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日々のメモ帳

日常生活での、ちょっと気になった事や、面白かった事などメモしていきます。

東日本大震災/あれから8年/地震予知はどこまで/深発地震との関係は

2019-03-11 15:24:32 | 地震
今朝から新聞や朝刊やテレビでは『東日本大震災 あれから8年』との報道がなされている。
この震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された方々のいち早くの復興を応援せねばとの思いである。
あわせて、自らの防災意識を高めることも再認識させられる日となった。

昨年、古い資料を整理していた時、その当時の新聞や石巻の町の震災前後の衛星写真が出てきた。
担当していた顧客の被災状況を調べるために集めた資料で、記憶を残しておくためにとっておいたものであったと思うが、自分の脳裏からは消えて薄くなり始めていた。
今朝、改めてこれら資料を見返してみた。

<2011-3-12 日経朝刊>

<石巻(衛星写真)震災前>
今まで何度か訪れた町が、衛星写真からも消えてしまっている事に驚いた事がよみがえった。


<石巻(衛星写真)震災後>


この写真を再び見て、震災後3ケ月経った頃、工場からの要請で訪れた時の事が鮮明に思い起こされた。
この会社へは液体コンテナで製品を納入していたが、工場を襲った津波であちらこちらへ流れ出し、場内再整備の中で回収された物を引取確認するためであった。
朝早く仙台の街を出て4時間近くかけてたどり着いたが、途中からは行方不明者を探す機動隊バスの出動時間と重なり、大渋滞の中での移動となった。
インターから町へ入る途中の、川沿いにある少年サッカー場は仮設の墓地となり、新しい墓標が建てられており、車中から見える田んぼは、津波が遡ったためか、かなり上流まで赤茶けたままとなっていた。
さらに、街中へ入ると、これまで出張の際時間つぶしをしたコンビニや、何度か昼食をとったラーメン屋さんも跡形なく無くなってしまっており、残された家も無残な光景のままであった。
3か月もたっているのに、目を覆いたくなる光景であった。
流されたコンテナは海岸に近い埋立地に、納入会社毎に分けて並べてあり、こんな大変な時にと頭が下がる思いであった。これらは到底再利用できる物ではなかったが、返品として社内稟議を通し、トラックを大阪から走らせ回収した事も思い起こされた。
コンテナの保管場所の隣に出来ていた瓦礫の山も、記憶からは消えていかない。
その後も8月、10月、工場復旧に向けた作業協力のため訪れたが、なかなか回復していかない町を目の当たりにした。

もう一つ、震災後、東日本大震災の津波被害を岩手日報が『平成の大津波』として記録した写真集も残している。



これは、5月末に八戸の顧客も訪問したが、たまたま新幹線の隣の席に乗っておられた記者の方より見せて頂いた下原稿が出版されたものである。
この方は、泣きながら写真を撮ったと話されていたが、今、どうされているのだろうか。

八戸も町の中心部は津波被災はなかったが、港近くは大きく被災し、訪れた時も、港から少し入った場所まで大きな船が流れついたままであった。
工場も1.5メートル程度水没したとの事で、地震が収まった後設備点検作業に入り、その後津波情報が伝わり、あわてて高台へ避難したので、人的被害はなかったが自家用車はすべて流されたとの事をお聞きした。今までは2.5mもある岸壁を越すような津波はなく、甘く見ていたとの事で、最後に非難された方は、必死に崖を登られたとの事。笑い話で話されていたが、大変間恐怖だったかと思われる。

