日本語文法の形態論は漢字かな交じり表記の日本語に当てはめるとどうか。言葉を音声による記号としてとらえると、漢字発音は日本語ではいくつもの読み方があって、文字記号ととらえるのがわかりよいが、仮名文字についても発音は子音と母音の結合したものとなるので同様にしていえば、発音表記のローマ字で書くスタイルとしてあらわす方が語の形態を発音から見るのに便宜となる。その日本語の単位に形態論を見て国語の文節の下位 . . . 本文を読む
70年代前半に起こった、現代語文法の研究、説明文法・歴史文法に対するもので、一定の時期、場所においての、ある言語の文法現象をありのままに記述するものという辞書義。
文法記述
grammar description
記述文法
descriptive grammar
記述文法とは何ですか?
20 Sep, 2019
>記述文法 という用語は、言語における文法構造の客観的で非判断的な記述を指しま . . . 本文を読む
日本語記述文法は、益岡隆志氏によると、三上・寺村文法であるという。
>このような、日本語母語話者が持っている表現形式と意味の相関の仕組み(その具体的な体系)を明らかにしようとする分野を『日本語記述文法』と呼ぶことにしよう。7ページ
三上文法から寺村文法へ―日本語記述文法の世界― 2003年11月 くろしお出版
. . . 本文を読む
文法研究に、国語文法とする、日本語文法とする、いずれもわたしたちの言語の現象、言葉遣いによるものである。国語の文法と日本語の文法に、悠久1600年になんなんとする言葉の歴史を思えば、それは国語、日本語に区別があるものではない。しかし国語文法を文献による証明を手法とするとすれば、それは対象に書記言語のことになる。平たく文学作品に例をとれば日本古典文学は言語の現象をつぶさに見せている。その書きことば . . . 本文を読む
記述文法は文法の現状をありのままに記述する。文法記述はその理論を持つか、あるいは依拠するかによる、その立場がある。日本語記述文法の構築を目途にする。
記述文法 descriptive grammar
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
>一言語のある一時期における状態を記述するもの。文法といっても,狭義の文法論のみならず,音韻論も含めたものであるのが通例で,史的言語学に対する記述言語学 . . . 本文を読む
近代になって国語研究は文献実証方法を実践してきた。文字による国語の歴史は1600年に及ぶ.が、国語意識には万葉集の編纂に始まる、8世紀。万葉仮名で国語表記する実験である、そこに、国語の助詞、六箇の辞をとらえ、言葉の違いを意識して記録する。
成立は天平宝字3年、759年正月、大友家持の巻軸歌、これ以降。
集歌は持統朝による、在位690年 - 697年より以前のころ、壬申の乱を劇詩にする。。
文法 . . . 本文を読む
話しことばの文型1
対話資料は録音を文字化している。その様子は、知る者のみ知る、つまり経験が語るところ、その難しさである。8時間分の文字化をしたことがあるので、この言及には研究の厳しさがある。
1960年、1963年の成果を待つまで、この話しことばの研究は、会話分析、談話分析と研究対象、分野を広げていく言語学にあって、国語学による先駆けである。
会話分析 Conversation ana . . . 本文を読む
話しことばの文型1
昭和35年3月
国立国語研究所
>おわりに 以上述べたように,表現意図から見た文表現の文末部分には,いく種類かの類型が見られる。われわれの第1段階の作業としては,まず,ここまででとどめるのであるが,これだけでは,もちろん,二型を出すのに十分なものではない。文末以外の部分も,文末との相関において,とらえられ,文全体としての類型が見られて,はじめて,文型と言うにふさわしい . . . 本文を読む
話しことばの文型2
昭和38年3月
国立国語研究所
>
表現意図とは,言語主体が文全体にこめるところの,いわゆる命令・質問・叙述・応答などの内容のことであるが,ここでは,社会習慣としての言語形式と対応をもつ表現意図に限定する。
表現意図に対応する社会習慣としての言語形式
構文とは文の構造であると考える。文の構造は,文がどのような部分から成り立っているか,また,それがどのような関係で結 . . . 本文を読む
>つまり、自然言語における疑問文、命令文・禁止文、感嘆文は、それらが有意味に使われている場合ですら、翻訳を諦めざるを得ない。さらに同様の理由で、文の真・偽の決定に参与しないような言語表現があれば、それらのL*への翻訳もまた、拒絶されてしまう。 12ページ
>われわれの<翻訳>はつねに、言語表現が表示するところの実在世界を媒介にして遂行される。したがって、文について言えば、世界について語る文、真 . . . 本文を読む