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9.11と老母
現在住む狭小住宅の我が家は「ここは、母さんの終の住処(ついのすみか)だからね」と、天災で廃業した店舗などを売って6年前に建てた。
さて老母が旭川市厚生病院泌尿科にお世話になって、もう一昔以上になるのだろうか?
よくわからないが、とにかく長く面倒を見てもらっていたが、23年12月頃から調子が悪くなっても検査をしてくれず、私が外の病院に乗せて行くと、そこの泌尿器科の先生が「厚生病院でしっかり検査してもらってこい!」と叱られてかえってきた。
そのことを旭川厚生病院の泌尿器科の主治医に何度も訴えたそうだが、検査さえされずに何度か追い返される形で家に帰って来た。
そして2月13日にもまた追い返されてきたので、ついに私が老母に付き添いすぐ取って返して厚生病院泌尿器科に乗り込んだ。
何度かのやり取りのあと検査することになった。
検査の結果、その日に緊急入院した。
後でカルテを見直したという主治医の話でははやり昨年の12月頃から、兆候はあったらしいが、要するに見落としていたということだと思う。
病名は膀胱癌。
泌尿器科の主治医の話では「打つ手がない」という。
老母は「治らないのなら死んでもいいから退院したい」というので、3月9日退院して在宅介護を訪問診療サンビレッジクリニックと訪問看護クローバーの助けをかりてはじめた。
その後食事やら、薬やら老母の介護生活がつづいた。
余命は三ヶ月と主治医が言った。
4ヶ月ほど過ぎた7月12日、様子が変なのでサンビレッジクリニックで診察。腸閉塞が見つかりそのまま厚生病院に救急車で護送される。
入院後、検査に行く途中「○○、」と私を呼びかけ「元気でね」と言ったのがこの世の別れの挨拶のようになぜか聞こえた。
旭川市厚生の外科医は人工肛門を作るかどうかの決断は余命が判断基準だが泌尿器科の主治医の話で「半年から一年?」余命という判断を示されていたようで、手術をすることになっていた。
最初は、余命三ヶ月と言った主治医は今度は「半年から一年?」というのは、いかがなものか、その説明は未だに受けてない。
しかし、手術は成功した。
何度目かの食事のときにバナナを食べると「美味しい!」と大きめの声を上げたのは嬉しかった。
しかし手術が体力と余命を奪って行ったのか8月20日になり、尿量が減り「今日にでも(危ない)」という泌尿器科の病状説明があった。三ヶ月、半年から一年、そして今日にでもとよくよく余命宣告してくれる主治医だった。
づっと本人は家に帰りたいというので、希望通り8月24日にまた在宅介護をはじめた。
食事以外に、オシッコやうんちの世話もしていた。
9月11日、痰が絡んでいたので痰(たん)を私が吸引後に呼吸が楽になったのか、すこし静かになったところをみると呼吸がゆっくりしだしてだんだんと弱くなってきたので「母さん、すべての命が幸せでありますように祈って」というと解ったのか目を開いた。二度目に呼びかけ「母さん、ありがとう」というと目を開けてまた意味が解ったようだが、7時46分に私と母さんだけで約束通り我が家で息を引き取った。