小生も、震災の日、3/11は富士地区に出張していた。15時に顧客訪問するため近場の喫茶店で時間調整していた時大きな揺れを受けた。信号機がちぎれるくらいの揺れで、てっきり静岡だけかと思い、東京の事務所へ安否連絡をしたが『こんな時に電話してくるな』と怒られた事だけは覚えている。顧客とのアポがキャンセルとなり、すぐに東京へ戻ろうと新富士駅までタクシーを探し移動したが、運転手さんから、津波情報が出ているかもしれないと聞かされた。
幸い富士地区への津波襲来は無かったが、もし到達していれば、駅周辺は大変なことだったかもしれない。
しばらく駅前の居酒屋で腹ごしらえをしながら新幹線の到着を待ったが、18時過ぎ列車が停車し、これを逃すと帰れないかもしてないと飛び乗った。幸い席の確保が出来、19時過ぎに動き出した列車は3時間かけて東京駅へ到着。すぐに駅近の事務所へ向かい、悲惨な報道を初めて知った。23時過ぎに銀座線の運転が再開し浅草から南千住まで歩いて帰る事としたが、国道4号線、6号線は帰宅する方が歩道から溢れ、押され押されしながら帰った事を思い起こした。
東京はこの日からしばらく大規模停電やガソリン不足、さらにはトイレットペーパーまで無くなる事が続いた。
余震の心配がある中で、土日を過ごし、月曜日大阪の本社とテレビ会議で地震対策会議を行ったが、緊急性、逼迫性の温度差を埋めるため時間を要した事が思い起こされる。
後の話で、ある大手商社では、地方から会議に来れれていた方に対し館内で泊まり込める様な非常袋を提供されたり、親会社では、総務の方が、地震後、食堂へおにぎり炊出しの指示をすぐにされ、地方工場へ非常物資の確保要請をされたなどの対応を聞いたが、危機管理で何をすべきかを改めて感じた。

***
今回、残していた資料の中に、阪神大震災の時の写真を残した写真週刊誌が出てきた。
この時代、デジタル化もあまり進んでいなかったのでネットでの画像は少ないが、貴重な記録写真である。改めてみてみると、直下型地震の被災が見えてくる。
『阪神大震災』も決して忘れてはならない事である。



******
最近の地震で気にかかる事がある。
東日本大震災の後、新聞には地震発生原因が下記のように報道されていた。

[2011-3-12 日経朝刊]


この後東南海地震を含め、ここ数十年で発生する海溝型の地震発生確率も更新されているが、西日本の動きについて最近の研究成果はどうなのか気になる所である。
先のブログでも書いたが。最近のフォッサマグナ西側、飛騨の奥から琵琶湖東岸の地震である。
活断層由来の地震より少し深い所に震源があるが、どうなのであろうか。

<2019-3-9 岐阜中部>


この事は、阪神大震災から4―5年たった時期に発生した、1999年の台湾での地震、2001年(H13年)中四国地震(安芸地震)、さらには2015年(H27年)に深層で発生した地震の解析情報からの情報である。

台湾や安芸の地震では、太平洋プレートの動きと共にフィリピンプレート。特に太平洋プレートとの押し合いの中で歪が大きい事が要因の一つとも説明されていたが、最近の動きはどうなのであろうか。
先のNHK GEO/JAPANでもフィリピンプレートは太平洋プレートに東側の動きが制約され方向転換を余儀なくされた。さらに、最近出版された本などでは、稚内沖から奥尻島、さらに日本海を南下した日本海側で、ユーラシアプレートと太平洋プレートが押しあうところがあるとの学説もあり、フィリピンプレートのブロックが気にされているような事も書かれていた。

あわせて、この時、ある地震学者さんが、日本列島周辺の地震は、震度以上に深さと強度(マグニチュード)を見ておくべき・・と説明されていた。

最近の地震は、素人目で見て、どうも地震は単なる活断層だけで議論は出来ないような気がしている。
東南海地震などは、海溝へ沈みこむプレートの動きをいち早く知る事がポイントのようであるが、これを引き起こすプレート間の衝突までとなるとさらに複雑なようである。

今朝の日経新聞にも、新たに海底の動きを探る海洋観測網整備の記事が出ていた。


火山や地震を研究されている専門家の方は沢山おられる。
これらのデーターを生かし、研究領域を超えた地球深部との関係に取り組んで頂き、地球の外殻(プレート)とその下部に潜む層のひずみも含めた研究を促進して頂ければと感じている。
そこからさらなる精度高い地震予知が得られればいいのであるが。

【参考資料】
200年前後に残していた新聞記事を下記に添付してみた。

<阪神―新潟地震帯(1999年)> ・・新しい学説?



