注文住宅のクラフトホーム/東久留米市の工務店ブログ

自然素材を使った注文住宅「永持ち・快適・エコ」な住まいをご提案する東久留米の工務店。設計担当が日々思うことを綴ります。

24時間換気ってどおして必要なの?

2008-01-21 18:34:29 | 健康住宅・免疫住宅
こんにちは、東久留米市にある工務店のクラフトホームです。

今日は、24時間換気がどおして必要なのかというお話。

ここ十数年で、住宅の気密性能は飛躍的に向上しました。今の家は、いわば魔法瓶のような構造と思って下さい。高気密化に伴って生じ始めた新たなトラブルの一つが、シックハウス問題です。建材から発散するホルムアルデヒドなどの化学物質が室内に滞留し、住まい手の健康に悪い影響を与える現象です。

室内の空気を新鮮に保つためには窓開けなどを励行するのが効果的ですが、住まい手の意識や生活習慣によって差が生じます。そこで、電動ファンなどを24時間動かして一定量の空気を機械的に入れ替えるシステムが、住宅設備として必要になってきたのです。

建築基準法によるシックハウス規制の一貫で、2003年7月以降の新築住宅は、一部の例外を除いて、24時間換気システムの導入が義務化されました。一定時間に入れ替える空気の量も決まっています。家づくりの際には必ず換気計画をまとめますが、そうした法規に基づいているのです。換気計画が十分でなかったり、装置の電源を勝手に切ったりすると、室内の空気が悪くなったり、結露などのトラブルにつながる恐れもあります。

◆スイッチを切ってしまった時のリスク
シックハウス症候群の症状や空気が滞ることによる結露、カビの発生などが起きる可能性があります。

◆換気量の目安
2時間に1回の割合で室内の空気すべてが入れ替わる

◆換気経路
外壁面に給気口を、室内扉をアンダーカットすることで空気が流れ、トイレ・浴室などに設置する換気扇で空気を排気します。(大型の集中換気システム1台で排気するタイプもあります)

扉アンダーカット換気経路
【扉のアンダーカット】【換気経路】


◆結露のリスク
建築基準法での24時間システムの導入は使用建材から放出される化学物質を換気で外に出そうという目的で作られたと思いますが、住宅の気密性が高まっることによって、結露のトラブルも発生します。結露したじめじめした暖かい部屋には、カビが発生しやすくなります。他にも、内部結露が進行して、構造体の腐食や蟻害に至るケースも。

以上のような点から、室内換気はとっても大切なんだという事がご理解いただけたでしょうか?結露が多くて困っているお宅の方も、ぜひ24時間換気をご検討下さい。



設計 山崎 高枝

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