ごめんね、ダーリン!

基本的に何でも口にする性格だが、それでも夫には言えない事もあるし、言いたくない事もあるよな・・、うん。

硫黄島からの手紙

2006年12月08日 09時02分28秒 | 映画
先日「大腸肛門科」に行った私は待合室で「週刊文春」を読んでいた。
「新潮」も「文春」も「文芸春秋」も「オール読物」も良く買うが
最近はちょっと御無沙汰していた。
読み進むうちに「硫黄島からの手紙」の記事を発見した。
小林信彦さん記だったと記憶している。

彼曰く、素晴らしい作品に仕上がっているそうだ。
イーストウッドがあそこまで日本人の「心の悲喜」を
描けるとは思ってもいなかった・・、と書いてあった。
特に作品の主人公とも言える二宮君(嵐の)が素晴らしく
その妻女役の「ゆうきなえ」ちゃん共々
この役者達を起用したイーストウッドの「目」の確かさにも
驚嘆の色を隠せないような、そんな事も書かれてあった。

先月、PTA会長をつとめる次男の高校で
「一日高校生体験」というイベントを開催した。
先生の授業を保護者達がうけるのだが
倫理担当の先生が以前赴任した「小笠原」の事を話して下さった。
「小笠原」の歴史の中には当然「硫黄島」の件もある。
米軍が攻めてくると分った時、小笠原島民は東京に強制疎開した。
だから、小笠原にいたのは「日本軍」だけだった。
真っ青な海・雲ひとつ無い空、のどかな風景の下
無線で次々に硫黄島の壮絶な戦いぶりが入ってくる。
「○○玉砕!」「栗林中将玉砕!」・・・。
兵士はそのギャップに悩んだそうだ・・。

先生は硫黄島の戦いに窮した米軍は「沖縄」に目を向けたと・・。
米軍は硫黄島→小笠原と攻め落とし、一気に東京を!と考えていたらしい。
私はこういう類の史実に疎い・・・。
だが、無知な私でも戦争については思う所がある。
あの戦争は「負け」が見えていた戦争だ。
無理があったのに「お国の為、天皇陛下の為」をスローガンに
時には嘘の情報も流し(勝っていると)
若い才能豊かな青年たちを死地に追いやった。
【特攻隊】も【人間魚雷】も常識では考えられない!
そして最後は沖縄島民を「盾」にした史上最低の戦いだ・・・。

私は「もし硫黄島が容易くおちていたら?」と考えてしまった。
だって、小笠原には軍人しかいなかったんだから
少なくとも沖縄戦のように「島民を巻き込む」
という悲劇は回避できただろう。

とまぁ、その「講義」を思い出し
「よ~し、観るぞ~!」と思う私なのである。
(因みにローハイドの頃からイーストウッドが好きです)





最新の画像もっと見る