明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

乳幼児医療費助成制度は全国バラバラ

2010-07-25 | 事業仕分け
 ・・・というか猛暑です。
 事業仕分け頻出事業に、乳幼児医療費助成があります。
これは子育て家庭の経済的負担軽減のため、
子どもが医療機関を受診した時に発生する医療費を
地方自治体が助成するものです。
が・・・自治体によって助成する対象者や内容に違いがあり、
全国一律にはなっていません。

かなりの社会保障が均質化している日本にあって、
これは、都道府県や市町村間で差が生じているのです。
それによって発生する様々な問題を、事業仕分けの場で
取り上げたいということなのでしょう。

ちなみに都道府県だけの入院について
比較(21年4月現在)したデータでは
最も手厚い自治体では
☆中学卒業まで、所得制限なし、自己負担なし。
反対に少ないところは
☆未就学児まで、所得制限あり、自己負担あり。

さらに、かなりの市町村では、都道府県の制度に上乗せして
助成をしています。差は広がる一方です。

自己負担がないからコンビニ受診が増える
国庫負担分の医療費にも跳ね返る
ドクターもますます忙しくなる
自治体間の無用なサービス合戦となる

など、が指摘されています。

もしも、この制度の影響で患者数が増えるとしたら、
関係のない保険加入者にまで負担を強いることになります。
どこまで地方自治体の政策として給付すべきなのか、
熟慮が必要ですね。

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