<台湾地震(1999年(H11年))>



<安芸地震(2001年3月(H13年))>






<フィリピンプレート変形(南海地震) 2002年(H14)>
太平洋プレートとの押し合い部が壁のようになっていると説明されている。



<低周波微動 2002年(H14)>


<深発地震(2015年)>
(深層地震の定義(Wikipedia))
深発地震は震源の深さが深い地震であるが、明確な定義はない。
だいたい深さ60kmまでの地震を浅発地震,60kmから200kmまでの地震を稍(やや)深発地震)、200km以深で発生する地震を深発地震という

(2015-5-30 列島全域グラリ 「深発地震」)
5月30日夜、小笠原諸島西方沖を震源とするマグニチュード(M)8.1の地震が発生した。
震源に近い東京都小笠原村の母島に加え、遠く離れた神奈川県二宮町でも震度5強を観測。
しかも北海道から沖縄まで、全国で震度1以上の揺れを記録する珍しい地震だった。
震源の深さが682キロメートルと非常に深かったのが原因だ。
このため正確な震度の予測も難しく、気象庁は緊急地震速報を出さなかった。
今回のような「深発地震」、普通の地震とは起きる仕組みが異なるという。


(日経記事から)

【最近の地震活動】・・気になる動き

気象庁のHPに地震震源をプロットしたサイトがある。
東北の地震の時もすぐに見た記憶がある。

<震災の前月(2011-02)>


<震災月(2011-03)>


<震災から半年後>


この3つの図表から解析は出来ないが、なんとなく眺めてみると・・
 地震の前の月は、紀伊半島近くからの青い点(フィリピンプレートの沈み部?)の震源が多く、半年後の9月になると、少し少なくなっているようにも見えた。


<熊本地震後(2017-6)>


<熊本地震後(2017-8)>


<台湾地震(2018-2)>


<大阪北部地震(2018-6)>
(2018―4-23)


(2018―6-18)(当日)


(2018-6-24)


(2018-6-25)

日本海側で地震発生

<北海道 胆振地震>
(2018-9-4)


(2018-9-6)(当日)


(2018-9-7)(翌日)


この他、最近発生地震の震源が深くなっている事も気になっているので、メモ画像も貼り付けておきたい。
(ウエザーニュース社画像より)

<福島沖(2019-2-24) 深さ 30Km>


<茨城沖(2019-2-26) 深さ 70Km>


<茨城沖(2019-2-27) 深さ 50Km>


<宮城沖(2019-2-27) 深さ 40Km>


<茨城沖(2019-3-2) 深さ 40Km>


<硫黄島近海(2019-3-3) 深さ160Km>


<茨城中部(2019-3-4) 深さ 40Km>


<茨城県南部(2019-3-5) 深さ 50Km>


<浦河沖(2019-3-7) 深さ 70Km>


<岐阜中部(2019-3-9) 深さ 40Km>

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気になる地震頻発/ジオ・ジャパン絶景列島/北磁極が急激移動

2019-02-25 14:15:20 | 地震
『猫の日』のBLOGに2/21の夜に発生の北海道胆振東部地震のMEMOを残し、その前日にも『ちょっと気になる地震/フォッサマグナ周辺』という事も書いた。

今朝早く、大阪では揺れを感じなかったが、琵琶湖の東側で地震が発生している。
珍しい所で発生したような気がするが、西や東で頻発している地震とは関係は無いのだろうか。
気になる所である。


(ウエザーニュース 地震より)


(京都大学 地震 より)

今自分たちが住んでいる日本列島は、すぐには沈んでしまうような事は無いかと思われるが、昨日今日で興味深い事が出て来た。

一つは日本列島誕生の詳細
昨日(2/24)NHK[BSプレミアム]「ジオ・ジャパン絶景列島を行く」という番組である。
昼番組であり、タイトルからすると風景写真紹介かと思って、別作業をしながら何げなく見ていたが、日本列島の生い立ちを知る興味ある内容であった。



