こめこめアップル・北海道

北海道のお米とりんごの話、それと魚とチーズの話。
せっかくだから観光情報と美味しいものの話も写真つきでご紹介。

鮭の遡上が始まってます

2009年09月25日 | 鮭のこと
お久しぶりです!
すっかり、お久しぶりです。

画像が入らなくなり、うだうだしていましたが
原因が分かりました。

なぁんだ、そうだったのかっ。

いつの間にか、このブログの画像貼り付け方法が変わっていたのでした。
めったに見ない(見ろよっ!)ヘルプをよく読んでみたら
今までのやり方ではなくて、知らないやり方になっていましてね。

んとにもう、分かってしまえば「なぁんだ」ですが
解決するまでの時間が・・・長い。長すぎる。。。

そんなこんなをしているうちに

北海道に鮭が遡上して来ました。
おかえりなさい!


この時期になると、北海道の川という川に鮭が遡上してきます。
そう、生まれた川に産卵のために帰ってくるのですね。

太平洋の大海原を4年間も旅をして、戻ってきた鮭たち。
愛おしくもあり、美味しそうでもあり。





ここは増毛(ましけ)町の暑寒別(しょかんべつ)川。
鮭が登り易いように堰堤(?)が造られています。
登り易いようになだらかな迂回水路が作られているのに・・・





ほーら、この一番流れが速いところを登りたがる鮭がいるんですねぇ。
鮭登りの瞬間をしばらく待っていたのですが
なかなか登ることができずにいたので、写真は諦めました。
いつか登るんでしょうね。





これは迂回水路を通って登ってきた鮭。
このまだらな赤い色は「婚姻色」といって
「もう私、お嫁にいく気、満々ですわ!」という意思表示。

こうゆう鮭は「ぶな鮭」とか「ほっちゃれ」などと呼ばれています。
お腹の筋子はもうパンパンで硬く、栄養はすべて筋子に廻っているので
残念ながら身は美味しくなくなっています。

ほぉってしまうほどに美味しくないので「ほっちゃれ」です。
アミノ酸成分は多かったと思いますが。。。





色の悪い鯉のようですが鮭です。
ところどころ白いのはすでに石を掘り産卵し
あらいは遡上の途中で石にぶつかり満身創痍になってる状態です。

最初の写真で人が見ているところは橋の様になっていて
鮭はその先に進めるような進めないような
良く分からないのですが





こうして、停滞していました。





これは、オスの鮭。
この下にメスがいましたから、ここで産卵しているのだと思います。





産卵が終わり、力尽きた鮭を狙っているトンビです。
産卵が終わった鮭は、他の動物たちや海の生き物の栄養分になります。

そして、この「ほっちゃれ」を堆肥にして美味しく出来たのが




これです!

増毛の果樹園の人に「鮭、上がってるね。」と言ったら
「そうだ、取りに行かなくちゃなぁ。」と言ってました。


明日は北竜町のファーム黄倉に“稲かりツアー”に行くんですよ。

そうそう、すばらしく美味しい鮭の水揚げの様子ももうすぐアップしますからね。


続・時鮭(トキサケ)の季節

2009年06月22日 | 鮭のこと
先日、時鮭についてうだうだと書きましたが
あらたな真実が・・・!!

鮭は4~5年で生まれた川に帰る魚ではありますが
この北海道沖で上がるトキサケは、

なんと!ロシア生まれの鮭でした!

秋の産卵に向けて、生まれたロシアの川を目指している鮭は
三陸沖辺りでたっぷりオキアミを食べて、元気いっぱい北上していたのですが
北海道沖まで辿り着いたところで、定置網でさらわれる様にして捕獲されたと。

そうゆうことだそうです。

間違って1年早く帰ってきたわけでは有りませんでした。

正しく、戻って生きているところを、日本人にさらわれたと
そういうことだそうです。

春に北海道沖を通過している鮭が、秋にロシアに辿り着くんですねぇ。



そういえば、どことなくロシア系の雰囲気が・・・。
(・・・と、取り繕ってみたり。)

1匹10万の鮭児(けいじ)は間違って帰ってきた鮭ですが。。。


今年は、トキサケが豊漁だそうです。
北海道へ起こしの皆様、是非々お土産にお買い求め下さいませ。

豊漁過ぎて、ちょいと値崩れもしており、
5~6キロサイズで1キロ当たり1,000円前後だそうです。
豪快に丸ごと1匹お買い上げいただければ、と。

5~6キロのトキはかなり大きいので、もう少しお手ごろのものだと
2~3,000円で買えると思います。

もちろん、千歳空港だの、観光市場だの、観光土産店だの
そんなところで買うと高いですよ。
ご注意くださいませ。

「トキサケの季節」のページはこちら

トキサケの季節

2009年06月17日 | 鮭のこと
新しいブログに慣れていないので、記事を2回も消してしまいました。
トホホホ・・・

何を書いていたのか、忘れてしまいましたが、気を取り直して。

鮭の話です。

お魚を食べた時に「まぁ!脂がのっていて美味しい!」って、
つい言ってしまうことはないですか?

たとえば、鯛やブリは天然モノより、養殖モノの方が脂がたっぷりあります。
脂たっぷりの餌を、これまたたっぷり食べているからです。

これを「脂がのっていて美味しい!」と言っている場合が、まま、あります。
天然モノのほうが養殖モノより必ず美味しいわけでは有りませんが、
脂のりが餌の脂量に比例するのは、養殖でも天然でも、
かたや自然の餌、かたや人工の餌というだけで、同じことです。

回転寿司で人気の「サーモン」は、「サーモントラウト」という養殖のマスです。
それで、ほとんどが輸入物です。

「トラウト」とは「マス」のことですね。
脂た~っぷりの餌を食べて育つので、すぐに大きくなり、脂もた~っぷり。

で、今日は脂たっぷりの天然の鮭の話。

鮭は川で生まれて大海に旅立ち、4~5年で生まれた川に帰ってきます。

間違って1年目で戻ってきてしまったのが「鮭児(ケイジ)」です。




鮭児は体長50センチほどの小さい子供の鮭です。
つるっとしていて可愛いでしょ。

脂たっぷりで味は、まるでトロのようだそうです。
私は食べたことが有りません。
だって、観光市場だったら1匹10万円くらいするんですよ。
水揚げしている漁協で2万~3万円くらいでしょうか?

高いですっ!

鮭児は秋の終わり、秋鮭漁がそろそろ終わるかなぁという頃に
ひょいと船に上がってきます。




で、この方。
今日のタイトルにある「時鮭」です。
地元では「トキ」とか「トキシラズ」などと読んでいます。
時期を間違えて、やってくるから「トキシラズ」。

3~4年目くらいで、戻ってきた奴です。



お腹を開いてみると、まだ筋子が成長していませんね。
大体この時期、春が旬です。
鮭児ほどではないけれど、トキも脂が多い鮭です。

塩焼きにすると、身がパカパカと剥がれてきます。
冷凍されて一年中販売されていますが、今が旬です。
脂のりが価格のバロメーターらしく、高いものは1本5千円~1万円くらい。
脂のりがほどほどのものなら、厚めの切り身がスーパーで一切れ200円~300円くらいです。

塩焼きが一番美味しいと思います。
チャンチャン焼きには合いません。
フライにもいいかもですね。



で、これは秋鮭のメス。
川に入る前の最高に美味しいところです。
写真の鮭は6キロほどありました。
5千円くらいです。

人の好みはいろいろですが、私はこの川に入る前の秋鮭が一番美味しいと思います。
アミノ酸が豊富なのは秋鮭ですからねぇ。