ここしばらく、目が離せない日が続いているヨーロッパの記事。
開いた“パンドラの箱”終わりなき危機 欧州長期低迷確実に
試練続く欧州、「買い手不在」も国債入札目白押し
イタリアの国債利回りは、危険水準の7%を超えてしまった。スペインもすでに危険水準。ドイツですら、信用が低下しているのだから、本当に「時間の問題」になってしまった感がある。「激震」に備えよう。
開いた“パンドラの箱”終わりなき危機 欧州長期低迷確実に
イタリアの3年国債利回りが8・13%まで高騰するなど、25日の欧州債券市場は売り一色になった。重債務国の国債を抱える金融機関が「パニック売り」(市場関係者)に走ったためだ。ECBが買い支えても売り圧力は一向に収まらない。
欧州では、自己資本が不足した銀行による貸し渋りで経済活動が停滞、各国政府による財政赤字削減も景気の下押し圧力を強める恐れが懸念されている。
在英ヘッジファンド共同創業者の浅井将雄氏は「イタリアという“パンドラの箱”が開いた。ユーロの支柱のひとつだったイタリアの債務危機で、ユーロ共同債導入の前提も崩れた。欧州の長期的な景気後退入りはもはや避けられない」と話している。
欧州では、自己資本が不足した銀行による貸し渋りで経済活動が停滞、各国政府による財政赤字削減も景気の下押し圧力を強める恐れが懸念されている。
在英ヘッジファンド共同創業者の浅井将雄氏は「イタリアという“パンドラの箱”が開いた。ユーロの支柱のひとつだったイタリアの債務危機で、ユーロ共同債導入の前提も崩れた。欧州の長期的な景気後退入りはもはや避けられない」と話している。
試練続く欧州、「買い手不在」も国債入札目白押し
25日のイタリア国債の入札は不調で2年債落札利回りは7・8%と、10月に4・6%だったのを大幅に上回った。23日に財政が健全とされるドイツ国債の買い手がつかず「札割れ」になった流れを引き継いだ。格付け会社による格下げも相次ぎ、25日にはベルギー国債が格下げされた。28、29日にはそのベルギー国債の入札が控えるなど、週明け以降も各国の国債入札がめじろ押しで、市場には緊迫感が漂っている。
23日のドイツ10年物国債の入札は、募集額60億ユーロに39億ユーロの応札しか集まらなかった。翌日はドイツ国債の利回りが一時、約2年半ぶりに英国債の利回りを超えた。安全資産として投資マネーの逃避先であり続けたドイツ国債の大きな札割れに、「市場はショックを受けた」(アナリスト)という。安全とされるフィンランド、オーストリアなどの国債も軒並み売られている。
23日のドイツ10年物国債の入札は、募集額60億ユーロに39億ユーロの応札しか集まらなかった。翌日はドイツ国債の利回りが一時、約2年半ぶりに英国債の利回りを超えた。安全資産として投資マネーの逃避先であり続けたドイツ国債の大きな札割れに、「市場はショックを受けた」(アナリスト)という。安全とされるフィンランド、オーストリアなどの国債も軒並み売られている。
イタリアの国債利回りは、危険水準の7%を超えてしまった。スペインもすでに危険水準。ドイツですら、信用が低下しているのだから、本当に「時間の問題」になってしまった感がある。「激震」に備えよう。