goo blog サービス終了のお知らせ 

カヤック コウノトリのブログ

大阪にあるカヤック屋さんのブログです。

ポップアップリベット

2018-02-08 08:00:00 | メンテナンス



カヤックのパーツや艤装品などを固定するために使用するのがポップアップリベット

専用工具のリベッターが必要ですが便利な道具です。








カヤック本体の素材やリベットの種類によっては不向きであったり、厚手のポリ艇などはタッピングビスを使用する場合があります。ハッチなどから手が入る場合はリベットは使用しない方が良いかもしれませんよ。






カヤックで使用するブラインドリベットは、アルミ素材で固定すると3又になるタイプを使用します。





ホームセンターなどでは手に入りにくく基本箱売りなので、カヤックフィッシング用の用品を置いているショップなら1本100円程で販売していますよ。

当店でも1本から販売しております。



手に入らない場合は、ホームセンターで販売している玉タイプ





かしめると芋虫のようにモコモコになります。


このタイプはスチール系の素材を固定する時に使用するので、割れやすい素材で使用する場合に少し注意が必要です。リベットの太さと下穴の大きさが丁度過ぎると下穴周りが割れる可能性があります。割れないように下穴を大きくすると固定できずユルユルに・・・


割れない対策ですが、ロッドホルダーなどの取り付けの場合でリベットの下穴以外でで穴を開ける場合のみですが、下穴の裏にワッシャーをテープ等で貼り付けてリベットをかしめます。






写真のリベットサイズは太さ5mmでワッシャーはM5ステンレスワッシャー(内径5.5mm)なので下穴は5.5mmにすればワッシャー以上に広がらないのでカヤック本体には負担がかかりません。

また、リベットのスッポ抜け防止にもなると思います。



できれば一度テストしてから使用してみてくださいね。






カーボンパドルのブレード修理

2018-01-30 08:00:00 | メンテナンス
前々回のブログに続き、今度はリバー用のフルカーボンパドルの修理です。


ヒビが入ってからも使い続けて酷い状態での修理です・・・


2つに割れていないので修理は簡単にできるかな?











カーボン製の表面を治すのは初めてなので色々調べてから修理に取り掛かります。




とりあえず、乾燥






とにかくしっかりと内部を乾燥させることが大事らしいです。

たまにシャフトの中に水が入ってしまったまま使用している場合があるのですが、絶対に駄目らしいです。詳しくは忘れてしまいましたが、絶対にダメ~angerって誰か言ってましたw



あと、表面の仕上げが何を使っているかで作業方法が大きく変わるそうです。

殆どのパドルが化粧でクリアで仕上げてあるのですが、トップコートの場合は引っ付きが悪いらしく剥がす必要があるのだとか・・・

相当手間がかかるので塗装の剥がし液とかを使用して完全にクリアを除去しないといけない場合があるそうです。



とりあえず、仕上げが何かわからないのでとりあえず、小さい割れのとこからテスト的に修理していきます。





修理面を紙ヤスリで荒らしてアセトンで脱脂してカーボンを貼りました。



1月中旬の修理で、気温が低く中々硬化しないので丸3日程放置で様子見ました。


表面は平面なので修理は簡単でしたが、問題は裏面yellow9






脱泡用のローラーも用意していたのですが、パドルの補強部分がM字になっているので上手く着いてくれない・・・
ひたすらコロコロコロコロコロコロ。。。。。。。。。。。。。。。



写真では、光のあたり具合とカーボンの網目がズレているので凸凹して見えますが意外と綺麗に引っ付いてくれた感じです。



丸3日放置で硬化完了したみたいなので、ヤスリで仕上げていきます。






周囲が凸凹して若干バリのようになっているので、ヤスリで滑らかに仕上げていきます。








更に綺麗に仕上げるかは性格が出ますねyellow20

パドルのジョイント修理

2018-01-24 08:00:00 | メンテナンス
淡路島へ行った時にジョイント抜けで使えなかったパドルを修理いたしました。






マーシャスの現行品ではないのですが、生まれて初めて買ったカーボンパドルなんです。





ちなみに初めてのパドルはPalmのドリフトプロでしたが、めっちゃ重かったなぁ・・・



少し漕げるようになって、カーボンパドルに変えてより楽しく漕げるようになって技術も知識もないのにファルトで友ヶ島に渡ったのも、このカーボンパドルだったなぁsymbol7



