KUKI◇UKIUKI便り

久喜総合文化会館からの事業ご案内やスタッフのつぶやきなどをつづります。

【聴きどころ】3月6日大人クラシックサロンの全貌③

2016-02-03 13:25:29 | 日記

3月6日公演の聴きどころ、3回シリーズの最終章は、この公演の時にしか久喜では聴くことができない楽器

<ベヒシュタイン>について、ピアニストの近藤さんにお伺いしました。

 

★今回、ベヒシュタインを持ちこんで、演奏をして頂くのですが、ベヒシュタインの特徴を教えてください。

 

<近藤氏>

第2次世界大戦で、政治絡みで、ベヒシュタインはあおりを受けてしまって、しばらく使われなくなってしまったんですね。でも、楽器として素晴らしいの

で、復活させよう!という声が増えて、また近年盛り返してきました。

 

音のクリアさ、透明度のある音がするんですよね。聞くところによると、弦の張り方が非常にテンションが高いのだそうです。張りつめた音がして、音のと

び【音速】、抜けがすごく良いのと、スタインウェイはいい意味でマッチョなんですよね。だから大きなコンサートホールでも鳴るという。ベヒシュタインも

進化開発していますが、マッチョさというより、繊細さで、細やかな音色の変化という部分を表現してくれる、内声の動きを微妙な部分を聞かせてくれると

いう部分の性能が高い気がします。低音も非常に分離が良いんですね。ひとつひとつの音が独立して聴こえてくるというも特徴のひとつですね。

 

リストが生きていた時代は、ピアノがどんどん進化され、その要因のひとつには、リストが次から次へとピアノを壊してしまったというエピソードも有名だ

と思うのですが、ピアノがどんどん変わっていっていた。そんな中、ベヒシュタインをリストも好んで使っていたそうです。

 

スタインウェイに並ぶ、ピアノの王様のひとつと言えると思います。

 

世界的にも使えるようになってきているけれど、まだまだ楽器としての流通は少ないので、今回持ち込みすることができて、皆さまに音色を聴いてもらえる

ことが、とても楽しみです。


以上、3月6日 知られざるフランツ・リスト~鍵盤の魔術師の秘密に迫る!

お楽しみに!!