先週末と今週末はお盆休み(?)ということで、仕分けがありません。
そこで、他都市の動向などを追っていたら・・・あるある、仕分けネタ。
昨日の官庁速報によると、東京都北区では高校生の入院医療費を無料にしたと報じられていました。これは、23区では千代田区に次いで2番目の取り組みとなるそうです。
「子ども(乳幼児・小児)医療費助成制度」についてはPHP総研で先日お話したばかり。
1 拡充する一方であること、そのため無用な都市間競争の材料となってしまいかねないという危惧
2 また、無料であるため安易に受診してしまうなど倫理・道徳観の欠如・崩壊を招き兼ねず、節度を失った非道徳的な利益追求が生まれてしまうという危惧
などは、かねてから指摘されているのですが・・・
近隣市は追い付くのが大変だと、ある議員さんがおっしゃっていました。
北区では、保護者の所得制限なし、食事療養費も含む、などの給付内容により、対象者は6,200人程度、予算額は19,636千円の見込みです。
経過を振り返ると、
H15年度までは、小1まで無料だったものが
H16年度からは、入院のみ中3まで無料
H18年度からは、通院にも適用を拡充し、中3まで入院・通院とも無料
H23年7月からは、入院のみ高校生まで無料
というように、給付対象は拡充する一方です。
やはり潤沢な東京都は違いますね。いずれ、東京都ではどこに住んでも高校生まで無料、になってしまうのでしょうか?
もうひとつのニュース 松阪市では、厳しい財政運営の中で、入札を工夫したということ。
2014年度に完成予定のごみ処理施設の入札について、独自の方法を導入したそうですね。
いままでの入札方法では、まず、業者から対象となる工事について見積もりをもらい、それを参考に設計、予定価格を決めています。この方法ですと、入札の上限や予定価格が漏えいする可能性があるとして、廃止したそうです。市内業者優先、指名競争入札などの制度には限界があるということでしょうか。
そのかわりに、全国の類似の工事を調査し、予定価格を決定。落札業者から工法などを記した技術書を提出。有識者で構成された専門委員会で内容を審査し、最終決定するそうです。これによって、透明性や公平性を確保できる、また、専門家の意見を取り入れることで新たな発見があるかもしれません。他の大規模工事に応用する可能性もあり、ちょっと気になるニュースでした。
事業仕分けを行った自治体や、知り合いになった方の自治体は、その後の動向も関心が出てきます。きっと市民仕分け人の方たちも、以前よりも熱心に自治体のHPを見ているのではないでしょうか。
未知のものには冷酷になり、関心を持って相手を知ることにより、好感は生まれるそうです。
知ることが、理解への第一歩なんですね。
さぁ、明日は小諸市の事業選定委員会。じっくりと見てきます。
この写真は、去年の交通事故前のジョリー
このあとに、あんな悪夢の日々が来るとも知らず
いまではこの3倍くらい太り、すっかり貫禄がでましたが