BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

文学部

2022-05-09 | まさしこと

進路にあったのは本を読みたいという思いであった。
理系と文系とに分ける時代に自然科学、人文学、社会科学とわかれ、そこに外国語、体育など実技を学ぶ分野が加わってきたものの、大学学部組織は膠着していた時代である。ベビーブーマーの急増を迎えて定員過多を規制するに躍起となった。
文学部で哲、史、文と並ぶ。そこに社会学があらわれた。法学、経済、そして経営とする商学が作られた。文科系となって、理科は理工系と呼ばれ、理学、工学、農学、そこにバイオテクノロジと工学の応用系が次々と現れた。時代の先端に学術分野の学際化となった。
さて、そもそも目的には図書にあるので、図書館を見ることで大学選びになった。これは結果としてのことであったが、日本の大学でいちばん古い、長い歴史を持つ図書の宝庫に巡り合うことになる。いまもその閉架書庫を歩き回り階段を上り下りして本を探す楽しさを思い出す。文学と文芸はわけて、小説家、著述家などの志望が強かったわけでないから、文学を知ることになる。その後の専門に時間と空間の広がりを持った。文学は人文学として日本の哲理を探求する思索に結実する分野である。
わたしの本の読み方は議論にあったから、数冊を併行して読み進めていた。時間もなかったことであり、かなりの濫読になっていたようである。



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