明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

売り手市場(?)のPPS

2012-02-09 | 事業仕分け

今日はPPS事業者と施設を保有する部署などの会議でした。
PPSとは、PowerProducer&Supplier=特定規模電気事業者をいい、電気事業に新規参入した電力供給者PPSから購入することができる仕組みで、電力会社以外から多少安く購入できるということで、いま注目されています。
東京電力からの値上げの「お願い」に対し、他社からの購入を検討することになったのです。

 いまごろ、とお思いでしょうか? 実はもうかなり前から、財政課からの電気料金をはじめとする光熱水費の締め付けがとてもとても厳しく、施設を管理する部署では、東電との契約に限界を感じていました。
実際、指定管理者制度を導入している施設は、直営の施設に先んじて東電以外と契約しており、コスト削減に効果がありましたから。
 電気を節約するにも限度があります。この寒さでも暖房費を節約する事態になるなど苦情も多く、当初予算の範囲では値上げに太刀打ちできなくなり、ようやく対策を取ることに。

 事業者さんの「いままで、何度も、電気代が安くなると営業をかけてきたが、役所は聞く耳を持たなかった」のに、「いま頃になって問い合わせが急増している」状況で、「手のひらを返したようになった」という言葉に、苦笑いするしかありませんでした。

 ともかく、オファーが多く供給しきれない状況のなかで、どのような条件なら事業者にとってもメリットがあるのか、探るしかありません。
 相手の電気供給のロスタイムをこちらが使うことができれば、両者にとってもメリットがあるようです。
例えば、電気の使用量のピークとなる夏の2時頃は使わず、夜に使うとか、冬の夕方の使用を減らせるとか…使用時間帯や、年間の推移などによっても、異なりそうです。このほかにも、いくつかの条件を考えていますが…

いずれにしても、日本全体が電力不足のなかで、この売り手市場は当分続くのでしょう。
改善や変更の意思決定に時間がかかり、時期を
逸してしまわないよう、チャンスと見たらすぐに対応できる瞬発力!なくさないようにしたいです。


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