BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

品詞分類基準

2021-06-12 | 日本語学2021

語形、意味、職能によって、品詞分類表ができているが、それによって分類の基準がわかる。文章また文から文法単位としての語を取り出して、まず初めに活用する語形であるか、活用しないか。活用語と活用しない語に分かれて、その語の持つ意味が文中でとらえられる、文における成分を文法分析する。主語となる、述語となる、修飾語となる、この語形、意味、職能によって品詞範疇になる。

品詞分類の基準をキーワードに検索したらヒットした。グーグルの解説に見えるのは、
>品詞は,特有の構造特性(形態論的特性)および分布特性(統語論的特性)よって定義される
というのは、詳しく、
>品詞分類の基準
 品詞分類の基準は主に2つである。すなわち,構造特性(structural/morphological properties)と分布特性(distributional/syntactic properties)である。
 構造特性とは,その品詞に属する語に特有の屈折カテゴリーや内部構造などを指す。日琉諸方言の動詞は,テンスや従接(きれつづき,すなわち文末終止,連用接続,連体接続など)で屈折するから,この形式的特徴で他品詞から区別されるであろう。
>以下は標準語の品詞分類の案である。なお,動詞と形容詞を,その構造特性上の類似点に着目して,屈折詞と呼ぶことがあるが,これは品詞より一段上のレベル(以下の第一階層)における分類である。
標準語の品詞分類
屈折詞
 動詞
 形容詞
非屈折詞
 名詞
 連体詞
 数詞
 形容動詞
 接続詞
 間投詞
 副詞
 助詞
下地理則の研究室
https://www.mshimoji.com/3-3-1

また助動詞について、次のように述べる。
>接辞としての「助動詞」について
 固有の品詞情報を有する語根に対して,接辞は特定の品詞を持たず,接続する先(語根)の品詞情報を参照して,どういう品詞の語根に接続できるかが決まっている。たとえば標準語の使役接辞-saseは動詞(語根)に接続することが決まっており,複数接辞-tatiは名詞語根に接続する。
 伝統的な方言研究の枠組みでは,しばしば用言接辞を「助動詞」と呼び,品詞の一種とする。しかし,品詞は上記のように語(根)に対して付与されるのであって,接辞に対して付与されるのではない。助動詞を品詞と考える研究者は,助動詞を助詞と対立させ,助動詞が「活用する」という言い方をする(すなわち構造特性に言及して区別する)。しかし,これは当該の「助動詞」が,接辞2つに分析でき,後の方の接辞が取り替わっているという分析を見落としているだけである。


https://ameblo.jp/stravaganza-no2/entry-12178511466.html
「動き」と「話(し)」の品詞と意味について
2016-07-08 13:07:21
テーマ:文法
>
以前の記事(No.5)の「小さい」と「小さな」はイ形容詞とナ形容詞の両方の語形がありますし、以前の記事(No.15、16)の「こそあど」は名詞の前で「~の」という形になるので名詞のようですが、≪連体詞≫という特殊な品詞になります。「小さな」も活用がない(「小さだ」とか「小さじゃない」と言わない)ので国文法では連体詞とされています。
「いわゆる」や「あらゆる」などは名詞の前で「る」で終わっているので動詞の連体形のようですが、「いわゆる」とか「あらゆる」という動詞が(現代日本語には)なく、語形変化(活用)もしないため、これも連体詞に分類されています。
また、「同じ」は名詞の前にきても「~な」という形になりませんが、ナ形容詞が動詞(「なる」や「する」)の前では「静かになる」「静かにする」になるように、「同じになる」「同じにする」となるのでふつうはナ形容詞とされています。
つまり、≪品詞≫というものは≪単語≫というものを≪文中で使われる語形や働き≫の違いからグループ分けしたものなので、同じ語形でも働きが違えばグループ分けの結果も違うことになります。≪連体詞≫は語形よりも≪名詞を修飾する≫という働きに注目し、語形変化をしない性質を持ったグループということになります。


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