エアロゾル研究室(おさだ)

山へ海へ極地へ、エアロゾル研究にいこう!

スコールと栄養塩

2009-01-21 19:24:24 | ノンジャンル
このところちょっとめいっぱいだったので、更新が遅れました。
上田さんは南極海での観測をがんばっているようです。アンモニア計の様子など、たまにメールで連絡がきます。

さて、海鷹丸は、亜熱帯海域を西へ進んでいました。
ところどころ、スコールに遭いました。たくさん降ると、海洋表面の塩分がちょっと下がるくらいになります。下の写真は、水温や塩分を連続モニタリングしている装置のディスプレイです。



青線が塩分を表していて、急に減っているところがあるんですが、見えますかね?

橋濱さんが微量栄養塩を連続測定していたところ、ジャンっ!と雨が降ったときに、塩分が下がり、と同時に海水中の微量な硝酸イオン濃度やアンモニウムイオン濃度もちょっと上がったとのこと。これはこれは、なんだかおもしろそうです。

それ以来、神田さんと橋濱さんは、スコールが来そうになるとバケツをだして、雨を待つようになりました。



写真は、前方のスコール域を待つお二人の後ろ姿。

船のレーダーにスコールの雨が写るので、これから来るぞー というのがわかります。



このあたりの海は、キレイな青です。逆に言えば、栄養が足らないので、植物プランクトンがあまり多くないんだそうです。となると、あの巨体マグロの生活(食物連鎖)は、いったいどうやって維持されているのでしょう?空から降ってくる栄養塩なんて、量的には微々たるもんかもしれませんが、実際にどれくらい効くのか、測ってあたってみるとおもしろそうです。


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