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メンタルケア ~希望へ向かって!~

現在、様々な依存症を含む精神疾患や、なかなか回復しない方々へ本当の貴方らしさを取り戻して戴きたい願いを込めて書いてます。

【ナルコティクス アノニマス】 12のステップ

2018年01月15日 01時03分19秒 | 日記
今日は、昨日申し上げましたとおり、アディクトの回復のためのプログラム、12のステップについて書きたいと思います。
その前に、このプログラムは依存症の方だけに限らず、うつ病など、あらゆる精神疾患を抱えている方たちの回復のためのプログラムだと私は確信しています。
なので、現在、様々な精神疾患になやまれているあなたにも、心開いて、ぜひ、読んではみていただきたいと思います。


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【なぜ、私たちはここにいるのか?】 

『NAの集まりにつながる以前の私たちは、生きることがどうにもならなくなっていた。人と同じような生き方や楽しみ方が出来なかった。だからみんなとは違う何かが必要だったし、その何かこそ薬物のなかにあるのだと思っていた。(中略)私たちはアディクションの中で、実はゆっくり自殺行為をしていたのだが、アディクションという敵があまりにも巧妙だったため、何をどうすれば良いのかまったくわからずお手上げだった。だから結局たどり着いたのは刑務所だったという仲間、あるいは医療や宗教、精神科で何とか助かろうとしたのだが、どれも満足のいく結果は得られなかったという仲間もたくさんいた。私たちの病気は必ず再発するか進行した。そしてついにこの状態から抜け出したい一心で、ナルコティクス アノニマスの仲間に助けを求めたのだった。NAにつながり、私たちは病人なのだということがわかった。しかも私たちがかかった病気には治療法がないのだという。けれども、ある時点で病気の進行を食い止めることが出来るし、そうすれば回復が可能になるのだ。』

【どのような効果があるのか】


『もしあなたが、私たちの提供できるものを欲しいと思い、それを手に入れるための努力をするきもちになったのなら、あなたはすでにいくつかのステップへの準備が出来た。以下に、私たちの回復を可能にした原理を示す。』

1・私たちは、アディクションに対して無力であり、生きることがどうにもならなくなったことを認めた。

2・私たちは、自分より偉大な力が、私たちを正気に戻してくれると信じるようになった。

3・私たちは、私の意志といのちを、〖自分なりに理解している〗神の配慮にゆだねる決心をした。

4・私たちは、徹底して、恐れることなく、自分自身のモラルの棚卸表を作った。

5・私たちは、神に対し、自分自身に対し、もう一人の人間に対し、自分の誤りの正確な本質を認めた。

6・私たちは、これらの性格上の欠点をすべて取り除くことを、神にゆだねる心の準備が完全に出来た。

7・私たちは、自分の短所を取り除いて下さい、と謙虚に神に求めた。

8・私たちは、私たちが傷つけたすべての人のリストを作り、そのすべての人たちに埋め合わせする気持ちになった。

9・私たちは、その人たち、または他の人を傷つけないかぎり、機会あるたびに直接埋め合わせをした。

10・私たちは、自分の生き方の棚卸を実行し続け、誤ったときは直ちに認めた。

11・私たちは、〖自分で理解している〗神との意識的なふれあいを深めるために、私たちに向けられた神の意志を知り、それだけを行っていく力を、祈りと黙想によって求めた。

12・これらのステップを経た結果、スピリチュアルに目覚め、この話をアディクトに伝え、また自分のあらゆることにこの原理を実践するように努力した。

これはとても大きな要求のようにも聞こえるし、もちろん、いますぐ全部やることはできない。私たちは、一日でアディクトになったわけではないのだから、「あせらずにやろう」という言葉を思い出そう。
私たちの回復を何よりも妨げるもの、それはスピリチュアルな原理に対し、無関心で不寛容な態度をとることだ。一方、回復に欠かすことのできないもの、それは正直さ、心を開くこと、そしてやる気の三つだ。この三本柱さえ身につけているなら、私たちは回復にむかっている。(中略)アルコールは薬物でないという考えは、実に多くのアディクトをリラプス〔再発〕に追い込んだ。NAにつながるまでは、アルコールと薬物は別のものだと思っていた仲間が多かった。けれども勘違いしてはいけない。アルコールは薬物だ。私たちはアディクションという病気を持つ人間であり、回復のためにはいかなる形の薬物も遠ざけなければならないのだ。

【自分に何ができるのか?】

では早速、前章の『どのように効果があるのか』のステップ1からプログラムを始めてみよう。私たちも、アディクションに対して無力であると心の底から完全に認めたとき、回復への大きな一歩を踏み出すことができた。とはいえ、そのときには私たちの多くがまだ疑いをもっていた。だがあなたはいまのチャンスを逃さずに、最初からできるだけ徹底的にやってみていただきたい。ステップ2へ、そしてさらに先に進むにつれて、あなたにとってのプログラムが理解できるはずだ。もし、あなたがいまなんらかの施設にいて、現在薬物を使っていないのなら、すっきりとした頭でこの生き方を試すことができるはずだ。退院や退所をしてもこれまでどおりのプログラムを続け、直ちにNAのメンバーと連絡を取るようにしよう。メンバーとの連絡は電話でも手紙でも良いし、あるいは直接会いに行こう。できることならミーティング場に行くのがいちばんだ。ミーティングなら、いまあなたが不安に思ってることの答えがきっと見つかると思う。施設に入っていなくても、同じことがいえる。今日だけ、使うのをやめる。ずっとやめ続けるのは無理かもしれないが、八時間とか十二時間だけなら、だいたいやり通すことができる。もし、とらわれや強迫観念があまりにもひどいようなら、五分間単位でやってみる。分単位が時間単位になり、時間単位が一日単位へとどんどん延びていき、結果的ひあなたもこれまでの習慣を断ち切り、精神的な落ち着きを取り戻せるようになる。薬物を使いたいという欲求がどうやら取り除かれていることに気づくと、本当の奇跡が起こる。あなたはすでに薬物をつかうことをやめ、生きることに向かって足を踏み出したのだ。


今日だけ

あなた自身に言い聞かせよう。

今日だけ、自分の回復について真剣に考え、薬物抜きの人生を味わおう。

今日だけ、私を信じ、私の回復を手助けしてくれるNAの仲間を信頼しよう。

今日だけ、プログラムに従い、ベストを尽くそう

今日だけ、NAを通して、明るい人生が持てる努力をしよう。

今日だけ、恐れないようにしよう。
薬物を使ってない、新しい生き方を見つけた仲間を大切にしよう。この方法に従う限り怖れるものは何もないのだ。
 
(ナルコティクス アノニマス ホワイトブックレットより抜粋)
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如何だったでしょうか?何かしら新しい可能性をかんじられたのではないでしょうか。
このプログラムの実践によって、回復を成し遂げたアディクトは沢山います。
ポイントは、スピリチュアルに目覚めること。
そして、自分を信じること。
そして『継続は力なり』ということ。

あなたも、真の回復を真剣に考え出したなら、このNAとの出逢いは大きなチャンスです。

私たち、仲間と一緒に分かち合い、共に真の回復へ向かって一歩踏み出してみませんか?

NAについては、ナルコティクス アノニマス または、NAで検索すればHPが出てきます。

最寄りのミーティング会場に、ぜひ、足を運んでみられてはいかがでしょうか?
私たちは、新しく仲間を大歓迎します。