番組紹介のHPでは、今回の第3集は・・
『中部・関東。日本一の山岳地帯と広大な関東平野、対照的な絶景を作った秘密を解く鍵は深海にあった』となっている。
1時間の映像では、日本海側へ突き出した岩の解析から、日本の背中にあたる中部から関東における高い山々の生成過程。これがプレート移動で出来た事は理解していたが、CGでその細かい動きを知る事になり、その後の浸食で出来た平野部、さらには海溝へ流れ込んだ浸食での細かい石など、新しい事実も知らされた。
再放送があればもう一度見てみたい。そして、次回、3月3日には東北から北海道が生まれる過程が紹介されるようである。
前のMEMOに残した『北海道は三枚おろし』についても、最近の研究成果を学んで見たい。

そしてもう一つは、プレートよりまだ下の地球内部での出来事
日経の記事検索経由で見つけた、ナショナルジオグラフィック日本版掲載の『北北磁極の動きが加速、原因不明、あまりに急激 グーグルやアップルも利用する「世界磁気モデル」を急きょ更新(2019.02.06』である。

記事では・・
『北の磁極はじっとしていたためしがない。地球内部の「外核」を流れる液体の鉄に影響されて、過去100年ほど、北磁極は真北に向けてじりじりと移動してきた。ところが最近になって、専門家は異変が起こっていることに気が付いた。北磁極が急にスピードを上げて移動し始めたのだ。なぜなのかは誰にもわからない。

その動きがあまりに急激なので、慣例の5年ごとという予定を繰り上げて、米国は世界磁気モデル(WMM)を今年初めに更新する予定にしていた。世界磁気モデルは、携帯電話をはじめ、船舶、航空機などのナビゲーションに利用されている。ところが、米連邦議会の予算案交渉が難航し、予算が切れた連邦政府が一部閉鎖されたため、更新が延期されていた。

政府が再開し、新しい北磁極を示した最新モデルが2月4日に発表されたが、疑問は残る。北磁極はなぜこれほど速く移動しているのか。更新が遅れたことによる影響はあるのか。最近のグーグルマップの不調と何か関連はあるのだろうか。』
との報道がなされている。

地球上には、北の「極点」が3つ存在するとの事で、自転軸の真北を示す北極点。棒磁石が地表に出ていると考えられる地磁気北極点。そして3つ目が「北磁極」との事。
今まであまり意識したことがなかったが、コンパスの北がたどりつく場所で、記事にあるような、これを利用している装置では大変重要な極点の様である。

この『北磁極』が1990年代半ばまでは年11キロに満たなかったのが、2000年代初めには年約55キロのペースで移動し始めた。この原因が、地球内部の約3000キロより深い外核で液体の鉄のジェット噴流が起きていた時期と重なるとの事。
2018年初めには、北磁極の現在位置と世界磁気モデルのずれが大きくなりすぎて、磁気ベースのナビゲーションシステムに支障が出る恐れが出てきたため、更新が2020年予定の所、直近3年分のデータを使って修正したバージョンを昨年年10月にオンラインで公開したが、政府機関が閉鎖され民間用の更新が遅れてたとの事。

現在、世界磁気モデルはグーグルやアップルをはじめ、多くの地図システムが採用しており、スマートフォンでは、東西南北を磁気モデルで調整しているとの事であるが、日本では大きな影響はないようである。

ただ、ここで気になったのが、移動速度が速くなっており、ロンドンの方向へ向いているとの事。
昨年地球物理学会で、この北磁極の動きについては、カナダ北部とシベリアにある2つの強力な磁場領域の引張合いらしいが、カナダの方が弱くなりシベリアの方が強くなった事が要因らしい。
原因は、カナダの地下の外核でジェット噴流が起こり、磁場が薄く引き伸ばされ、弱まってしまったことだろうとは推測されているが、プレートのまだ下でも動きがあるのかと心配な所である。

日本が乗っているプレートは、北米プレートやユーラシアプレートへ押し付けられており、この下にある外殻がどんな事になっているのか気になる所であり、いきなり地表へ出て来ることはないであろうが・・

