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柔道衣規格

2011年03月28日 16時51分43秒 | Weblog
全日本柔道連盟主催大会における柔道衣規格の取り扱いについて(11.3.10)

 本連盟では、従来から講道館柔道衣規格を適用しているが、規格をより厳格に遵守させ下記のように取り扱い、柔道衣による選手の公平感を保つことに努めるものとする。
1.適用時期
(1)2011年度から適用する大会
    全日本選抜柔道体重別選手権大会(4月2~3日)
    皇后盃全日本女子柔道選手権大会(4月17日)
    全日本柔道選手権大会(4月29日)
    講道館杯全日本柔道体重別選手権大会(11月12~13日)

(2)2012年度から適用する大会
    全日本ジュニア柔道体重別選手権大会(9月中旬)
  ※ 但し、(1)及び(2)の大会の予選会については適用しない。

(3)2013年4月1日からは、全日本柔道連盟主催大会で適用する。

2.柔道衣の取り扱い方法
 今後、柔道衣メーカー各社が取り扱っている柔道衣を指定した検査機関に送付して検査を行う予定である。
 その際、別紙の柔道衣ガイダンスに基づき、指定の検査機関によって検査が行われる。
以上
柔道衣ガイダンス(PDF)
3.全柔連柔道衣規格検査合品
平成23年3月4日現在
№ 製造業者名 製品区分 製品名 製品番号 製造業者連絡先
1 ミズノ株式会社 上衣 優勝柔道衣(上衣) 76MG-01101 TEL:06-6614-8334
下穿 優勝柔道衣(パンツ) 76PG-01101
帯(黒) 平織地柔道黒帯 76VJ-13309 FAX:06-6614-8496
帯(黒) 平織地柔道黒帯(白線入女子用) 76VJ-04409
2 早川繊維工業株式会社 上衣 背継二重織(国際規格)柔道衣 JOI TEL:072-972-1361
下穿 背継二重織(国際規格)柔道衣 JOI
帯(黒) フェルト芯入試合用黒帯 JOIB FAX:072-971-8980
帯(黒) フェルト芯入国際規格女子用黒帯 JOIRB



http://www.judo.or.jp/article/1538-ajjfjudogirule20110107/attach/ajjfjudogirule2010.pdf

全柔連主催大会における柔道衣(及び帯)ガイダンス

平成22 年12 月

1. 柔道衣検査について
全日本柔道連盟(全柔連)は、柔道衣による選手の公平感を保つことに、より一層
努めるため、以下を定める。全柔連主催大会において着用される柔道衣の製造業者
は、以下のガイドラインに沿った柔道衣と帯を製造し、全柔連が指定した検査機関
にサンプルを送り、柔道衣検査を受けなければならない。検査に送るサンプルの内
容は以下の通り。
-180cm サイズの白柔道衣1 枚(上衣、下穿)
-上衣刺し子部分の反物(生地)
反物のサイズは長さ1.5m、幅は反物の幅
-黒帯1 本(長さ約2m50cm-3m)

2. 柔道衣製造業者のためのガイドライン

柔道は対人競技であるため、柔道衣は対戦相手に害があるものであってはならな
い。

2a) 生地・素材
2a(1) 柔道衣の生地は厚すぎたり、硬すぎたり、又は滑ったりして、試合相手に
握らせないようなものであってはならない。
2a(2) 柔道衣の生地は綿混紡率70%以上のもので、手触りの良いものであるこ
と。綿以外の素材(30%以下)については化学繊維の使用を認める。
化学繊維の例:レーヨン、ナイロン、ポリエステル、等
注:化学繊維を使うことによって軽さ・強さが増す。逆に、化学繊維が多くな
りすぎると汗を吸い取りにくくなる。
2a(3) 生地は試合時に強度を保っていなければならないため、故意に弱い生地を
使用することは認めない。
2a(4) 上衣の1 ㎡あたりの重量は700g以上~1,000g以下〔新品の洗い上がり〕
とする。*新品=未使用品
2a(5) 柔道衣の白色は綿の色、すなわち、白、または白に近い色(生成り、オフ
ホワイト)でなければならない。

2b) 生地の織り方
2b (1) 上衣は、概ね腰の線を境に上部は刺子織地(以下上衣上部と称す)、下部
は、強度のある軽量の平織地、または綾織地にダイヤモンド形刺(以下上
衣下部と称す)とする。(7 ページ目、図13 A 参照)
注1:上衣下部は強度よりも軽度が求められるため、ダイヤモンド形刺が
一般的。(糸を多く使えば使うほど重くなる。)
注2:生地を裏返しに使用してはならない。

- 2 -
図2 平織


図3 綾織


*図の赤い枠は、繰り返しパターンを示している

2b (2) 刺子織の刺子目の方向は、柔道衣を縦に置いた時(着用時)、横向きであ
ること。
注:横向きにすることにより、引っ張られる方向に強くなる。刺子目が縦方向
になると滑りやすくなってしまう。
2b (3) 上衣上部は、強度のある二重刺子織地とする。
2b (4) 刺子の浮糸数は1 インチ(2.54cm)間に4~5浮きでなければならない。
(洗い上がり)

