無料配布グッズをもらえる人は誰

ピンバッジ、ステッカー、ボールペン、カラー写真カレンダー、トートバッグ・・・

行政が様々な目的で制作するグッズの種類は、集めてみると相当な数に上る。
政策啓発目的や観光宣伝目的の製品は、多くの場合、来訪者や参加者へ無料で配られる。イベント開催時に制作する記念グッズは、実費価格程度で販売されることもある。

不思議なのは、時々、限定された対象者への無料配布製品が作成されることだ。低コストで不特定多数に配布されるものと異なり、かなりコストのかかった限定品であることが少なくない。

カラー写真満載の啓発用カレンダーが某課で制作された。各地の写真が組まれてデザインされた手の込んだカレンダーだ。制作費は一部約５００円。
各主要機関に配布し活用してもらう、と担当者。
「３００部は、抽選で市民に無料配布しようと思います」
　「抽選ですか。有料でいいから欲しいという市民がいたらどうします？」
「３００部しかありませんので」
　「抽選にもれた市民は恩恵に与れないということですね」
「ええ、まあ…」

先日、大きなデニム生地のトートバッグが届けられた。
「国際課が記念に制作したそうです」
なるほど良く見ると、バッグに姉妹都市・友好都市の名前が英語でデザインされている。厚手の生地でしっかりした作りだ。
コストが気になる。誰にどう配布しているのだろう。
納税者全員に配布されることは、有り得ないのだが・・・。
確かめるしかない。



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