

今日のお客さんわんこは神経質だけど
悪い子じゃない。
咬んだ後
「しまった」
と言う顔をしてた。
耳を伏せ、しっぽを後肢の間にしまいこんで。

振り返ると
反省すべき点が見えて来る。
トリマーになって12年になるが
未だにこんな事も出来ないのかと切なくなる。


目指すはもっと上。
もっと上。
しょげてる場合じゃない。

この怪我は
私の驕りを神様がどこかで見ていて
そんなんじゃ駄目だと教えてくれたんだろうと
気持ちを切り替えよう。
驕り厳禁。


明日も朝から
初トリミングのプードル君が来る。

しょげてる場合じゃない。
ビールでも呑んで
もう寝よう。


 


 

http://ark-angels.jp/dazaihu.html


代弁者

2009年03月10日 | トリミング事情
先日お店に来てくれた可愛いお嬢さん。
     

私はこの子を初めてトリミングさせてもらう。
トリミングはこれが2回目だと言う。


「多分・・・大暴れしちゃうと思いますぅ・・・。お転婆で。」

と、申し訳なさげに飼い主さん。
そんなに謝らなくてもぉ~と思う位
“暴れる、暴れる”と仰るので

(以前のトリミングの際、何かあったか?)


と妙な勘繰りを働かせたりしつつも、お手入れ開始!


初めてこの手でトリミングさせてもらう子は
常連さんの3倍も4倍も気を使う。
その気遣いの大半は
<トリミング嫌いな子にしない為!!!>
なのだけど。
トリミング犬種に生まれて来た以上、
トリミングとは一生の付き合いになるのだし、
それが一生の連れ合いになるのなら、出来るだけストレスレスな物にしてあげたい。



あからさまにカット跡の無い、長~い長~~~い被毛が
飼い主さん達の目が行き届きづらい、お耳と脇の下で毛玉化しているのを発見し
ここでも一回目のトリミングに違和感を感じるも粛々とお手入れは進む。
飼い主さんが日頃のお手入れを頑張っておられるのと
お嬢様が余りに良い子で頑張ってくれたのと
気を使って急いだ事なんかの相乗効果で
ベーシング~カッドで全て込み込みで
3時間で終わった。


お迎えに来てくれた飼い主さんがまたもや
「暴れたでしょう?」
と言うので
「 びっくりする程良い子で頑張ってくれました~♪
  だからこんなに早く終わりました~~~!」
と伝えると、飼い主さんも目点でびっくり。(笑)

別れ際
「 すごく良い子だったってちゃ~んとパパに言っといたからね!
  沢山褒めてもらってね♪ 」
と、お嬢さんに話しかけるのを見て飼い主さん、
「何だか犬達の代弁者みたいですねぇ~。」
とにこにこ。



良い事ばかりではなくて、へこんでばかり(に思える)私の人生だけど・・・
この日は一番嬉しい言葉を頂いた♪♪♪
私がトリマーになって12年。
ずっとそうなりたいと目指している最終目的地!
恐れ多くてあんまり大声じゃ言えないケド・・・
言葉を発せない犬達の代弁者になりたい。
いつかはなりたい。




                           

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高齢化と犬と。

2008年10月18日 | トリミング事情

ご覧になった方も多いかと思いますが、某テレビ番組で
「老人と犬との暮らし」が放送されていました。

飼い主さんの病気・又はその飼い主さんとの死別等により行き先を失った犬達を預かり、
お世話をしておられるボランティア団体さんが存在するとの事で、今回は病気で一時、そのボランティア団体さんに愛犬を預けておられるおばあちゃまのお話でした。

高齢化社会、日本。
この先、お年寄りが飼いきれなくなったペットを受け入れる施設が増える事は
間違いない様に思えます。良くも悪くも・・・。


私が普段トリミングさせて頂くわんちゃんにもそれと似た子がいて・・・
番組終了後もその子が心を離れません。
「ハート」君デス。
以前は老夫婦で飼われていましたが、おばあちゃまが他界。
ハート君の日常のお世話は全て亡くなられた奥様がされていたそうで、
ご主人はお世話の仕方が分からず、途方にくれたそう。
ご飯を食べさせる事・お散歩・排尿、排便のお世話は出来る様になりましたが
被毛のお手入れは全く手を付けられず・・・・・・
家のお得意さんわんこのママさんが、見るに見かねて私を紹介して下さいました。
ハート君と初めて会った時(↑この写真はその時の物)、がっちがちの毛玉の中から出て来て私をビビらせた物は・・・何と「釘」でした。驚
怪我をする前に来てくれて本当に良かったデス。