2016年にもこのナショジオで
『北極点がヨーロッパ方向へ急移動と研究発表 (2016/4/23)』との記事が出ていた事を思い出した。
(2016年4月8日付「Science Advances」に発表された論文)
この時は・・
近年この「極移動」が急激になりつつあり、その原因は気候変動にあるという。
・・
世界中の氷河が大量に解けることで、地球上の質量の大規模な再分配が起こるのではないか
特にグリーンランドと西南極で巨大氷床が融解すると、その影響はきわめて大きい。
自転する地球のある部分で氷が融解し、別の場所で水として落ち着くと、自転軸は質量を失った場所に向かって移動する。
・・地球の質量再分配の原因が、氷河の減少だけではなく、地上から液体の水を大量に失うことによっても起きていると、

・・との警鐘が出されていた事が記憶に残る

小生も、過去、大都市部へ高層ビルなどのコンクリート構造物が集中すると、自転がおかしくなるのでは・・と
質量移転(山から都市へ)
モーメント(W*L)
空気抵抗
などから検証が必要と勝手な事をHPに書いた事があるが、今一度グローバルで見る必要があるかもしれない。
火山噴火などで山体が消滅したためかどうか判らないが、自転が少し変わったとの記事もあったような気がしている。
人間が、地球の自転を狂わす様であれば、最大の罪と言える。せめて地球温暖化だけでも避けたい所である。

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2/22 猫の日/北海道胆振東部地震 再び

2019-02-22 12:28:58 | 地震
今日、2/22は『猫の日』との報道がテレビでなされていた。
「にゃん」「にゃん」「にゃん」の語呂合わせのようである。
最近は犬を飼う家より、ネコの方が多くなっているとの事。
あるキャスターが「にゃん」と鳴くのは人間に対してだけ・・
と話されていたが、本当だろうか?? 
猫同士はどんな会話をしているのか。聞きたいものだ・・

昨年北海道で長期滞在していると、牧場にはたくさんの猫たちが暮らしている事を知った。
牧草地を走っていると、あっちこっちから出て来る。
黒い猫やトラちゃんが多い様な気もしたが。
地元の獣医さんにお聞きすると、昔から『ねずみ対策』のためらしい。
なるほど・・と思った。
牧場の猫たちは、たくましい。街の美男子、美女ばかりではない。
喧嘩をして引っかかれた傷も残っている。

 



猫は気ままに歩き回ってくれる。
牧場を一周して、牧舎や温室の中を横切り、また草の中へ消えていく。
毎日、ほとんど同じルートでパトロールしているようであるが。



夕方になると帰ってくる。早く入れてくれと鳴き叫んでいた。



寒い冬もオーナーさんのご自宅でぬくぬくらしい。
たくさんの猫たちが同居中。
愛くるしいしぐさを残してくれた。(中頓別にて)

この猫ちゃんたちに癒されたい所であったが、昨日夜、北海道の胆振東部で再び大きな地震が起こった。震源はほぼ同じとの事。
大きな被害が出ていなければいいが・・
昨日地震のMEMOを残した所であるが、地下では何が起こっているのであろうか。

昨夏道内で滞在中に訪れた足寄、枝幸、中川の博物館で、学芸員の方から『北海道は3枚おろし』という事をお聞きした。


(足寄の博物館の展示写真から)

本州はバナナを2つに折ったように繋がっているが、
北海道は簡単に言えば、縦に3つに割れた台地が一体化しただけ。
学説的にはまだどうなったかは究明中との事。

日高山地は太平洋プレートが大陸側へ押しつけられ持ちあがった‥との説や、
あらたにカムチャッカの方からオホーツクプレートが突き刺さったのでは・・
さらにはユーラシアプレートとの間にアムールプレートがあるのでは・・
など色々な学説をお聞きした。
火山の噴火の歴史などもまだ判っていない。謎だらけの大地との事である。

もう少し詳しく生い立ちを知りたく、道新に出ていた『揺れ動く大地/プレートと北海道』という本を、帰路買い求めフェリーの中で勉強した。
たしかに複雑そうである。
帰阪後、新しく出版された『日本列島の下で何が起きているのか』と言う本も読んでみたが、先の本の説明とは少し違うような所もあり、さらに判らなくなった。

