佐賀県東松浦郡玄海町には、玄海原子力発電所があります。
プルサーマル発電の為に、佐賀県と玄海町はプルサーマル発電のMOX燃料の安全性を認め輸送を許可ました。
国が安全だと検証した結果なのですが、市民団体が猛反発しているんですね。
しかし市民団体の言い分は、私には全く理解出来ないんです。
国が検証して、安全だと判断したものを、県や市町村が独自で検証して結果が覆るとは思えない。
市町村や県の検証結果より、国が検証した結果の方が精度が高いはずだし、信用度も高いと思います。
佐賀県の市民団体って、私の周囲には聞いた事がないので、本当に存在するかどうかさえ疑問なんですよね。
そして、主張も屁理屈の連続で、客観的正当性に欠ける感じがします。
しかも、国の検証結果が発表される2009年2月26日に抗議文を提出し、その数時間後に安全確認が発表され、フランスからの輸送許可が出されました。
すると、27日に輸送許可取り消しを求める文章を提出。
客観的にみて、市民団体の抗議行動は、ただのクレーマーの行動だと感じます。
クレーマーの因縁に国家規模の事業を妨害されるようでは、全く話にならない。
市民団体と共に、プルサーマル計画に反対する人と話をした事があるのですが、話が全くかみ合わないのです。
私に対して、
「プルサーマル計画反対の署名をしてくれ。」
とお願いされたので、
「なぜ、反対なの?」
と逆に質問したのですが
返ってきた答えは
「プルサーマルは危険だから」
でした。
「何がどう危険なの?」と質問すると、
「詳しくはわからないが、上の人が危険だから反対だと言っている。」
といって、署名を集めるように指示されたそうです。
全く、答えになってないから、
「そんな馬鹿な署名にはサイン出来ん。」
といってお断りしました。
その人は、地元の消防団で、一緒に活動している人だったのですが、ボーイスカウトの世話役をしていて、署名もボーイスカウトで行っているそうでした。
ボーイスカウトという組織は、子ども達にとっても大切な組織だと思うのですが、国の電力供給について、プルサーマルの是非を主張する組織では無いと思います。
地域を安全にしたいという彼らの正義感を巧みに利用した市民団体の戦略に憤りを覚えた事を思い出します。
その時、私は逆に質問を受けました。
「なぜ、お前はプルサーマル計画に賛成なんだ?」
私は、
「日本の電力需要は今後も増え続ける。
特に介護の現場や医療現場の電力需要は、今後急激に増加すると思う。
ならば、少しでも電力供給の方法を増やしておくべきだと思う。」
と、答えました。
私達は普段から付き合いがあるので、彼は私の意見を聞いて諦めてくれました。
現在の電力供給源は、原子力発電、水力発電、火力発電、太陽光発電などがあります。
その中で、電力需要に対応出来る発電は、原子力発電だけです。
太陽光発電も、安全なエネルギー資源と考えられていますが、本当にそうなのでしょうか?
我々日本は、世界唯一の核被爆国です。
核に対する嫌悪感を強く持った国民です。
この事は事実だし、私も核に対する嫌悪感を持っています。
しかし、太陽は核反応を繰り返しています。
普通に生きているだけで、核活動の恩恵を受けているのです。
勿論、フレアと呼ばれる大爆発も繰り返されています。
絶対に安全とは言い切れないのです。
ついでに補足すると、太陽からの放射性物質は、地球に降り注いでいます。
大気や地磁気によって、有害な物質が遮断されているから、我々に被害はないのですが、国際線のフライトアテンダントは、高い高度を飛行する為、被爆しやすくて、皮膚癌の発生確率が一般の人より高いそうです。
電力がエネルギーである以上、絶対に安全という事はありません。
そういう知識があって、納得出来る根拠がある場合、反対運動は必要ですが、電力需要の増加傾向や、他のエネルギー資源について根拠も無いのに、ただ原発反対とか、プルサーマル計画反対というのは説得力がありません。
ちなみに、私が住んでいる地域は、玄海原発で事故があり、放射線漏れなどがあれば、玄海町に続いて大きな被害が出る地域です。
それでも、今後の電力需要を考えて、少しでも効率がアップするならプルサーマル計画には賛成なのです。