新型インフルエンザの感染者が1200人を超えたそうです。
しかもカナダでは、感染患者が100人を超えた。
日本では、厳しい水際対策が行われ、ゴールデンウィークで海外旅行をした人達が、飛行機の機内で簡易検査を行っている。
新型インフルエンザなので、誰も免疫を持っていないんですよね。
感染力は、従来型のインフルエンザとは比較になりません。
しかし毒性自体は弱く、発生国のメキシコ以外の国では、重症になった例は報告されていない。
米国で1歳の赤ちゃんが亡くなったようですが、メキシコ周辺で感染した可能性が高いし、他の患者はいずれも軽い症状で、現在は回復傾向です。
それでも日本では厳重な水際対策が行われ、過剰なほどの報道がされる。
免疫が無いウイルスなので、国内にウイルスが進入しないように水際対策は厳重に行うべきだし、日本政府の対応も迅速かつ充分だったと思う。
しかしマスコミの過剰報道による風評被害や二次被害が拡大している。
東京では、病院が発熱した患者を診察拒否するような事態に至っているそうだ。
医療機関はマスコミの悪意ある報道で、酷い目に遭わされているが、私は救急医療の医師不足や産科医の医師不足、ベッド数の不足など、医療機関には気の毒に考えている。
無知な記者が現状調査をスルーして、「たらい回し」「受け入れ拒否」などと言った報道を続けた為に、医療機関が必要以上にナーバスになっていると思う。
しかし、発熱患者の診察拒否に関しては、拒否した理由を明確にして頂きたいと思う。
私は、今まで医師やベッド不足による受け入れ不可能を擁護する立場をとってきたので、今回の意味不明な診察拒否は納得出来ない。
裏切られた気持ちすら感じる。
それから、政府はマスコミ対策を行うべきだと思う。
報道・表現の自由は厳守しなければならないが、必要な報道を疎かにして、不確かな報道情報を繰り返し報道するマスコミの姿勢は問題だと思う。
「新型インフルエンザは弱毒性ですが、免疫が無いウイルスだから、感染しやすいので厳重な注意が必要。」という報道は必要だけど、感染の恐れがある人の報道については事実だけを報道し、ユーザーに「新型インフルエンザが、とうとう日本にも上陸したか?」と思わせるような報道は避けるべきだと思うのです。
数字(視聴率やスポンサー利益)の為に、必要以上に煽っているという印象が強いです。
日本のテレビ・雑誌・新聞は、自社およびスポンサーの利益追求ばかりで、公平・公正な報道を忘れている。
単なる営利団体に成り下がったメディアに、報道・表現の自由を主張する資格は無い。政府は徹底してマスコミ対策を行うべきだと思う。