2003年3月6日
コナの町なかにあるAKI'S CAFE
(2006年には、スプラッシュ・グリルに変わっていました。)で、
ブランチを食べた後、
妻のリクエストでUCC COFFEE FACTORY & OUTLET に行くため、
11号線を南下。
キャプテン・クック<Captain Cook> でナポオポオ・ロード <Napo'o po'o Rd.> に入り、
長く曲がりくねった坂道を時速30マイルで下って行きます。
しかし、道幅が狭くアスファルトの路面も少しデコボコしています。
多少の緊張を強いられながらも道なりに下っていくと、
カーブを曲がったところで、
看板に書かれたCOFFEE ROASTING FACTORY の文字が、
目に飛び込んできました。
「ここじゃないの?」
私が聞くと、
「え~?地図だともっと海の近くだよ。」
妻が答えます。
どうしようかと迷う間もなく、
後ろから車が来ていたのでそのまま通り過ぎてしまいました。
結局、坂道を下りきりケアラケクア湾に出てしまいました。
車を降り、目の前に広がる青々とした美しい海を見つめながら、
「綺麗だね。」と、妻が言います。
「そうだね。」
私はうなずきながら・・・???
「違うでしょ! 海を見に来たんじゃなくて、UCCに行くんでしょ!」
例によって、ナビゲーターとしては役に立たない妻を助手席に押し込め、
車の向きを変えます。
「途中にあったあの緑色の屋根の建物が、そうだったんだよ。」
ということで、今度は坂道を上って行く事に。
5分ほどで、先ほどの緑色の屋根の建物が見えてきました。
やはり、
看板にはCOFFEE ROASTING FACTORY 、
OUTLET STORESと書かれています。
道路を挟んだ向かい側が駐車場になっていたので、そこに車を停めました。
建物の外のテラスでは、アメリカ人がコーヒーを飲みながら寛いでいます。
中に入ると、日本人の女性スタッフがいて、
UCC直営農場で収穫した豆と、契約農場で収穫した豆、
そして、
一本の木から3%しか採れないピーベリー<PEABERRY>豆の3種類のコーヒーを説明しながら、
試飲をさせてくれました。
いずれも、ここでしか売っていないオリジナル・コーヒーだとのこと。
お土産用に直営農場のコーヒーを買い、
妻も私も気に入ったピーベリー豆を、自分たち用に購入。
ピーベリーは数に限りがあるため、時期によっては売り切れて無いそうです。
ピーベリーをチョコで包んだお菓子も試食して買いました。
コーヒー豆の微かな苦味と歯ごたえ、そしてチョコレートの甘味が口の中に広がって、これがまた美味しい!!
*ナポオポオ・ロード沿いのこのUCCのお店は、2006年で賃貸契約を辞め、撤収したそうです。
現在は、180号線沿いのUCCコーヒー農園で焙煎体験、見学などができます。
外に出ると、隣の敷地で、ちょっとしたファーマーズ・マーケットが!!
何故か『びわ』と書かれた幟旗が立っていて、折角なので寄ってみることに。
柵の中には牛とヤギがいて、のどかな雰囲気です。
ココナッツやパパイヤ、バナナやオレンジ等のフルーツ、
さらにはジャムなど色々と並べられている品々を見ていると、
「ランブータン、知ってる?」と、農夫のオジさんに日本語で話しかけられました。
この時は始めて聞くその名前に、
ぼくは思わず「Ah~,I don't Know.」と、英語で答えると、
「ライチの botanical family ね。」と、オジさんは言いながら、
何故か『びわ』と書かれた木箱の中から、
いかにも南洋風の赤くトゲトゲしたゴルフボール大の実を取り出し、
皮を剥いて味見させてくれました。
確かに中身は、見た目も味もライチと同じでした。
冷やして食べると良さそうなので、買って帰ることに。
1個25セントだというので6個をもらい$1.50払いました。
すると、まだ実が硬い物もあるからと、2個おまけしてくれました。
(因みに、この2年後、自宅近所のスーパーが、5個入り490円で売っているのを見かけました。)
「日本語が上手ですね。」とオジサンに訊くと、思いもしなかった返事が!!
なんと、以前は日本で仕事をしていて文京区大塚で暮らしていたとのこと。
まさか、ここでそんな地名を聞くとは・・・。
多少の驚きを覚えつつ、ランブータンを持って車に戻りました。
それにしても、売っている品物を入れていた木箱が、
すべて日本のモノなのは何故だったんだろうか?