見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

選ばれる場に立つ勇気

2007-03-20 23:58:19 | 政治・社会
統一地方選が近づいてきた。
立候補予定者事前説明会が開催され、新聞紙面で予定者名が列挙される。
立候補者の選挙活動は徐々に熱くなるが、誰もが熱心に公約を掲げ、それぞれの人生をかけて立候補を表明し始める。立候補者のほとんどが顔見知りとなった今は、一票のもつ重さを改めて痛感する。

選挙期間中の戦い方は難しい。些細な動きひとつで、負と正との評価が見事に別れるからだ。

「応援メッセージを寄せてほしい」という候補者がいる。「辞めて4月に入ってからでいいですから」と。うーん、困った。
「地域の女性たちが会いたがっているので、話しに来て欲しい」という候補者がいる。「ただし、ご迷惑をかけないよう選挙が終わってから。私の当落に関係なく」と。うーん、嬉しい・・・が。

何をどう判断していいのか、選挙は難しい。だからこそ、「選挙の魔性」に人々は疑心暗鬼にならざるを得ないのかもしれない。
私の退任が公になって以来「立候補してみないか」と面白半分に声をかけてくださる人々がいる。声をかけてくださることに感謝しつつ、議員として選挙に臨む方々の勇気に心より敬服し、自分にはその勇気が欠けていると認識する。選ばれる立場に自ら身をおく勇気は、並大抵のものではない。

当社の職員採用試験や天下り人事も然り。
ふと、先日酔った席での職員の言葉が耳に甦った。
「これまでは、再就職先が斡旋されたので、退職する管理職は、天下り先をそのまま受けましたが、一般公募にしたら皆さん手を上げませんよ。選ばれる対象になることなど、プライドが許しませんから」

だから、選挙に臨む候補者には敬服する。
そういえば、注目の都知事選。周囲は好き放題の論評対象にしているが、ご本人たちは胃を痛める思いをされているのではないだろうか。そんな思いをされる人ならそもそも立候補などしないか。



↓こちらのブログもお楽しみください。
ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 その他生活ブログへ にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 男性を解放することから | トップ | 最後の締め »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政治・社会」カテゴリの最新記事