田舎暮らしを始める動機は人さまざま。
夫婦で移住する場合両方の意見が一致していればそれでも良いが夫が勇んで田舎を目指す場合は問題が大きくなる。
有機無農薬での米作りを目指し山間地へ移住した夫婦。
夫は海外青年協力隊でアフリカに農業支援の経験があり都会暮らしが嫌で仕方なかった。
妻は街中の生まれで勤めも都心、田舎には全く興味が無い。
それでも情熱に燃える夫と就農も悪くないかも知れないと職を辞し田舎に向かった。
500万で集落の中ほどにあるボロ屋を買ったがこれが酷いもので全体的に斜めになっている。
床も所々腐り大幅な改築が必要だった。
しかし彼女が一番堪えられなかったのは虫。
隙間だらけのボロ屋には大量の虫がいる。中で発生しているのか外から侵入するのかは定かではないが酷い状態。
結局彼女は一月も経たずに実家へ帰りそのまま離婚となったのである。
実はこの様なケースが非常に多い。夫のみが理想の田舎暮らしを追い求め妻の事等お構いなし。
事前に話し合っても現地を何度か訪れても実際に暮らさない限り解らない事が多いのだ。
街から街へと移り住むのとは根本的に違う事をよく理解するべきである。
特に奥さんは大きなストレスにさらされる可能性が高い。
しかし夫はそんな事に気が付かないのである。
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