農作業に於いては種蒔きから始めるのがセオリーだろうが、苗の購入という手法もあり得る。「種蒔き」と「定植」というように用語を使い分けているのもそうした事情によるものだ。購入苗は育成者の手間暇が掛かっているだけあってか、多少は割高となってくる。今回は「キャベツ」の栽培に注目してみようかと。「春キャベツ」とは言い難いかも知れないが、「早取りキャベツ」との命名は微妙な収穫時期を現しているのかも。一般に春キャベツの収穫期は3月~5月の頃だろう。今時分の定植なら収穫期は6月末頃だろうか。ネーミングの微妙さに感心するばかりだ。
キャベツ苗は1ダース購入してきた。1本づつのポット苗では無く12本がセットになったパック苗である。少し小さめだがポット苗よりは安いようだ。子狸の通う種苗店ではポット苗が70円前後、パック苗だと500円前後だ。1本あたり40円前後だろうか。
苗を購入するのは数量が少なめという事情もある。キャベツやブロッコリーなど一斉に収穫期となる。とてもじゃないが一時に消費することなど不可能で、大量に栽培するととんでもない結末を迎えがちなんだ。長老の如く、少量多品種の事例が望ましいのかも。反するのがタマネギやサツマイモなど。数量も多いが苗購入で済ませている。これは種蒔きからでは作業が面倒な為、いわば省力化の事情だ。
キャベツもブロッコリー同様ムクドリに狙われやすい。従って最初からネットを被せておいた。最も賢い連中のこと、ネットの隙間からかいくぐり侵入する手立ても持ち合わせているようだ。チョウも同様だが、何時の間にかネット内を飛び回っている。生存本能とも言えるかも知れないが、何とも優れた能力に感心させられる。
植え込んだ12本のキャベツ、全部が生き残れるか微妙なところだが、8割以上の打率を目指したいと思っている。