ごめんね、ダーリン!

基本的に何でも口にする性格だが、それでも夫には言えない事もあるし、言いたくない事もあるよな・・、うん。

すれ違う「思い」

2010年10月22日 01時54分18秒 | 恋人とのあれやこれや
あれは、一週間前のこと。

会議が終わって、仲間三人で飲みに行き
カラオケに行って私がミスチルの
「トゥモローネバーダイ」を歌い終えた時だった。
「兄上が好きな曲だったよな」と言う私に
殆んど「酔っ払いオヤジ」のせんちゃんがこう言った。

「あれ、まだ心の底からやっちゃんを愛してるな・・」

せんちゃんと私が尊敬してやまない「兄上」。
彼はせんちゃんの高校の先輩で、面差しが・・
私の亡くなった父に良く似ている男性である。

私は彼に「好きで好きで堪らない」と言わせた女である。
でも、私はその思いに応えることが出来なかった。
そして、彼は徐々に私と距離を置き・・・
今ではほとんど連絡がない状態にある。

せんちゃんは、兄上と時々メールのやりとりをする。
そんな中でせんちゃんはそう感じたのであろう。
言われたこちらは「ドキッ!」とした。
事情を知らないWさんも一緒だったからだ。
・・・せんちゃんは時々ものすごく「不用意」である・・。



さて、今日の午前中のこと・・
「今日さ、夕方いる?」
「いるよ」
「書類届けに行くよ」
「何時ごろ?」
「5時過ぎかな~」
「じゃ、ご飯しよ?」
「え~?」
「いいじゃん・・用事あるの?」
「ない・・じゃお腹の調子あんまりだから軽くな?」
「うん」
こんなやりとりをした私達(せんちゃんと私)。

夕方、迎えに来たせんちゃんの車に乗り込み
行きつけのイタ飯屋に行ったのであった。
帰りに「買い物したい」という私のために
薬局とオートバックスに寄ってくれた彼は
オートバックスの急な階段で手をつないでくれた。



帰宅し、ベッドに横になり・・考えた。
どうしてせんちゃんといるとホワホワするのか・・
このホワホワが心地よくて私はせんちゃんに逢いたくなる。
できれば週一回は逢いたい(本当は毎日でもいい)。
お茶を飲んでタバコを吸いながら話せれば満足だ。
その位、せんちゃんを気に入っている私である。
ハッキリ言って、この気持ちがどんな類の感情からくるのか
自分でも良く分かっていないのである。

市内で女性と2人で食事をしたり飲みに行ったり
買い物をしたり、ましてや手をつなぐなんて・・・
彼にとっては「御法度」だろうに(一応地元の名士だからな)
本当によく付き合ってくれていると感謝するばかりだ。



そして、更に思う・・・。
兄上と一緒にいて、ホワホワした事が一度もなかったと・・。
いつもドギマギしてしまって、何だか落ち着かなかったっけ。
話しが途切れると、沈黙が私の額に汗をかかせた。

ひょっとすると・・
それこそが「恋」だったのか?
若くバイタリティーがあれば、兄上に走っていたのか?
痛んだ心を抱えていた私だったから
その傷にはせんちゃんのホワホワが有効だったのか?

「貴方にこの先も恋愛感情を持つことはない」
私はこんな酷い台詞をはいて兄上を傷つけた女でもある。

だけど・・・

こうでも言わなければ、真剣な兄上を止める事はできなかっただろう。
あの時兄上の気持ちをキャッチしていたら・・
今頃、私たちは不倫関係にあり・・
兄上の家庭も崩壊していたかもしれない。
彼がそれほど一途な男性である事を私は分かっていた。

これ以上近づいてはいけない・・

私の感覚がそう告げたのだと思う。
大好きな人ではあるけれど・・
もうこれ以上親しくなってはいけない・・。

でも、私も相当な自己嫌悪に陥った。
あんなに純粋な人を、私は傷つけた・・。
あの時、せんちゃんは言った。
「やっちゃんは正しいと思うよ」
「やっちゃんは悪くないよ」と・・。

ホワホワ・・ホワホワ・・・

もし、兄上にもホワホワしたら
私はどうなっていたのだろう・・・

そんな事をつらつら思う夜長である・・。


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