あの空が
いつかの夏を連れてくる。
麦わら帽子。
小さなサンダル。
絵日記。
ふと、思いを馳せる。
あれから
いくつもの夏が過ぎ
小さかった陰も
大きくなった。
いつか
木陰になれるといいな…
葉っぱに広がる
お星さま。
空に広がる
青い海。
雲に灯る
あの煌き。
このまま
行こうよ。
小さな瞳、連れて…
明かりは規則的に
灯るものだと思っていた。
灯される姿を
見るまでは、、
ひと休みのトンボが言う。
飛び疲れたら
休んだらいいよ。
君の頭の中は色んなことが
飛んでいるからね。
トンボと目が合い
クスっと笑った。
そうだ、遠まわりして帰ろう。
いつも、スマホで写真を
撮っているのですが
トンボがすごく近くで
撮らせてくれました。
あのときが
無駄じゃなかったんだよ。
木々がほほえむ。
でも、わたしは、、
多くの罪を背負ってしまった。
木々に語りかける。
みんな、痛みを
抱えながら生きている。
淡々と見えて
ほほえみすら見せて、、
まなざしが
幕を開ける。