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明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

事業仕分けの成否は

2011-07-07 | 事業仕分け

事業仕分けのおかげで、いろいろな自治体をみることができます。
仕分けもさることながら、仕事の流儀とか、職場風土とか、市役所文化とか・・・

事業仕分けが成功するためにはどうしたら良いのか?
よく自治体の職員の方から聞かれる問いです。

公式には、もちろん基本原則である「公開」 「外部の目」 「実際の事業」はセットです。

そのうえで、「事業選定」の透明化をはかり、「事業説明書」は定量的なもの数値を用いた具体的でわかりやすい説明をし、建設的な説明と議論ができ、結果採用の可否を責任持って説明する
ことでしょう。

・・・ここまでは公式な見解です。

しかし、私が感じる“成功の鍵を握る者”は、ズバリ! 「首長」と「担当者」です。

首長が明確な目標を持って、職員に自身の意図を伝える努力をする。それは言葉でも態度でも(何も言わなくても&背中で語っても)良いと思います。

次に、担当者。この方が市長の代弁者として、対象となった課に対し丁寧に説明することが大事だと思います。よくある質問、説明のポイント、成果指標の捉え方など、他の自治体での様子を調べアドバイスをされる方もいらっしゃいます。職員のために一生懸命なのが伝わりますね。
私たち構想日本仕分け人は、この市役所の担当者と主にやり取りをしますので、この方が課題の整理をきちんとされていると、うれしくなります。
さらに、その市役所特有の風土に合った対処ができると、なお良いと感じています。
この市役所の風土というのがすごくて、驚かされることもしばしばです。

事業選定がまず成否を握るといいました。
ここが不透明な場合、問題事業を避けているなどと批判される事も多いのです。国でもこの点は問題になりましたね。
そのため、最近は事業の選定委員会を設置し、公開の場で決定するなどの工夫をする自治体もあります。

私たちも対象事業の全体を見て、類似したものや同時に考えるべき事業など、その組み合わせを工夫しながら実施に臨んでいます。

でも、この大事な選定に構想日本がかかわるという約束を反故にし、相談なくいきなりHPや記者発表してしまう自治体もあるのです。隠したい事業があるのではないかと、勘ぐってしまいます。
どうしてこのようなことが平気で出来るのか、不思議で仕方ありません。市民のための提案より、内部の声に抗えず、ということなのでしょう。

仕事のやりかたは、透明でわかりやすく、はもちろんですが、なによりも誠実に。
このような役所風土では、住民の気持ちをつかみ、地域の発展につなげることなど、期待することは少ないのではないでしょうか。
本気なら、住民に熱意は必ず伝わると思います。




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