我々が関わっている農地群だが、実は3軒の地権者が存在しておられる。関与の度合いは様々だが、何れも耕作放棄状態で耕作の意思はほぼほぼ無い模様。それでも保有の役目は果たそうとされるのか、某かの尽力は続けておられるようだ。一例として水利組合への参加があるが、A氏、B氏の2軒は耕作は無理だが水利組合へは参加、C氏は当初の約束で水利組合関係も我々に丸投げ・・・・・と言った状態だ。各種の行事は「長老」が代理して参加している。
過日、農園へと出動したらB氏夫人が待ち構えておられた。何事かと思い話を伺うと、水利組合への参加を代行してもらえないかとの要請。御当主のご主人は定年だが体調不良で作業が困難だそうな。参加不能な場合は反則金の支払いで猶予されるのだが、其処はムラのお付き合い、都市型住民のように反則金の支払いでフリーパスとはいかないのが農村社会だ。夫人も空気を読まれたのだろう。国際社会も同様だが、金だけ出して人的参加が見られ無いと非難ゴウゴウの事態となるのは我が国でも経験済みかと。お世話になってるので了解したが、A氏も近未来には要請される可能性ありかもと。
実は5月の上旬に水利組合の総会と共同作業たる水路の大掃除が控えている。それらを意識しての要請だったのだろう。早速、師匠にも報告、師匠は水利組合の重鎮でもある。若手(?)の君達が活躍してくれないと・・・・・・・と笑っておられたが。ムラ社会では若手と評価される模様で、苦笑するしか無かったのだが。
農業は水無くしては成り立たない産業、お隣さんのように干魃と砂漠化が広がると食糧の確保どころでは無くなってくる。農業は国の基幹産業、もっと重視されねばならない事業なのだが、国民の関心は薄いようだ。通商が担保されて購入できるだけの外貨を稼げる間はしのげるかも知れないが、何時まで継続できるのやら。
ともあれ、農作業の根幹である「水の確保」に及ばずながら微力を加えたいと思っている。ムラの衆と触れあえるのも体験の一つ、役割を果たせるか微妙だが、とりあえず参加して作業に従事しようかと。天候が雨でなければ良いのだが。