BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

1934年、原論

2020-08-11 | 日本語学2020

1年前の記事を、リマインダーで送ってきたので、再録。



日本語文法の説50  
2019-08-10 | 日本語文法

国語学原論と、書名を言えば、時枝誠記著である。『国語学原論』正篇 岩波書店 1941年になる。そして、白石大二著、 『国語学原論』、朝倉書店、 昭和二九年八月三一日発行、1954年になる。実はもう一つの原論がある。高橋龍雄著、『国語学原論』、中文館書店 1934年である。うわづら文庫で、DLして読むことができる。著作権利を見越して、このサイトで紹介するのを知った。そのときに、時代にある、思想性をイデオロジーとしてよみ、いわば忌避した。しかしながく、その大著のプリントアウトを所蔵してきた。繰り返し見たのは助辞の用法、「は」と「が」であったが、目次を一覧してわかるように、松下大三郎の文法学説を踏襲している。そして断句の構造に創見がある。音韻、国字、語法、文法と、今、再び見るべきがあると感じられる。大主小主の、国語の思想に、後になって、批判を受け、注目なくしてきたものだろう。



高橋龍雄『国語学原論』中文館書店1934年

http://uwazura.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_39a1.html
2007年3月13日 (火)
高橋龍雄・国語学原論
「takahasitatuo_genron.pdf」をダウンロード

