引越ししたのは6月末のことでした。
T先生と相談の上、9月以降に体外受精することになりました。
お盆でスタッフが少ないため、すぐは無理であったり
まずはパートナーと一緒に講習を聞いてからであったり
何よりも…「待ち」が2~3ヶ月かかるということでした。
講習は、体外受精についての説明会のようなものだった。
この講習に来ているからといって、
全員が体外受精をするわけではないのです。
もちろん、適応があるから勧められて来ているのですが・・・。
まず、体外受精とは何か。
どんな段階を踏み、どれだけの期間、どれだけの通院なのか。
そしてリスク、確率。
そして、体外受精を断念する一番大きな理由である 費用。
これらについての説明だった。
このリスクと確率と費用のアンバランスさで断念するカップルは多い。
20代後半で、30%は超えるであろう確率も
30代~40代では20%後半。
そして妊娠したとしても流産の確率は高い。
報告こそないようだが、統計上異常妊娠も確率は上がる。
そして費用。
病院によって大きな差があります。
すべて自費となるため、施設ごとの設定となってますが
一回の治療トータルで45万~65万と開きがあります。
この治療は、女性の体に負担が大きいため
毎月できるものではないのです。
たいていの施設では、3ヵ月毎にやっているようです。
もちろん負担は体だけではないのですが…
もし、毎月やっている施設であれば少し注意したほうが…。
経済的にも身体的にもよい治療とは言えないようです。
私はT先生とある程度予測していたし、そうなるだろうと
思っていたので、飲み込みは早かったように思います。
しかし、旦那様は…というか男性は
どうしても目の前に来ないと理解し難いのかもしれません。
しかしそれよりも…
仮に、男性側に100%原因があったとします。
それでも注射をするのは女性だし、薬を飲むのも女性。
診察に通うのも女性です。
体外受精の期間、女性が通院するのは
あくまでも一例ですが、だいたい14日間ほどです。
毎日注射に通わなければなりません。
しかし男性は?
これも施設によってですが、今回の場合たった一日だけでした。
採卵の際、女性が麻酔をするので一緒に来てください、と。
ようするに、旦那様に治療や注射はないけど
帰りは一緒に帰ってくださいということです。
でもたいていのカップルは、積極的に一緒に来るようです。
体外受精までしようというカップルは、これは私の経験上
優しい旦那様が多いです。
別にノロケてるわけではなくて、20代の頃
不妊外来で働いてたときに思ったことです。
なので、麻酔をかけてまでじゃないとできない治療をするのだから
付き添います、という人が多いと思うのです。
もちろん、仕事で来られない人もいますが
優しくて理解がないと治療はできないと思います。
私の旦那様ももれなく優しいとは思いますが、
それでも衝突せずにここまで来たわけではありません。
上にも書いたように、女性側に比べ
理解は乏しく、ピンと来ていないというのが本音だと思います。
・・・本当にそこまでしなければいけないのか・・・と。
私が着々と体外受精に向けて準備している中、
旦那様はきっとまだ悩んでいたのでしょう。