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メンタルケア ~希望へ向かって!~

現在、様々な依存症を含む精神疾患や、なかなか回復しない方々へ本当の貴方らしさを取り戻して戴きたい願いを込めて書いてます。

回復に向けての取り組み

2018年01月08日 18時56分27秒 | 日記
今日は、自分なりに回復に向けて、どのような取り組みをするかについて書こうと思います。

今回は、減薬・断薬に向けて、まず、薬の服用量をどうやって減らしていくかについて書かせていただきます。

精神科の薬は、症状に応じて個々人によって相性があり、同じ症状でも、それを緩和するための薬の種類はたくさんあります。
どういった症状に対して、どんな薬を処方するかは、精神科医の問診、臨床心理士の心理テストなどによって様々です。

例えば、うつ病の急性期に処方する薬はこれがこの人に合うかどうか。
急性期に、いきなり効果の強い薬、たとえば強い抗うつ剤などは出しません。
まずは、軽い抗うつ剤を1日一回一錠から始める。〖私の場合は、レクサプロ10mgという薬を、夕食後1錠からスタートしました〗
抗うつ剤は、その効果が現れるのに約2週間くらいかかると言われています。
その後、一週間後に受診して、たとえば少し、意欲が湧いてきたとか、不安が和らいできたなら、それはその薬が合っているので、しばらくは、同じ薬を同量処方され、様子を見ます。
症状が全く変わらない。あるいは、症状が強くなった場合は、薬がその人に合ってないか、意欲を湧かす脳内伝達物質の分泌量が十分に出ていないため、それを促すために、抗うつ剤でもちがう種類のものに変更したり、また同じ薬の量を増やします。
併せて、抗不安薬も同様に処方内容を変更します。
うつ病の症状としては、意欲減退、不安感、焦燥感、イライラ、倦怠感、不眠などがあります。
最近はいい薬が出てるので、なるべくひとつの薬で複数の症状を緩和し、尚且つ、依存性の低い薬があります。〖私の場合は、不安感、焦燥感、イライラを緩和するための薬として、リホトリールという薬を使います。依存性低い薬です〗〖不安、イライラを落ち着かせるために、リスパダールという薬も服用してたこともあります〗
そして、まず鬱の症状として、ほとんど場合、不眠があります。全く眠れない、寝れても眠りが浅く短時間で覚醒する、昼夜逆転、起立性調節障害など。

これを緩和するために、睡眠導入剤と深く眠れるための睡眠薬を併用します。〖薬の名前は割愛します〗
これらの症状を、医師が薬の種類や量を変えながら、急性期にどれだけ緩和できるかに、回復期に早く移行できるかどうかがかってきます。

自分で出来ることとして、早期治療と十分な休息を取り、自分にあったストレス解消対策を講じること。
規則正しい生活リズムや職場環境調整などの改善。
ひとつの精神科医だけでは相性があわないなどの理由で症状がなかなか改善しない場合には「セカンドオピニオン」を持つこと。などがあります。

まあ、前置きはこのくらいにしましょう。これらが上手く出来なかったから、現在のような状態になったわけですからね。

さて、本題にはいります。

減薬・断薬に向けてまず、何がポイントになってくるのか。大きく三つのポイントがあると考えます。

まず一つ目は、当たり前ですが、減薬は自分勝手に自己判断でしてはいけません。
少し良くなったからといって、自己判断で服用を中止すると、必ずといっていいほど、再発します。また、離脱症状でツラい苦痛に苛まれてしまいます。

医師と相談しながら徐々に減らしていくのが大切です。

そして二つ目は、たとえば、うつ病ですが、この精神疾患は寛解はするけど残念ながら完治はしません。
主訴となる症状が緩和し、その状態が維持出来ることが治療の最終目標です。
うつ病が重度になると、不安障害や双極性障害といった二次障害を引き起こします。

障害になってしまうと、この症状は一生続きます。
もちろん寛解は可能です。ただ、そこに行き着くまでに長い期間と労力を要しますし、薬の種類が増えて減薬には程遠くなってしまいます。

二次障害を引き起こさないために、根気強く、焦らずに少しずつ減薬していくことが求められます。

ただ、減薬には勇気がいります。
長い間、薬が体中に回って、脳に染み着いてますから、そりゃあ一筋縄にはいきません。

この状態を無理なく軽減し、寛解に向かうためには、症状の緩和にあわせて、ひとつの症状緩和がある程度期間維持できたなら、勇気を持って1錠減らす決意を持つことが大切です。

焦らなくてもいいのです。

1ヶ月に1錠減らすくらいのペースで、医師と相談しながら減薬していくことです。

減薬の目標は、薬物依存からの回復もありますが、精神疾患の寛解も目標であることを忘れないようにしたいものです。 

そして、三つ目のポイントは、スリップを恐れないことです。
薬物依存症は回復はするけど完治はしない。アディクトとは、人生の全てが薬物に支配されてる人間のことです。
これまで、私達の生き方、考え方は、全てが薬物が中心でした。どうやって手に入れ、どうやって使い、もっと手に入れるためにはどうしたらよいか。
使うために生き、生きるために使うことの繰り返しでした。
終わることなく進行を続ける病気にとらわれた私達の行き着く先は皆同じ。刑務所、精神病院、そして死が待っているのです。
大切なのは、私達に薬物をやめたい願望があるかどうかです。
これまで私達は、家族の幸せよりも、妻や夫や子どものことを考えるよりも、薬物を使うことを優先させていました。
どんな犠牲を払っても、何としても薬物を手に入れなければなりませんでした。
だから、たくさんの人達を傷つけてきました。一番傷つけたのは、自分自身だったかもしれません。
盛んに薬物を使っていた頃のアディクトに逆戻りしない方法はただひとつ、それは最初の一回に手を出さないことです。
もし貴方も私達と同じアディクトなら、最初の一回はそれだけで多すぎ、千回やっても足りないことを知っているはずです。
私達が特にこのことを強調するのは、いかなる種類のものにせよ、あるいは、別のものに切り替えてみたにせよ、ひとたび薬物を使ったら、アディクションが再び猛威を振るうことをよく知っているはずです。
今日だけ、使うのをやめる。ずっとやめつづけるのは無理かも知れませんが、八時間とか十二時間だけなら、だいたいやり通すことができます。
もし、とらわれや強迫観念があまりに酷いようなら、五分間単位でやってみます。分単位が時間単位になり、時間単位が一日単位へとどんどん延びていき、結果的に貴方もこれまでの習慣を断ち切り、精神的な落ち着きを取り戻せるようになります。
薬物を使いたいという欲求がどうやら取り除かれていることに気づくと、本当の奇跡が起きます。
貴方はすでに、薬物を使うことをやめ、生きることに向かって足を踏み出したのです。

これら、三つのポイントを重視して、減薬・断薬に向けて、私達とともに、日々、精進していきたいものです。

大切なのは、『焦らずにやろう』ということです。

私達の体には、長い年月をかけて、薬物が染み着いてます。
それを、短期間で手放すことは、容易ではありません。

自分は、薬物依存症という病気であることを、まず、認めることです。

薬物依存症は薬物じゃ治せません。
当たり前のことですが。

薬物じゃ、精神疾患は完治しないのは、私達が身を持って体験して理解しています。

だから、減薬・断薬を決心されたはずです。
 
貴方らしさを取り戻せるようになりますように、祈っています。