総論
 一 國語の起源
 二 國語の語源
  一音語源説
  二音語源説
  語源説の四種
 三 語の本質
  (イ) 音韻から見た本質
  一音語即一音節
  二音語基調
  濁音拗輔音の嫌忌
  語頭流音の絶無
  促音撥音の音便
  長音と音便との關係
  アクセントの特殊性
  (ロ)形態から見た本質
  漆着語としての特徴
  主語の不要
  客語の位置
  動助辭の位置
  用言の活用
  擬聲語の豊富
  敬語の潤澤(體言の敬語法 用言の敬語法)
 四 和語と漢語との交渉
  総説
  (一)和文脈と漢文脈との相違 
  (二)和語よりも漢語を莊重語とする
  (三)和語の漢字が漢語となったもの
  (四)歌には和語、詩には漢語
  (五)漢語の国語化
  (六)和語のやうに思はれる漢語 
  (七)和漢のあひのこ語 
  (八)和語の意を示さない當字
  (九)和語は包容的、漢語は種別的 
  (一〇)漢文のま丶で国語となったもの 
  (一一)漢語は造語に於て世界一
  (一二)譯語のすべてが漢語 
  (一三)漢語の呉音漢音と国語辭書
  (一四)和語は造語に頗る難澁
  (一五)漢語交り文は男性的
  (一六)漢字音は国語國文學に變化の妙味を與へる
  (一七)国文は分柝的、漢文は綜合的直感的提示的である
 五 國語と思想
  (一)「かんながら」の研究
  (二)「まこと」の研究 
  (三)「はらへ」の研究
  (四)「おもひやり」の研究
  (五)「さび」の研究
  (六)「わたくし」の研究 
  (七)「ありがたい」の研究
  (八)「勿體ない」の研究
  (九)「風流」の研究
  (一〇)「恩」の研究
  (一一)「縁」の研究-日本精神を毒する語
 六 國語の正体
  國語とは何ぞ
  国語の標準 
  關東語と關西語
  和語和文と漢語漢文との對立鬪争
 七 國語研究の概要
  奈良朝時代
  王朝時代
  鎌倉足利時代
  徳川時代
  明治時代以降
音韻論
 一 叙説
 二 發音機關と音の分類
 三 母音論
  母音の種別
  母音の變化
  母音の脱落
  母音の挿入
  母音の転換
  感動詞と母音
 四 子音の分類
  破音
  擦音
  半母音
  鼻音
  流音
 五 五十音圖の各行音
  (一)カ行音
  (二)サ行音
  (三)タ行音
  (四)ナ行音
  (五)ハ行音P音考、F音、H音、W音の音便論
  (六)マ行音
  (七)ヤ行音
  (八)ラ行音
  (九)ワ行音
 六 音便論
  撥音便
  促音便
  長音の音便
  長音と短音
國字論
 一 日本の国字
 二 漢字論
 三 假名文字論
  片假名
  平假名
 四 假名遣の是非
 五 羅馬字論
 六 新国字論
 七 漢字假名併用の矛盾と調和
語法論
 一 「ことば」の分類
  諸家の分類
  余が分類
  日本語には代名詞が無い
  動詞形容詞の区別
  接續詞は副詞である
  副體詞の意義
  國語は感動詞に富む
  助辭は品詞ではない
 二 活用表の確定
  八衢以前の活用
  詞の八衢
  活語雑話
  古語六段形
  四段系と一、二段系
  口語の第四活段は連体兼終止形
  力變サ變ラ變活用の正誤
  口語形容詞活用の正誤
  動助辭活用の正誤
 三 活用の轉換
  自他活用の相違
  「リ」完了の原則
  サ變と敬語の動詞
  口語四段活の可能動詞
  口語サ變の被動及使動性
  古語の活用の變遷
  口語特有の活用
  用ゐ、蹴るの活用
 四 中古語の妙味
  動助辭の種々相
  「けり」の鑑賞
  時の種々相
  推想の種々相
 五 助辭の分類
  諸家の分類
  余が分類
  格と法
  表格語
  指示語
  程量語
  終止法
  文の終止
  係結
 六 表格語
  (一)體言の格
  主格
  客格(他動格、依據格、一致格、方向格、輿同格、結果格、比較格、出發格、到達格)
  (二)用言の格
  連體格
  連用格
  文語の拘束格
  口語の拘束格
  文語の放任格
  口語の放任格
 七 題目語
  「は」分説的「も」合説的
  (一)「は」は指示語に附きて之を題目語とする 
  (二)「は」はあらゆる客語に附きて之を題目語とする 
  (三)「は」は總主の標識となる 
  (四)「は」と「が」との用法
  (五)「は」と「ば」との用法 
  (六)「は」と「も」の重用及單用
  (七)「は」は統制の義を有す
文法論
 一 單語の定義
  純單語
  被裝單語
  成分と単語との一致
 二 文の成分
  主語と述語
  客語と歸着語
  修飾語と被修飾語
 三 文の構成
  單文合文複文の不合理
  孤立斷句と關係斷句 
  述關斷句
  歸關斷句 
  修關斷句
  斷句の十二形(述關の四形  歸關の四形 修關の四形)
  斷句の十八相
  (一)述關の六相
  (二)歸關の六相  
  (三)修關の六相
  對等關係
  聯立關係
 四 韻文の解剖
  萬葉の長歌
  分様
  漢詩  
  英詩  
  道行文  
  爆彈三勇士歌 
  亜細亜行進曲
 五 和歌の解剖
  孤立断句の歌
  述關の歌 
  歸關の歌  
  修關の歌
  孤立斷句の挿入されてるる歌
  後半が孤立断句となる歌
  二箇以上の断句を有する歌
 六 俳句の解剖
  俳句と豆爾乎波
  A全篇が一斷句となるもの
  B全篇が二斷句となるもの
  斷句より成り立つもの
  狂句川柳
 七 結論   以上はうわづら文庫ココログより

高橋龍雄・国語学原論: うわづら文庫@ココログ
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2007/03/13 - 高橋龍雄・国語学原論 「takahasitatuo_genron.pdf」をダウンロード. 総論 一 國語の起源 二 國語の語源 一音語源説 二音語源説 語源説の四種 三 語の本質 (イ) 音韻から見た本質 一音語即一音節 二音語基調 濁音拗輔音の嫌忌 語頭流音 ...

フットの仮説
ns1.shudo-u.ac.jp/~nakasono/footrei.html
高橋龍雄『国語学原論』中文館書店1934年、36-45頁の現代語訳(抄)) 「一音に八分音符一つをあて、二音をもって四分の四拍子の一拍をつくるものとするのは、日本語の性格にもかなっている。というのは、日本語は二音節ずつ一つにまとめて組み立てられる ...


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