富士山の北麓、中の茶屋の左側にある道路(演習場の休みの日に限る)を車でどんどん登って行くと、通称 『山の神の祠』 を左手に見て、その先には 知る人ぞ知る噴火口 が広がっていまして
噴火したままの赤っぽい小石(砂利)でできた自然の庭が静かに迎えてくれます
そこはまさに富士山頂が、手に届く様に迫って来る絶好の場所なのです。。
昔の噴火口の跡で 山懐に抱かれてのんびり ゆったり 無心で変幻自在の白雲を眺めていたりしますと、
秋には富士の山肌が綺麗に色づき、恰も色とりどりの錦繍の衣を纏っているかの様に感じ
まるで私までもがその景色の中に溶け込んでしまいそうになるのです。。
望富士山
四望無人黄葉飛
白雲集處久望機
蓮峰北麓帯秋色
如着重重錦繍衣
四望 人無く 黄葉飛び
白雲 集處 久しく忘機
蓮峰の北麓 秋色を帯びて
重々とした 錦繍の衣を着るが如し
※忘機=無心の境地
蓮峰=富士山
錦繍衣=錦と、刺繍を施した衣の事
(紅や黄の美しい色をした秋の野山の形容に用いられる)
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