でも、どこかのMEMOで書いたが、我々日本人は『ひょっこりひょうたん島』のように海に浮かんではいないが、プレートの上に突き出た所で生活している事には間違いない。
(ひょうたん島は火山の爆発で、大地から切り離され、ぷかぷか流されたと記憶するが・・)

そして、足元の大地は、髪の毛や爪が伸びるようにゆっくりと動いており、その動きに伴う地下で起こる事は誰も予測はできない。
動くスピードが速まるかもしれないし、マグマが噴き出すかもしれず、何れは沈んでしまう可能性もある。

天災の中で、火山噴火と地震災害はいつ起こるか判らない。
写真に写り込んでくれた猫たちと平和な暮らしがいつまでもおくれるように、危険予知。準備だけはしておきたい。

たしか2/22はボーイスカウト活動の創始者、イギリスのBP卿の誕生日でもあったかと思う。
卿が唱えられた、『Scouting(斥候‥危険予測)』や事前準備『Be Prepared(備えよ常に)』が、今、最も大事であることが改めて思い起こされた。

<参考>
日本列島地帯構造図(神奈川県 博物館資料より)


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ちょっと気になる地震/フォッサマグナ周辺

2019-02-20 14:05:03 | 地震
本州の接続している近くでチョット気になる地震がありMEMO。

昨夜21時過ぎに長野県で少し強い、震度3(M4.5)の地震があった。


夕方には浜名湖の奥でも発生している。

(ウエザーニュース画面を借用)

今朝の地震後、気象庁の最近の地震活動(速報値)を見ると、最新1時間(12時現在)に発生した地震(★)が記されていたが、地震発生個所が繋がって見える。
いや、フォッサマグナの両端まで、東からと西から来ている様にも??


京都大学地震研究所の地震速報では、こことは少し離れているが、飛騨の奥で深震源の地震も発生している。




2/14 長野北部地震


2/20 長野北部地震


さらに大きな地震が起こらなければいいが。

フォッサマグナ(糸魚川市HPより借用)




昔日本列島はここで大陸から分かれた部分が反転しながら繋がり、間に伊豆半島の方から楔が撃ち込まれたような形になっている。


(足寄 博物館 展示より)

インドネシアでの火山活動、地震、カムチャッカでの噴火。
さらには環太平洋リングでも大きな地震や火山活動が起こっている。

当然日本が乗っかっているプレートも影響を受けている。
今後どうなるのであろうか。


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阪神大震災から24年/危機管理/日本継続化計画

2019-01-16 13:50:57 | 地震
明日、阪神大震災から24年。干支は二まわり。
激動の平成も最後の年となる。
一昨日のテレビで、震災時成人式を迎えた方が、今年息子が成人式と話されていた。
何と時の経つのは早い事であろう。

阪神大震災と東北の地震。二度大きな揺れを経験した。
身の回りでは大きな被害を受けなかったが、痛ましい記憶は消えていかない。
決して忘れてはいけない事である。

昨年も大阪は『大阪北部地震』と共に、スーパー台風で大きな被害を被った。
たまたまこの期間北海道へ出かけていたので、その時の様相は知りえないが、
自然災害の恐ろしさを改めて認識させられた。

滞在先では『北海道胆振地震』があり、揺れこそ無かったがブラックアウトを経験した。
自然災害。これに伴う災害。色々と考えさせられた。

これら災害の中で、台風などの風水害はある程度の事前予測ができる。
十分な防災体制を構築しておけば、
被災、特に人的な被害はある程度軽減出来るかと思われる。

一方、地震はいつどこで起きるか判らない。
このため、事前の予知は不可能であり、事前対策は出来ない・・と。
大きな地震が起こるたびに、関係の所から発表されている。

本当にそうであろうか。

今回の通学路での被災など、
突然が大切な人の命を奪う事になってしまったが、
『想定を想定内』にする準備。
危険予知が行われていれば防げたかもしれない。

地震発生後、災害の被災状況や震源地の特定などの公表があった。
色々な情報がネット検索で見る事が出来、地震発生要因については
 「周辺のいくつかの断層が同時に破壊」との見解であった。
専門家の中でも意見が分かれているようである。

