恥ずかしい昔話

常に面白いことを探しているわたしですが
たまには自分の経験した恥ずかしいお話でもひとつ。

他人の恥ずかしい話は面白いでしょ？



高校に入学して間もない頃、人から頼まれて
陸上部のマネージャーをすることになる。

それまで陸部に関わったことのなかったわたしは
新しくいろいろな仕事を覚えた。

例えば、ストップウオッチを使ったラップ(タイム)の計り方
　　　　　ライン引きのしかた
　　　　　記録のつけ方　などなど。

中でも、雷管の使い方は緊張したものである。
雷管とは火薬類の起爆点火装置。
ようは、スタート時の合図に使う
音のなる火薬を詰めて使う鉄砲のようなもので
これを撃つのもマネージャーの仕事。

ただ撃つだけではない。撃ち方はこうだ。

　1・選手がスタートラインに立つのを確認する。

　2・『位置について』と言う。
　
　3・右手は雷管を持って空高く上げ、腕で右耳を押さえつける。
　　 左手は左耳をふさぐ。

　4・『よーい』と、言う。

　5・心の中で１・２と、カウントする。

　6・雷管を撃つ！！

　7・選手が走り出す。　　　　　　　メデタシメデタシ。


以上、これが正しい(私が教わった)雷管の撃ち方なのだが
把握していたつもりが、いざトラックに立ち
初めて雷管を使うとなると緊張した。

　1・選手がスタートラインに立った。ドキドキ
　
　2・『位置について』ドキドキドキ

　3・右手の雷管は空高く上げ、腕で右耳をふさぎ、
　　 左手は左耳をふさぐ。ドキドキドキドキ

　4・『ヨ～イ』ドキドキドキドキドキ

　5・心の中で１・２と、カウントをして。ドキドキドキドキドキドキ

　6・『ドーン！！』？？？
　　　雷管を撃たないで、大声で『ドーン』と、言ってしまう。

　7・選手達、笑いながら大げさにコケまくる。


どうやら喜んでいただけたようだ。
モチロン私は狙ったわけでもなんでもないけどね。(苦笑）
　　　　
さすがに恥ずかしかったので
それからこんな失敗はしませんでしたが
今、思い出しても恥ずかしいお話でした。　チャンチャン☆