昨年は時期外れだったので、今年はピークの花を見たいと、猛暑の山梨へ
花友と一緒に出掛けて行った。
日曜日にも拘わらず、鳥居地峠の駐車場には、先客の車が一台だけだった
私たちが準備していると、もう一台がやってきた。
それは、後で話しを聞くと高尾山の植物に詳しい人をリーダーとするグループで
この茅場の山にも詳しい人たちであった。
登山口までの林道を一緒に歩きながら、私たちの気が付かなかった花を教えて
頂いた。
私たちの目的は、ヒナノキンチャクとオオナンバンギセルを見る事だったので
茅場の作業道に直進し、その人たちは登山口から登山道に登って行った。
作業道には、キキョウ、オミナエシ、キセワタ、コオニユリ、フクシマシャジン
ソバナ、ツリガネニンジン、終わりかけのオオバギボウシ、オケラの蕾、夜に
咲くというユウスゲが沢山あり、花友のIさんが狂喜の声を上げるのだった
特にカワラナデシコと桔梗とオミナエシは、どのコースにも咲き乱れていた。
フクシマシャジンとツリガネニンジンの見分け方をKさんが解説する
しかし猛暑の予想にランクされていた山梨はさすがに暑い
暑さに弱い私は、すでに全身が汗でびっしょりだった。
心配した花友が、水分を補給するようにたびたび言ってくれる
タチフウロやヒキヨモギを見てクサフジを眺めカセンソウの黄色い花に
見とれる
ヤマハギの花が揺れる作業道を進むと、土手の上にふみ跡があり
覗くとオオナンバンギセルが2本咲いていたが、あまりいい花ではなかった
とりあえず抑えに撮影する
滑りやすい坂道をあえぎあえぎ登り、木陰で早めの昼食にした
先ほどまで見えていた富士山が、上が雲に隠れて見えなかった
その時来られた二人ずれは、昨年もお会いした方たちで、今年も
ヒナノキンチャクを撮影に来たという
花好きは考えることが一緒なのが面白い。
花友には三つ峠以来の知り合いで、また花情報の話で盛り上がった
ヒナノキンチャクの咲く場所に行くと、先ほどの二人が撮影中だった
「この花が大きくていいよ」と教えてくれた株には、下に巾着型の
実が付き、上には花が咲いていた。
まさにヒナノキンチャクと呼ばれる花の見本である
登山口で別れたグループとすれ違い、いろいろ花の情報を交換した
そこで教わったオオナンバンギセルの株も良かったが、先頭を歩く
Kさんが突然大声を上げた。
見るとオオナンバンギセルの大株があり、蕾からは花冠の落ちたもの
までおオオナンバンギセルのまるで生涯を見るような花であった
下山途中で、またお会いした方たちも、それを見逃していたらしく
盛んに悔しがる一幕もあったのだった。
本当に素晴らしい花の一日であったが、家路についた私はダウン
寸前であった。
お終い

ヒナノキンチャク 写真では大きく見えるが、高さ数センチから10センチ程度
の非常に小さい植物

ヒナノキンチャクの群落

ヒナノキンチャクは、花が下から咲きあがり、下の方には巾着型の
実がついている。
花の名前は、それがもとになって「御姫様の巾着」という意味である

ヒナノキンチャク

ヒナノキンチャク
環境省の絶滅危惧ⅠA類、山梨県の絶滅危惧ⅠB類に指定されている
ヒメハギ科の植物で1年草
特定非営利法人「富士山自然保護センター」の「富士山の自然」の「Part2.
北側の自然のこれから」という冊子にも取り上げられている希少植物

オオナンバンギセル
ハマウツボ科ナンバンギセル属の一年草の寄生植物、別名ヤマナンバンギセル
ノガリヤスなどのイネ科の単子葉植物の根に食い込んで栄養分を吸収する
寄生植物

オオナンバンギセル

オオナンバンギセルの花冠を正面から見ると、先端は5裂し唇形となり
花冠の裂片の縁には細かい歯牙が有る
これがナンバンギセルとの違いで、ナンバンギセルには歯牙が無く全縁
花冠の中に黄色い毛でおおわれた柱頭が見える。