もっと早く『阪神大震災クラスの地震が起こるかもしれない』
この時何が起こるか。もう一度考えて見よう・・
としていれば、人的な被害は防げたかもしれない。

さらにこれらを見て疑問がわいてきた。
同じような事が、熊本地震、西日本豪雨、北海道胆振地震では
どうだったのか。

これだけの被災。危機があったのに
 ・政府としての危機に対する見解 ・・ リスクの見直し
 ・危機後の対策の報告が不明解 ・・ 次へ活かせない

さらには、政府としての危機にたいする指揮管理結果が見えない。

先週、文科省が地震・火山噴火予測を強化するとの記事が出ていたが
危機が迫った時の避難指示等はどうなるのであろうか。

地震が起こるたびに、気象庁から『今後しばらくは注意下さい』との
報道があるが、これで正しいのであろうか。

政府内の組織を見ると
地震に揺らがない国にするための
『地震本部(正式名 地震調査研究本部)』という
阪神大震災後に地震に関する情報を一元化して取りまとめを
行う組織があるようであるが。
ここと政府と指示を司る組織。『内閣府』?? との関係は

本来は、政府(内閣府)として情報発信すべきではないか
・・とも感じている。

内閣の重要政策に関する会議の一つとして『中央防災会議』、
東南海地震を判断する国土地理院所管?の『地震予知連絡会』など
政府内には色々な組織がある。

事前の情報解析で『地震が発生しそう』という事が判った時、
どこから的確な事前の情報が発信されるのであろうか。

Forbsのネット記事(2017/06)では
 『日本の危機管理意識が「世界の常識」からずれている』
との指摘もある。

昨年末に『国土強靭化基本計画』の見直しが閣議決定されているが、
よくわからない内容である。

国としてのリスクはPHP研究所などから『グローバルリスク分析』答申されているが、
これより先に足元の生活基盤。
さらには産業基盤維持をもっと真剣に考える必要がある。

『起きてはならない事態』を想定しないと、さらなる外敵とは戦えない。

昨年は海外でも火山活動や大地震が頻発している。
日本もはるか昔はユーラシアプレートから切り離れ、
反転する中で本州が出来上がり、このつなぎ目に伊豆の方から
大きな力が働いているとの事も、
最近読んだ本
(日本列島の下では何が起きているのか)に出ていた。

又、火山活動と地震との関係もあるとの記事も出ている。
これらが同時に発生した時の『危険予知』『危機管理』
も十分行う必要がある。

地震や火山噴火が起こるたび、
『ここにはこんな断層があって』・・と
あと出しで情報が言い訳のように出て来る。
日本は『ひょっこりひょうたん島』のように、
単にプレートの一部にある突き出た所であり、
沈む可能性もある。
本州が真ん中で割れる事もありうる・・のではとも。

ここまでの極端な想定では無くてもいいが、

『もしこのような事が起こったら』を常に想定し・・『リスク管理』
ここからの事前準備。『危機管理』をもっとすべきではないか。

何か事が起こるたびに、
『想定の範囲から逸脱し』との釈明を何度も聞くが、
たしかに『想定を想定』する難しさはある。
しかし、人命を考えると『オオカミ少年』であってもしかたない
かとも感じている。

過去会社生活の中でBCP策定作業を担当したがある。
色々な事象で、危機の想定ラインを高くすることを議論した時、
幹部から、現実の範囲内で・・との指示を受けた事がある。
何か事故が起これば、誰がそれを決めたのかが問われることになる。

このような事が、今の政府内では議論がなされているのであろうか。

ついこのあいだも、北海道のブラックアウトではないが、
中部電力で電力不足があり、電力融通を受けたらしい。
ちょっとした寒さだけで『想定を超えた事態』も起こっている。