今は定期的にお手入れにみえ、シャンプーもご主人自らなさいます。
まかせっきりだった日常のケアも問題なくお出来になるとの事。
可愛くてしょうがないみたいです。
が、心配しておられるのは今後のハート君の事。
ご自身も若くないし、奥様もいらっしゃらない。そしてハート君は5歳。
自分になにかあったらハートは・・・
と切ないお顔をされます。
そんなお顔を見ると、私もとってもとっても切なくなるのです。



と~ちゃんと私は色んな観点から、55歳を越えたら新たに犬を迎えるのは止めよう!と
話しています。
愛しい子を残して逝ってしまわぬ様に・・・。


が、愛情を与え与えられ、お互いの体温を感じあう、
そんな瞬間を必要とする気持ちは分かるのです。
私自身、犬がいない暮らしは想像が付きませんし・・・。
お年寄りが安心して愛犬と暮らせる、そんな方法はないものか?とつい考えてしまいます。


この夏、心に残ったわんちゃん。

2008年08月29日 | トリミング事情

夏バテで・・・暫く潜伏(笑)しておりました。
今年も暑かったねぇ、夏・・・。

そんな暑い日々、バテバテの腐ったかぁちゃん脳も
トリミングの時(だけ)はしっかりと目覚めます。苦笑

今年も新たな出会いが多い夏だった。

そんな中かぁちゃんの心に残った一匹のわんちゃん。


この子はね、前の飼い主さんに飼育放棄されてしまった子です。
今の飼い主さん(Uさん)に巡り合った時は、無残な姿でおどおどしていたそうですが
その後家族として迎えられ、今ではすっかり生き生きした表情で、
元気一杯過ごしています。
「マロンデス。」
私の元にトリミングしに来てくれたのは今回がお初。
出来る限り、お手入れ方法を目の前で見て頂きたい私は、飼い主さんに
必ずこう尋ねます。
「お時間がおありでしたらトリミング、ご覧になられませんか?」
と。
飼い主さんと話す内に、その子の生活パターンや癖等沢山の事が分かり、
それを踏まえた上でカットをすれば、飼い主さんのお手入れもし易く、何と言っても
わんちゃん達の毎日もすっきり爽やか~、健康的なものになるんデス♪

今回もUさんと少しだけ話す時間が頂けましたが、気になる点が・・・。
Uさんの家族となってから、トリミングショップを点々としてきた事。
何でもマロンさん、顔と前肢を触られるのを頑なに拒否するらしい。
で、トリマーさんの説明不足と中途半端なトリミングの出来に不信感を抱き、
ショップを点々とする事になってしまった・・・との事。


「ん~~~・・・。でもでもぉ~・・・Uさ~ん、
さっきからマロンちゃん、ありがたい位静かにしてくれてますけど?」
と私に言われ、あれれ、そういえば・・・と気付くUさん。


そうなんです!
Uさんと話しながら、被毛をブラッシングしていたのですが
嫌がると(トリマーさん達に)言われていた顔も前肢も、少しも暴れる事なく
なすがままで・・・お目々の周りを触る時は静かにお目々を閉じたりしてくれます。


「気持ち良さそう・・・ねぇ。」
と笑っちゃうUさんと私。そして当のご本人、マロンちゃま。



その後、どうして家ではこんなに良い子だったのか、考えた。

飼い主さんが傍にいてくれる事で安心出来たのか、
「優しいママに会えて良かったぢゃ~ん。」との(暑苦しい?爆)私の心の中を読んだのか、
それとも
「今度はこっちのお手々を貸してくれる?」
「今度はお顔の周り、カリカリ(ブラッシング)させてねぇ~。」
と、話しながらのトリミングスタイルを気にいってくれたのか、
結局答えなど出る筈もないんだけれど。
答えはマロンちゃんの中にのみある。
(多分ママが傍に居たからだろな・・・。)


私の所に現れてくれる犬達は、必ず私の心に大切な何かを
残していってくれます。

生きている者同士、相性ってのは付いてまわるものだケド、それを越えて
来てくれる犬達の『好き』に気付く自分で居たいし、そうなりたいなぁと思う。