婚活@港区

東京都港区にて、婚活、始めました。基本は、「待ち」だけど。
恋活・婚活事情、「歳の差婚」を研究中。

IT革命が奪う中流ホワイトカラー職―米雇用増の大半は高・低賃金

2011-12-04 12:03:29 | 日記
肥田美佐子のNYリポート。昨日のプロジェクトWISDOMの続き。

IT革命が奪う中流ホワイトカラー職―米雇用増の大半は高・低賃金
2000年に67%を超えていた労働参加率は、07年12月の景気後退入り時点で62.7%にまで落ち込んでおり、今も64%にとどまっている。景気が回復しても、高度スキルや専門性を持たない長期失業者の多くが労働市場からはじき出されたままだという向きも多い。
その最大の原因が、中流ホワイトカラー職の減少だ。10月に発売された人気の電子書籍『レース・アゲンスト・マシーン(機械との闘い)』(エリック・ブリニョルフソン・マサチューセッツ工科大学経営大学院教授、アンドリュー・マッカフィー氏の共著)によれば、問題は、大不況でも大停滞でもなく、経済の「大構造改革」が始まったことにあるという。
同書は、加速する技術革新が仕事を奪い、第二次世界大戦後の高度経済成長期に拡大した中流ホワイトカラー層の仕事が消えていくと分析。情報化時代にあっては、変化に追いつき、自律的に高度スキルを身につける力のない人たちが失業に追い込まれると、警鐘を鳴らす。

米国では、中国が世界貿易機関(WTO)に加盟した1999年を境に、安定したブルーカラーの仕事が急減し始めた。グローバリゼーションで米国が手にした富の3分の2が、仕事にあぶれ、貧困に陥る人たちを支えるためのフードスタンプ(連邦政府による低所得者層向けの食料配給カード)など、セーフティーネット・コストとして消えるという試算も出ている。
今や米国では、大手出版社が、制作や事務などの部門をインドや国内の下請けにアウトソースすることなど日常茶飯事だ。そして、一般管理職や事務職の中流層が、また一人、また一人と仕事を失う。雇用喪失が「生産性の上昇」を意味する以上、グローバリゼーションやデジタル革命で消えた中流層の仕事は、景気が回復しても戻らない。


産業革命後、多くの人たちが生産性の向上に取り組んできた。
かつて、生産ラインの横には労働者がいた。いまは、すべて自動化され、きちんと動いていることを監視する社員がいればよいだけになっている。
IT化とグローバル化がさらに生産性を向上させている。人でなければできなかったことがITに置き換えられ、ITを活用して労働コストの安い国にシフトしている。同じものをつくるにしても、それにかかる人手は小さくなり、労働者は要らなくなっている。
だから、「中流」がいなくなった。労働コストの安い国と大差ない低賃金で働く労働者と、人でないとできない専門職=高賃金の労働者に分かれつつある。

これは、日本も同じ。大半の労働者は、これから中国や東南アジアの労働者と競いあうことになる。その結果として年収はどんどん下がると思う。格差は拡大し、固定化するんじゃないかな。そのどちらに入るかで、人生、大きく変わってしまう。就活中の皆さん、その「賭け」に勝てますように。