明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

決算行政監視委員会の参考人に

2011-11-14 | 事業仕分け

あさって16日(水)、衆議院決算行政監視委員会に参考人として出席してきます。

 
かつての決算行政監視委員会は、平代議士いわく、「あがりの議員」の閑職の傾向だったそうで、忙しすぎる大物代議士たちが名前を連ねていたとかいないとか。
 
よく言われるように、予算獲得がすべてで、執行には関心がないからでしょうか。これではマトモな運営ができない、という問題意識があって、決算を十分に審査することになったそうです。

 
そのため、この委員会に「行政監視に関する小委員会」を設置し、事業仕分けをすることになりました。このことは、先週新聞等でも小さく報道されていました。
 
 各党が共同して取り組むこの委員会、議員さんたちも大変建設的で素敵で、応援したくなりました。また、
自民党の政策棚卸し(事業仕分け)でも活躍され、地方自治体の事業仕分けにも参加されている平さんや河野さんも委員になっていらっしゃいますので、事業仕分けへの理解は深く、期待できそうですね。
 

 
事業選定は、各省庁が作成した5,000事業に及ぶ行政事業レビューシートから、4事業が選ばれました。これは委員会理事の平さん、階さんのふんばりで間に合ったとのことでした。
 委員の構成は14人(民主9、自民4、公明1)で、参考人として各事業に4人が入ります。
 
 私は、厚生労働省の「医療費レセプト(請求書)審査事務」のコマに出席します。これは、200911月の政府の事業仕分け第1弾で、私が所属した第2WGでも対象となったものです。
 他にも、革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラの構築事業、公務員宿舎建設・維持管理に必要な経費、原子力関連予算の独立行政法人及び公益法人への支出が対象事業になりました。


 「医療費レセプト(請求書)審査事務」ですが、医療機関が請求する医療費には、過剰請求(厚生労働省の定める基準に対して、です。理由があって請求することも当然あるでしょうが)があり、これを審査支払機関が審査しています。こうした審査事務を行うことで、医療費の適正化が可能となると考えられています。
 しかし、保険者によって、「国民健康保険連合会(国保連)」や「診療報酬支払基金(支払基金)」と、審査機関が異なります。例えば、家族で同じ風邪をひいても、保険が違う場合、それぞれ別の機関で同じ項目を同じように審査するのです。

しかも、この審査、全件を調べるなど到底無理ですから、ほんの数%しか調べていないとのことです。どの程度誤りを発見できるのでしょうか?

 前回の事業仕分けでも指摘されたように、この査定が効果的に行われているか、組織の重複や豪華な施設や職員OBなどの問題、審査の標準化や、アメリカなどで行われている新しい制度の検討など、論点満載です。
 
 
当日は、通常と同様の仕分けスタイルだそうです。ただし参考人は、直接、政府や委員に質問はできないそうで(初めて衆議院規則などを読んでしまいました。)、仕分け人としてはどこで発言してよいものやら、なんだか難しいなぁというのが率直な気持ちです。
 
 そ
うはいっても、一地方公務員の私には、これから先の人生で2度と起きないであろう貴重な機会です。がんばって行ってきたいと思っています。
 
中継はインターネットのみ、「地上波の視聴率は取れないので、やらない」そうで、ちょっと気が楽になりました。
 
委員会審議の結果は、またお知らせしたいと思います。


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