これら『想定を想定内』にする作業は
『内閣府』の危機管理担当部門だけでは出来ないかと思われる。
中央省庁業務の縦横をつないだ『縦割りでない』組織での
計画具現化が急がれる所である。
さらには民間のBCP等とのリンクをさせた対策も必要かもしれない。

自然災害はいつ起こるか判らない。判断を待ってくれない。
このために、
もう少しリスキーな事態も想定に入れる必要もあるのではないか。

九州で火山が大噴火すれば、『島原大変肥後迷惑』ではないが
現代では、飛行機が飛べず、降灰で鉄路や道路も使用できない。
日本全体の問題となる。電気の供給も危ぶまれる。
今年の台風も
スピードが遅かったらもっと大変な事だったと言われている。

NHKスペシャルなどで都市型災害のCGが時々放映され、
各市町村からも公開されはじめているが、
自らどう生き抜くか、自然災害を見据えながら考える必要がある。

『阪神大震災の日』を迎えるにあたり、
もう一度自分自身でも真剣に『危機』を感じ、考えるなかで、
『想定』を高くすることが重要と感じている。

『平和ボケ』もテポドンで目を覚ますことになったが・・、
 もう忘れかけている。
同じように『災害』も時間と共に忘れ去られる。
 常々思い起こし『危険』を思い返す事が重要である。

このためにも・・
各関係機関も『想定を高くする』意識だけは持ち続けてほしい。

そして
政府から災害時に備えた危機意識を周知徹底させるとともに
危機想定を繰り返す中で、減災、免災に向けた
事前対策を急いでほしい。

このためには人が必要である。
経験を積んだ地域の応援を得ながら、危険個所を探し出し、
『被害を想定内』に収められるように対策をお願いしたい。


<参考>
 ・2018 年6月18日大阪府北部の地震の評価
   (地震調査研究推進本部 地震調査委員会)
 ・(産経新聞)【大阪北部地震】「活断層が動いたとはいえない」
    地震調査委が見解 (2018.7.10 22:28)
 ・2018年6月18日大阪府北部の地震震源過程・地震動(京都大学防災研究所)( 
    土木学会地震工学委員会
    大阪府北部の地震の調査報告会 2018年7月23日

<MEMO>
北摂地域を走っているとまだブルーシートがかかった屋根が見受け
られる。
工事の方にお聞きすると、台風前の地震での被災もまだ修復できて
いないとの事。

今回の大阪北部地震では、震源に近い高槻、茨木、枚方の被災が
ニュースにでで来ることが多いが、豊中の野畑や緑丘方面、熊野町
などでも被害を受けたお宅が見受けられる。
西緑が丘にあるイオンは1ヶ月近く専門店街は閉まっていたとの事。
緑丘周辺のマンションでは、棚から食器がぜんぶ落ち、阪神大震災
の時よりきつかったのではと話されていた。
地震計が設置され、きっちり測定できた箕面市粟生外院の
「震度6弱」に近い揺れだったのかもしれない。

今回の地震後自宅内の確認を行った所、
食器棚やピアノが数センチずれており、冷蔵庫一番下の引出レール
が外れたり、部屋のスライド式扉のストッパのバネが反対方向へ外
れてしまうなど、不思議な現象が起こっていた。

その時自宅にいなかったので詳細は判らないが、
どうも阪神大震災の時の、最初小気味なガタガタ、そのあとユッサ
ユッサで振り回されるような揺れではなく、
重い物が動いている事から、達磨落としのように瞬間的に地面が
動いたような気がしている。
方向も今回は東西方向に近く、前の南北方向と異なっているので、
我が家での被害は免れたのかもしれない。
高槻で車を運転しておられた方も、追突されたような衝撃と話され
ていたが、一瞬の大きな揺れが、ブロック塀や屋根の倒壊を引き起
こしたようである。

どこの断層が動いたかは不明との事であるが、今回の地震報告に
記されていた上町断層帯の北側にある佛念寺山断層との関係は
どうなのか心配である。
もし斜めに断層が入り込んでいれば、震源から離れた所でも大きな
被害が出てきてもと愚考している。

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