今日の日中は、温度が28度まで上がりました。 昼過ぎに我が家の老犬を散歩させていると、頭の上から蝉の声が聞こえました。なんとまあ、遅生まれの蝉でしょう! 仲間が死に絶えた今頃になって、弱々しく鳴いているのです。 朝晩は冷えるし、どれだけ生き延びれることか…。
私は複雑な思いになり、しばらくそこを動けませんでした。
いつ生まれるのか、どこに生まれるのか、何日生きるのか、この蝉は選べません。けれども、その時、その場所で、ただ鳴き続ける。 その与えられた使命を全うしている…。 偉いなあ…。 なんて、胸が熱くなってしまったのは、秋ゆえの感傷のせいでしょうか。
semakimo