くに楽 2

"日々是好日" ならいいのにね

緊急事態宣言 第八日

2020-04-16 16:11:18 | はらだおさむ氏コーナー

  第二週目に入った。

  昨夕 医者巡りの後 コープのレジで友人とパッタリ。
  かれは卵一パック、わたしは菓子パンのあれこれ。
  片手スペースを空けての、あいさつ。
  かれは七月までの予定は全部キャンセル、後半も一から仕切り直しという。そうだろうなぁ、そうだよねぇ~とわたし。

  夜 プライム・オンラインで識者の鼎談を聞く。
  コロナ撃墜で、万里の長城に長蛇の列。
  大丈夫なんですか、と司会者。
  中国は顔認識で全部データ管理されているからこれはいいんだが、いまロシアから追い出された人や安心な中国へとミャンマーから帰国の人たちがこわいねぇ~。それよりも中国経済、内需だけで持ちますかね。
  話は尽きないようだが、もう入浴の時間。

  明けて十五日。
  日経朝刊の社会面。
  「忘れられたパンデミック」の見出しで、百年前のスペイン風邪の記事。
  「出征軍から世界拡散」の縦見出しが大きく踊るが、読む気はしない。
  母方の大叔父は、第一次大戦後の軍縮で退役後書店開業。尼崎の“芭蕉さん”と着飾った老女たちに慕われて、104歳の生涯を全うした。

  そうだ、と思いついて二月から手にしていない「おくのほそ道」のテキストを取り出す。
  中野三敏著「くずし字で『おくのほそ道』を楽しむ」
  右ページは原文 左は解読文。
  まだ江戸深川を3月27日(旧暦)に出発して、二日目の宿草加に着いたばかり。

  先はながい。
  コロナよ さようなら。
  みなさんもおげんきで。
    (おわり)           (2020年4月15日 記)  


緊急事態宣言  第五日

2020-04-16 15:09:05 | はらだおさむ氏コーナー

 レインサンデー、アフターヌーン。
 宣言後はじめてマスクをして、ワシントンホテルに向かう。
 電車は気の毒なほど空いている、否、宝塚駅改札出口で落ち合った友人とホテル1Fロビーからラウンジを見わたすと、ガラガラ、二テーブルに数人ほどの男女。窓際の一番隅で、それでも二時間ほどよもや話にふける。

 帰路 駅下の書店を覗く。
 ここは、そこそこの出入りのよう。
 ふだんは図書館で立ち読みするのだが、いまは休館中、
そういうわけにもいかない。
 よかったら読んでくださいと連絡のあった鼎談、『文春』ではなく『中央公論』五月号に見つける。
 特集「コロナ直撃 世界激変」
 そのなかで見知った名前を発見、レジに向かう。

 夕食後ページを開く。
 「鼎談 中国モデルが世界を席巻? 
どうなる?コロナ後の習近平体制」
 宮本雄二・元中国大使x川島 真・東大教授x阿古智子・東大大学院教授

 十余年前ならわたしもナマの現地情報の貯金もあって判断もできるが、碩学お三人のお話はムツカシイ。
*中国はコロナ後の復興にあたって、国内で相当お金を使いながら、一帯一路
 へのお金の拠出をどのくらい維持できるかが勝負になると思います(川島)
*イギリスがGDPの経済規模でアメリカに抜かれたあとも、国際政治に影響  
 力を及ぼし続けられたのは、イギリス外交の持つソフトパワーがあったからです(宮本)
*中国人は民主主義の大事な要素である「自由」を追求する力が強い。国の権力を信頼していませんし、国家を騙したり裏切ったりしても自分の家族や仲間の利益を守ろうとする力が強い人たちです(阿古)

 夜が更けてきた。
 テレビで伯仲議論も続くが、まだヤマは見えない。(2020年5月12日 記)