幸國寺日記

新宿にある日蓮宗正定山幸國寺

お施餓鬼動画配信にご協力頂きありがとうございました。

2020年06月05日 | Weblog
6月3日幸國寺お施餓鬼動画配信にご協力頂き有難うございました。





新型コロナウィルス感染拡大防止の闘いの中で準備を進め、令和2年のお施餓鬼は、参列の方は無しで住職と副住職2人でお勤めを致しました。





「YouTubeにてライブ配信をし檀信徒の方々に動画配信にて参列を頂く」

という目標を立て、何とか配信する事ができました。

 「コロナウィルスに負けない」
その為にお寺ができることは何か。

日々の祈りはもちろんの事、
畑違いですが動画配信について勉強し配信できた事に今は少し安堵しております。

お塔婆供養を賜りました檀信徒の皆様、ご視聴頂いた方々に感謝を申し上げます。





まだまだ終わらない闘いですが皆様、共に頑張りましょう。(佑)

   「幸國寺施餓鬼会」住職ご挨拶

 

合掌  本日の令和二年、幸國寺施餓鬼会を終了するに当たり、ご挨拶申し上げます。

世の中は、大変な世情になってしまいましたが、当山の大銀杏は「うろたえるな!」とでも言っているのか、ゆうゆうと新緑で輝いております。皆さまお元気でしょうか。

さて、本年の施餓鬼会は感染拡大を阻止するため、「参列者がいない」法要となりました。このことにつきまして、幸國寺檀信徒各位におかれましては、こころよくご理解とご協力をたまわり、例年と同様にたくさんの方々が、本年はご自宅でご参加いただきましたことを、まずもって御礼もうしあげます。

お手紙にもお書きしましたとおり、その昔我々の先人たちは、今のような科学や医学が無いため原因の分からない伝染する病、疫病は、悪霊の仕業として、今の何倍も何倍も何倍も恐れ、恐れおののいていました。

まさに、正面に鎮座しておりますお木像は、今から七百年前、日蓮聖人がおられた鎌倉時代、日蓮聖人の生まれ故郷の、太平洋に面した千葉県の天津小湊地方で、疫病が蔓延しました。このとき、日蓮聖人は白い布(ぬの)に、南無妙法蓮華経をしるし、その布を海で舟から引き流し、疫病退散のご祈願をなさいました。薬が無い時代ですから村人たちも、全身全霊で、お題目「南無妙法蓮華経」を唱え、安穏な世の中になる事を願い、恐怖を打ち破り「祈り」によってこの難を逃れてきました。後に、このことを後世まで忘れないためにお木像が作られ、現在は幸國寺のご本尊としてご安置しております。

外出自粛中にテレビでは「ストレス」「ストレス」と言う単語をよく耳にしていましたが、そのストレスの大半は「恐怖」からのストレスではないでしょうか。今必要なのは「恐怖」に打ち勝つための純粋な「祈り」です。多くの方が亡くなり、大変な事態になってしまいましたが、我々が今経験してることをとおし、全世界の人々、一人ひとりが、改めて「祈り」の原点を見つめ、先人たちが実行してきた、純粋な「祈り」「南無妙法蓮華経」を捧げるチャンスになる事を念じております。

今日を迎えるにあたり、副住職の泰佑と、特効薬が無い今、「ウィルスと共存する新時代」の幸國寺について、いろいろと話し合ってまいりました。その中で、僧侶の責務として、机の上の話ではなく、すぐに手の届くことを、すぐに始めようではないかと、意見が一致しました。毎朝のお勤めでの、疫病退散のご祈願は当然ですが、「非常事態」が宣言されている期間は、世界中のお医者様はじめ医療に携わる方々、非常事態時の社会を影で支えてくださっている方々、身を挺して、奮闘しているすべての方々に「敬意」「感謝」「激励」の意をこめ、山門を、夜間三時間ほど青色の照明を照らし、幸國寺の意思表示をいたしました。また、本日の法要では、特別に「幸國寺除厄布引祖師」の新型コロナ、漢字では「新(あたらしい)冠(かんむり)病(やまい)毒(どく)」と書くそうですが、新型コロナ退散のお札を用意し、後日「お盆」の案内に同封して郵送する予定でおります。

そして本日の法要は、新しい本堂には充実した音響設備があるので、映像を何とかすればインターネットで中継できるのではないかと言う副住職の熱意をもとに、手元にある物でこしらえた手作りで、カメラは一台、事務作業で使うコンピュータ、不備や至らぬ点もあろうかと存じますが、住職、副住職、ともども、ご寛容のほどお願い申し上げます。

最後に、速やかなる疫病退散を祈り、皆様とともに「お題目」を一唱して終了いたします。              再拝


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