最近ではレギュラーパドルでは無くなりましたが、たまに使ってたんですがジョイントの接着が剥がれてスッポ抜けてしまいました。









とりあえず、接着剤のカスを取り除きます。





ホームセンター等で売ってる2液性のエポキシボンド、90分硬化タイプを使っておりますが30分硬化タイプあるのでパドルなら30分タイプの方が楽かも。




割り箸などでしっかりと混ぜます。

冬場などは粘度が高いのでサラサラの液状で使いたい場合は、しっかりと混ぜた後にライターなどで直接炙ると液状になります。パドルなどの修理の場合は余分な接着剤が垂れたりするので温めない方が使いやすいかな?





シャフトの中などは割り箸の先に付けて奥の方まで塗っておきます。

写真はありませんが、ジョイントパーツにもたっぷり付けます。






はみ出てきた接着剤はティッシュなどで綺麗に拭き取ります。


角度の確認用に合いマークを入れてます。







気温の低い季節は硬化時間が遅くなるので一晩寝かすと翌日にはしっかりと接着されてると思います。



ジョイント抜けのパドル修理は無料でやってますので壊れたらお店まで持ってきてくださいね。





ドライウェア ラテックスメンテナンス

2017-11-17 08:00:00 | メンテナンス
今年は寒くなるのが早くてドライウェアの販売も11月の初旬より良く動いております。

高額なウェアなので大事に使っていただきたいので、劣化しないようにラテックスのメンテナンスを紹介いたします。


用意するのがシールセーバー




店舗にて1050円で販売しております。


最近は輸入している所が少なくなったので手に入れにくい商品になってきております。



劣化防止用のオイルになりますので、首や手首周りの部分に少量つけて伸ばしていきます。









かなり粘土の高いオイルになりますので付けすぎないように気をつけてくださいね。



ラテックスの先端は乾燥するとヒビ割れて水が入ってきてしまいますので、たまに塗ってあげてくださいね。



また、ラテックスが窮屈で首が絞まってしまう場合はオイルを塗って一升瓶などに通して少し伸ばしてあげると良いですよ。




手首などはビール瓶やワインボトルが丁度良いです。



ウェアを脱ぎ着するときのラテックスの取扱ですが、決して爪を立てないように!!
指の腹で広げてから首や手首を抜くようにしてくださいね。






ちゃんとメンテナンスをすれば1シーズンで駄目になることはありませんので、たまにオイルを塗ってあげてくださいね。



隔壁のメンテナンス

2017-11-02 08:00:00 | メンテナンス
ツアー艇で使用しているシーカヤックのメンテナンスをしてみました。




POINT65 CLUB Buccaneer 
税抜115000円の激安ですが使い勝手の良いシーカヤックです。













艇の中にある装備は全て撤去

シート ラダーペダル ラダーケーブル 隔壁2個


不具合が合ったのが隔壁のシール

硬くなって剥がれてしまいハッチの中まで水が入ってしまっていたのでシールの打ち直しです。




セメダイン シリコンシーラント 8060プロ ブラックを使用

建築の内外装のシールなどで使われて耐久性もありそうでしたのでこれに決まり


ヨットなどに使うシールもネット販売されていましたが結構高額でした・・・




隔壁用のフォーム材にこびり付いているシールカスを綺麗に取り除いて同じ場所に戻してシールを打つだけなんですが、狭くてシールガンが入らないので指先に乗せて少しずつ塗りました。







シール剤は1本でギリギリでしたので余裕を持って2本は必要でしたね。