図4


- 3 -
注:刺子の数が少なすぎると生地が柔らかくなり、伸びて技が掛からない。
刺子の数が多すぎると生地が硬くなり、滑って掴みにくくなる。

(5) あまりに厚くて硬い、あるいは、薄くて弱い、上衣上部刺子生地を作らない
ために、1 インチ(2.54cm)四方あたりの縦糸・横糸の打ち込み本数に以下
の基準値を設ける。新品の洗い上がり品においてこれ以下でもこれ以上であ
ってもならない。

縦糸:横糸1 インチ (2.54cm) 間の糸本数(洗濯後の寸法)
縦刺子糸 縦地糸
横糸
注:横糸のみ、+5%増しを認める
糸番手
1 インチ間
糸本数
糸番手
1 インチ間
糸本数
糸番手
1 インチ間
糸本数
10 番糸
5 本撚
20 ~ 25 本
10 番糸
1 本(単糸)
80 ~ 96 本
16 番糸
3 本撚
80 ~ 84 本
20 番糸
12 本撚
20 ~ 25 本
30 番糸
2 本撚
72 ~ 88 本
20 番糸
3 本撚
84 ~ 88 本
10 番糸
6 本撚
20 ~ 25 本
10 番糸
2 本撚
40 ~ 48 本
10 番糸
2 本撚
76 ~ 80 本
20 番糸
10 本撚
20 ~ 25 本
20 番糸
2 本撚
80 ~ 96 本


(6) 下穿、上衣襟布は綾織とする。

2c) 縫製仕様
2c (1) 上衣
・上衣上部の刺子地の部分は、仕上がり身丈の50%~55%の範囲内のものと
する。但し、身長190cm 以上の柔道衣は45%~55%の範囲で上衣上部の
刺子地部分を認める。
・本体刺子縫合部位は、上下の結合部を除き、背継ぎ、両脇、両袖以外の縫合
をしてはならない。(8 ページ目、図14 D 参照)
・襟幅は4cm 以上5cm 以内とする(図13 B 参照)。襟は、5 筋縫い(チドリ
は4 筋縫い)とし、芯地の色が表面に出てこないもの。襟の厚みは最大で
1cm とする。※背中で縫合した柔道衣の場合、背継ぎ延長線上の襟の厚みは
除く。
・本体刺子生地と胸当刺子生地を挟みこむ襟は下記のA、B、C、D の4 種ま
確認方法:
1. 1 インチ(2.54cm)四方を観察するルーペ
を用意する。(左写真)
2. 表生地で上記四方内の縦糸本数を確認する。
3. 横糸本数は、同じく表生地で上記四方内の
縦糸(刺子部分)を取り除いて確認する。

- 4 -
での構造に限定する。
注:「本体刺子生地」とは、上衣上部では「刺子生地」、上衣下部では「ダ
イヤモンド形刺子生地」を指す。
2c (1) A:表面生地(必須)
綾織木綿生地で、組織は2:1、3:1、または3:2 であり、糸の番手は
10 番より細い番手糸とする。(ただし、生地強化のため、縦糸、
横糸のいずれかに上記範囲内の双糸を使用することは可とする。)
注:双糸とは、2 本の単糸をより合わすか、ひき揃えた状態を指す。

綾織 2:1 綾織 3:1 綾織 3:2


2c (1) B:補強生地(オプショナル)
B の構造がある場合は、平織、または綾織木綿生地で、組織は2:1、
3:1、1:1 であり、糸の番手は10 番より細い番手糸とする。

綾織 2:1 綾織 3:1 平織 1:1


2c (1) C:主体芯(必須)
ガラ紡織布、不織布、フエルト、ダイヤモンド形刺子生地のいずれか
1 種に限る。

2c (1) D:副芯材(オプショナル)
D の構造がある場合は、主体芯(C)と同様の素材のうち、1 種に限
る。

注:以上の規定は、握れないような硬すぎる襟を防ぐためにあり、
襟の厚さを制限することにより、硬さも制限する方法である。





- 5 -
図8 襟断面図(例)


襟の硬さの確認方法(洗い上がり):
襟を2 つに折り曲げ(胸当てが入っている位置)、折り曲げた箇所から5cm
の位置に10kg の重しを乗せる。計測の際、折り目の部分を押しつぶすこと
がないよう、折り目の部分には触れないこと。折り曲げた部分の一番高い
位置(幅)が4 cm 以内でなければならない。