オオナンバンギセルの花の生涯を示すような株

数字の1と2は、花冠の落ちた萼片
数字の3は蕾
やがて結実すると、愕に包まれた粉状の多数の実ができる
花友と一緒に出掛けて行った。
日曜日にも拘わらず、鳥居地峠の駐車場には、先客の車が一台だけだった
私たちが準備していると、もう一台がやってきた。
それは、後で話しを聞くと高尾山の植物に詳しい人をリーダーとするグループで
この茅場の山にも詳しい人たちであった。
登山口までの林道を一緒に歩きながら、私たちの気が付かなかった花を教えて
頂いた。
私たちの目的は、ヒナノキンチャクとオオナンバンギセルを見る事だったので
茅場の作業道に直進し、その人たちは登山口から登山道に登って行った。
作業道には、キキョウ、オミナエシ、キセワタ、コオニユリ、フクシマシャジン
ソバナ、ツリガネニンジン、終わりかけのオオバギボウシ、オケラの蕾、夜に
咲くというユウスゲが沢山あり、花友のIさんが狂喜の声を上げるのだった
特にカワラナデシコと桔梗とオミナエシは、どのコースにも咲き乱れていた。
フクシマシャジンとツリガネニンジンの見分け方をKさんが解説する
しかし猛暑の予想にランクされていた山梨はさすがに暑い
暑さに弱い私は、すでに全身が汗でびっしょりだった。
心配した花友が、水分を補給するようにたびたび言ってくれる
タチフウロやヒキヨモギを見てクサフジを眺めカセンソウの黄色い花に
見とれる
ヤマハギの花が揺れる作業道を進むと、土手の上にふみ跡があり
覗くとオオナンバンギセルが2本咲いていたが、あまりいい花ではなかった
とりあえず抑えに撮影する
滑りやすい坂道をあえぎあえぎ登り、木陰で早めの昼食にした
先ほどまで見えていた富士山が、上が雲に隠れて見えなかった
その時来られた二人ずれは、昨年もお会いした方たちで、今年も
ヒナノキンチャクを撮影に来たという
花好きは考えることが一緒なのが面白い。
花友には三つ峠以来の知り合いで、また花情報の話で盛り上がった
ヒナノキンチャクの咲く場所に行くと、先ほどの二人が撮影中だった
「この花が大きくていいよ」と教えてくれた株には、下に巾着型の
実が付き、上には花が咲いていた。
まさにヒナノキンチャクと呼ばれる花の見本である
登山口で別れたグループとすれ違い、いろいろ花の情報を交換した
そこで教わったオオナンバンギセルの株も良かったが、先頭を歩く
Kさんが突然大声を上げた。
見るとオオナンバンギセルの大株があり、蕾からは花冠の落ちたもの
までおオオナンバンギセルのまるで生涯を見るような花であった
下山途中で、またお会いした方たちも、それを見逃していたらしく
盛んに悔しがる一幕もあったのだった。
本当に素晴らしい花の一日であったが、家路についた私はダウン
寸前であった。
お終い

ヒナノキンチャク 写真では大きく見えるが、高さ数センチから10センチ程度
の非常に小さい植物

ヒナノキンチャクの群落

ヒナノキンチャクは、花が下から咲きあがり、下の方には巾着型の
実がついている。
花の名前は、それがもとになって「御姫様の巾着」という意味である

ヒナノキンチャク

ヒナノキンチャク
環境省の絶滅危惧ⅠA類、山梨県の絶滅危惧ⅠB類に指定されている
ヒメハギ科の植物で1年草
特定非営利法人「富士山自然保護センター」の「富士山の自然」の「Part2.
北側の自然のこれから」という冊子にも取り上げられている希少植物

オオナンバンギセル
ハマウツボ科ナンバンギセル属の一年草の寄生植物、別名ヤマナンバンギセル
ノガリヤスなどのイネ科の単子葉植物の根に食い込んで栄養分を吸収する
寄生植物

オオナンバンギセル

オオナンバンギセルの花冠を正面から見ると、先端は5裂し唇形となり
花冠の裂片の縁には細かい歯牙が有る
これがナンバンギセルとの違いで、ナンバンギセルには歯牙が無く全縁
花冠の中に黄色い毛でおおわれた柱頭が見える。

オオナンバンギセルの花の生涯を示すような株

数字の1と2は、花冠の落ちた萼片
数字の3は蕾
やがて結実すると、愕に包まれた粉状の多数の実ができる