goo blog サービス終了のお知らせ 

ひねくれ亭日常

散歩と徘徊が日常の独り言

田舎暮らしは地獄の日々 妻編

2020-12-06 11:13:14 | 田舎暮らし

田舎暮らしを始める動機は人さまざま。

夫婦で移住する場合両方の意見が一致していればそれでも良いが夫が勇んで田舎を目指す場合は問題が大きくなる。

有機無農薬での米作りを目指し山間地へ移住した夫婦。

夫は海外青年協力隊でアフリカに農業支援の経験があり都会暮らしが嫌で仕方なかった。

妻は街中の生まれで勤めも都心、田舎には全く興味が無い。

それでも情熱に燃える夫と就農も悪くないかも知れないと職を辞し田舎に向かった。

500万で集落の中ほどにあるボロ屋を買ったがこれが酷いもので全体的に斜めになっている。

床も所々腐り大幅な改築が必要だった。

しかし彼女が一番堪えられなかったのは虫。

隙間だらけのボロ屋には大量の虫がいる。中で発生しているのか外から侵入するのかは定かではないが酷い状態。

結局彼女は一月も経たずに実家へ帰りそのまま離婚となったのである。

実はこの様なケースが非常に多い。夫のみが理想の田舎暮らしを追い求め妻の事等お構いなし。

事前に話し合っても現地を何度か訪れても実際に暮らさない限り解らない事が多いのだ。

街から街へと移り住むのとは根本的に違う事をよく理解するべきである。

特に奥さんは大きなストレスにさらされる可能性が高い。

しかし夫はそんな事に気が付かないのである。

 

 


田舎暮らしは地獄の日々

2020-12-05 13:22:17 | 田舎暮らし

マスコミは田舎暮らし礼賛の記事しか載せない。田舎の人は親切だの田舎の空気は美味しいの田舎の食べ物は美味しいのお金はかからないのそんな類ばかりだ。

田舎に移住すると毎日朝昼晩と近所の人がやってくる。

畑で採れた野菜だ、山で採ったキノコだ、自家製の味噌だ、米だ、ドブロクだと土産を持って頻繁に顔を出す。

「ああ、食べきれない位色々貰って本当に田舎の人は親切で優しい!!」

違うよ!!どんな奴が来たのかみんなで偵察に来ているんだよ!

家の隅々まで確認して何処に何があるかまで全ての情報を共有しようとしているんだよ!

それとお返しは速くしないと怖いんだよ!

「あの家は人から物貰うばかりで何も返さんぞ!卑しい奴じゃあ」

勝手に玄関先に置いていってもお返しは絶対なんだよ!

何処の誰から来たのかも分からないけどそれを調べるんだよ!

いいか、田舎暮らしはぼーっと生きてちゃあ駄目なんだよ!

或る意味都会より神経をすり減らすんだよ!

性格的に向かない人には絶対無理なのが田舎暮らしなんだよ!

自然の中で生活するのと田舎暮らしは必ずしも一致しないんだよ!

田舎生まれの若者が故郷を出ていく理由の一つは人間関係なんだよ!

 

 

 


ポツンと一軒家

2020-10-18 12:50:23 | 田舎暮らし

ポツンと一軒家という番組は面白い。

以前は当たり前だった山間地の暮らしが消える寸前にあの様な番組が出来たのは有難い。

何故山奥に暮らしたのかというと以前は山仕事や炭焼きで生計を立てる事が出来たからだ。

勿論実入りは良くないが日本全国が貧しい時代には問題なかった。

街に出てスラムの様な所に住むよりも自分の家があり毎日働く場所がありコミュニティがある。

わざわざ出ていく必要がなかったのだ。

食住一体ともいえる環境は便利で現代人が考える様に山奥は不便ではない。

ところが高度成長時代を経て金が兎に角必要になった。

ボロ屋で家電製品も無く、光熱費もほとんどかからず食費も少ない。

そんな生活を送る事が難しくなったのが経済成長の証でもある。

こうして誰もが金回りの良い都会へ向かう、特に若者は顕著だった。

映画で見る都会の信じられない光景は憧れの的。

テレビが普及すればするほど故郷を離れたい、こんな所に一生住むのは嫌だと思う。

情報が増えて選択肢も増えれば致し方ない状況だったのである。

 

 


田舎暮らしで詐欺

2020-10-16 11:18:20 | 田舎暮らし

ほぼ山に返った様な分譲別荘地。

管理会社は何度も何度も入れ替わりその度にオーナーには連絡が来る。

・新たな施設を造り、温泉設備も修復して使える様にする。

・ついては水道施設等の修復費用として500万円払って欲しい。

・そうすれば資産価値も上がって高値で売る事が可能。

放置するのが最善だ。

最近増えているのが別荘地を買うという営業である。

・実勢価格がゼロの百坪の地目山林を300万円で買う。

・その諸費用として50万円を先に払って欲しい。

これは孫子に負の遺産を残したく無いと考える爺婆を狙った詐欺である。

三宝建設不動産という会社でネットで検索すると原野商法の業者である事が解る。

義父の所にこの営業から連絡が入り親戚筋が騙されかけた。

「それはあり得ない、詐欺だから」

私が止めて事なきを得た。

あれが300万円で売れるなら50万円払うからってそんな話は無いよ、世間には。

 

 


繰り返される別荘詐欺

2020-10-14 11:42:11 | 田舎暮らし

昭和40年代に開発された巨大別荘地。

温泉付きと銘打って販売された福島県白河地方を見てみよう。

自衛隊駐屯地の奥に広がる山をまるで蟻の巣のように分譲したが殆ど別荘は建たなかった。

大半の人は営業の口車に乗って利殖目的で買ったのである。

100坪から300坪程度の分譲地はさながら多摩ニュータウンの様である。

それでも初期は訪れる人もそこそこいて賑わいはあった。

管理棟は立派で蕎麦屋や温泉施設もある。

しかし元が利殖目当てだから結局分譲地は荒れていく。

何せ広大な敷地なので管理は大変。

その内に管理会社が入れ替わり立ち代わりどんどん山へと戻って行った。

かろうじて道はあるが温泉などはとっくに出なくなっている。

インフラの維持も難しく手放す人が続出、荒廃に拍車が掛る。

その辺りから詐欺が横行するのだ。