図9


図10A 可 図10B 不可


- 6 -
また、胸当ての重なる部分で、縦に二つに容易に折り曲げることができること。

図11A 可 図11B 不可


・袖口の折り返し巾は3cm 以内とする(隆起している部分を除く)。
(図13 C 参照)
・両袖は最下辺部を三巻き縫いで縫合すること。(図13 G 参照)
・上着の袖口部分、下穿きの裾口部分、上衣上部と下部の接線の切り返し裏
縫い目部分(図14A 参照)等へのあてテープ生地は綿の平織地、または、綾
織地であること。あてテープ生地は3cm 以内の薄手のものとし、3 本縫いま
でとする。
・背中で継ぎ合わせる場合、縫合せ巾(脊継ぎ)3cm 以内であること。
(図14 B 参照)背継ぎにあて布は認めない。
・生地の末端部分でのほつれを防ぐためのオーバーロック縫いは認める。
・肩当て、胸当て、脇当て(上衣刺子部分)の3 ヶ所に補強目的のための裏地
補強(1 枚のみ)の装着を認める。
2c(1)d(1) 襟付け廻り肩当て
ミシン縫い5 筋以内とする。縦の幅は後ろ身ごろの3 分の1 程度と
する。生地は刺子共生地に限る。(図14C 参照)
2c(1)d(2) 胸部
半楕円形のものとし、肩当て下端より襟付けに並行して縫着し、
5 筋縫い以内とする。大きさは柔道衣後ろ身幅の4 分の1 程度とす
る(後ろ身幅の腰継ぎ部分を基準に計測)。著しく幅が広いものは
認めない。(図13D 参照)生地は刺子共生地に限る。 肩当てと胸
当ての重なる部分は5cm 以内とする。
2c(1)d(3) 脇当て
楕円形状にして当て、5 筋~8 筋縫いとする。生地は刺子共生地、
または平織もしくは綾織のもの。(図13E 参照)
・馬乗り(サイドベンツ)のあてテープ生地は綿の平織地、または綾織地の薄
手の生地で、両端を折って伏縫いをして当てる。上衣下部左右2 か所に限り、
長さは上衣下部丈の2 分の1 以上3 分の2 以下とする(図13F 参照)。
馬乗り上部に一枚の補強布を付けてもよい。ただし、その補強布の大きさは
100c ㎡以内であること。
注:上衣両端にそれぞれ1 箇所スリットがあることにより、柔道の動きが
- 7 -
しやすくなる。(後ろ側の中央下部に1 箇所のみは認めない。)
スリットの長さが3 分の2 以上になると服装が乱れやすくなる。
・ 両裾を合わせたときに、左襟先と右馬乗り先端部、および右襟先と左馬乗
り先端部が重なること。(図13H 参照)
・ 上衣の身丈の長さは、腰骨から膝頭上にかけて3 分の2 程度の余裕のある
長さであること。

図12


図13(柔道衣 前身ごろ)

- 8 -
図14(柔道衣 後ろ身ごろ)



2c(2) 下穿
・ひざ当ては共生地とし、裏生地として1 枚のみ使用できる。
大きさは、股部下辺を上限とする。(図15A 参照)
・下穿の紐は、下穿生地規定に基づく生地にて必ず装着しなければならない。
ゴム紐等は不可。紐通しは2 か所以内。(図15B 参照)
・脇開きの補強のための裏生地は共生地にて取り付けてよい。(図15C 参照)
・裾の折り返し巾3cm 以内。3cm 巾以内の薄手の当てテープ生地の取り付け
は可。(図15D 参照)
・股の部分にマチを縫着する。(図15E 参照)
・ 生地の末端部分のほつれを防ぐためのオーバーロック縫いは認める。

図15(下穿)

- 9 -
2c(3) 帯
・帯の素材には綿100%の生地(図16A)を使用する。帯は丈夫なものであり、
簡単にほどけたり、切れてしまう素材の帯は、試合の妨げとなるため作って
はならない。
・帯の主体芯(図16C)は不織布を使用する。(ゴム等を使用してはならない。)
・強化のための補強生地(図16B)は、図16 の仕様で、綿糸番手20/1 以下の
平織または綾織生地に限る。また、図16 のように副芯(図16D)を使用す
ることも可能。
副芯材(帯断面図の中央部分)は、補強生地(図16B)と同様の素材に限る。
・帯幅は4cm~4.5cm の範囲内のものとする。
・帯の縫製本数は8 本以上13 本以内の棒縫いとする。
・帯の厚さは4mm 以上5mm 以下とする。


図16

(D)副芯の有無は選択可(=オプショナル)



図17


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図18


*上の写真のように、しなるような柔軟性があり、帯の両端から手で結び目に向か
って押してもほどけない帯であること。硬い、もしくは滑りやすい素材の帯は、帯
の端を軽く押しただけでも、すぐにほどけてしまうため、不可。


* 柔道衣のサイズ等の計測は、従来通り、測定器を用いて試合の際に行う。
柔道衣に付けるゼッケンやマーク、広告については、全柔連の規則に依る。

(付 則)
1.2a(3)について、上衣上部刺し子部分の着用時垂直方向引張強さは、
2200N 以上あること。(試験方法:JIS L 1096, 8.12 ラベルドストリップ、つかみ
幅5cm)
2.このガイドラインに基づく柔道衣(及び帯)の全柔連各主催大会への適用時
期、及び検査手続き等に関しては、別に定める

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