インドの風と共に

インド(ニューデリー)での生活・体験、新聞記事など見たまま感じたままを書いています。

爆発事件のその後

2005-10-31 18:36:46 | インド
11月29日は悲惨な日となった。
朝から電車が大雨で川となった平原のレールから
脱線し、救済活動が行われ、
アンドラプラディーシュ州ではさらに
深刻な大雨、洪水の模様が報道されていた。

夕方には突然の多発爆発事件。

血みどろの人々がインドでは遠慮なく映し出される。

デリーで爆発事件が起きて
今もなお、報道は爆発に関することが多い。

調度、爆発の時に
インターネットの接続ができなくて
レポートできなかったのがとても残念だった。

その日デリーの外出者は極度に減った。

全インド(ムンバイ、カルカッタ等)に警戒態勢が引かれて、
全空港、鉄道も捜査員が厳しいチェックを始めたり、
不審な人物を逮捕したり、
他にも起こったなどいろんなニュースが飛び交っていた。

現在はこちらのニュース番組ではフィリップに
連絡の取れない方へのメッセージが流れたり、
あちこち探し回っている親族の様子が多い。
なかなか協力者がいないようだった。

昨日からDNA鑑定もなされていると言うが
その結果発表も遅いとクレームが来ている。

事件の日は警察の対応が遅かったことが、
周辺の人々の反発をかっていたし、
逃げ出してしまう警察もいたということだった。

明日は、ディワリを迎える。

本当に問題のないところには問題は起こらない。
ディワリを迎えるインド人の心に
灯す明かりと共に
さらに平和の心が燃えますように・・・

インド☆カレーのウンチク vol.1

2005-10-28 18:29:07 | カレー料理
私が初めてインド☆カレーを食べたのは、
多分、7,8年前だったと思う。
その時は、変な話だけど、
「これはカレーじゃない!」
「でも、ナンはおいしい。」 と思った。
でもそれ以来、インド・カレーは食べなかった。

それで次にインド・カレーを食べたのは
初めてインドに来た時だった。
いろんなカレーが出て来てびっくりした。
“何でもカレーで食べるのか?!”
という驚きだったと思う。
うん。確かにそうだった。
あんまり馴染んでいなかったと言うことかな。

それが、今は「毎日がインド・カレー」状態。

時々、ブログなどで、
「今日は、インド・カレーを食べた!うふっ。」などと
言う人がとても羨ましいと思う。
実は少々飽き気味である。

でも、敢えてこのインドカレーブームに
インドカレー大好き様の何かのお役立ちになれば
と思って書いている。

私は旦那さんが北インドの人なので、
北インドのスパイスの強いカレーを毎日作っている。
北インドではレストランなどでは
クリーム・バターやギーなどを使って
マイルドに仕上げているから、
そんなイメージがあるけれど、
実は結構、スパイスがきつい。
食べ過ぎると、
お腹にガスが溜まる病気になることもある。

北インドの家庭料理だと
ほとんどそういった乳製品を入れないので
相当スパイスが強いと感じるだろうと思う。

北インドでよく使われるスパイスは、(種、粉共に)
クミン、ターメリック、ブラック・ペッパー、
コリアンダー、にんにく、しょうが、
そして、敢えて加えるとすると、
シナモン、クローブである。
もちろん、他にも有用なスパイスはあるし、
ガラン・マサラになると
いろいろなものが入っているけれど、
この辺を組みして入れると
それとなく北インド・カレーになると思う。

一番のお役立ては、クミンである。
クミンを初めに油で炒ってから、にんにく、しょうが、
何かの野菜+たまねぎ+塩適量を入れて、
ターメリックとクミン・パウダーを入れて
うまくフライすると、
それとなくインド・カレーが出来るはず。

何かの野菜の例としては、
*ジャガイモ
*オクラ
*ジャガイモ+キャベツ
*卵焼き(野菜じゃないけど)

などもそれで作ると美味しい。
これは、お弁当にもイケるはず!

たまねぎの高騰

2005-10-26 23:51:01 | インドニュース
インドは今年、各地で大雨に見舞われた。
その所為で、今年は野菜の値がとても高くなった
と言われている。

デリーだけではないと思うが、
ここ、5,6年、いや、もっとだったか、
野菜等の値段はそんなに違いがなかった。

もちろん季節によってしか手に入らない
インドの野菜ではあるから、
時季によっての違いはあるけれど、
それも含めてもここ数年、あまり違いはなかった。

しかし、今年は、3倍、
時季によっては4倍の高値を付けている野菜もある。
中でも、たまねぎは現在、3倍の価格になっている。

それはインド人にとってとても懐のいたい話である。
何と言っても、たまねぎはカレーに欠かせない
材料の一つである。

そのたまねぎが不足していると連日ニュースで
報道され、仕方ないかと現在は、みなさん、
少量買いで我慢している。

でも、その反面、いろんな懸念もある。
本当に不足しているのか・・・
実は、業者の裏工作があるのではないかと言う見方も
とても強い。

そんな中、今日は新聞で中国のたまねぎを輸入すると言う
記事が掲載されていた。しかし、それでも、5ルピー以上は
高値となってしまうようだ。

今日もバンガロール周辺で大雨が降り、洪水となっている
映像が報道されている。
バンガロールは調度IT産業のメッカであるので
大企業の浸水度も心配されている。

とにかく、異常気象だというのは分かるけれど、
この国は本当か嘘か、どうしたら真相が分かるのか
なども、ほとんど皆無である。

インドも透明な社会を目指してほしい。

インド・デリーの大学で・・・

2005-10-25 21:55:02 | インドニュース
今日のデリー・タイムズで、
インド・デリーの大学のこんな記事が掲載されていた。

“デリーの優秀な名門校である
JNU(ジャワハルラル・ネルー大学)では
コンドームの自販機が設置されて一ヶ月になると言う。
その反応は・・・”

というのだ。

JNUは、左翼(共産系)の学校として知られ、
いつも変ったことをすることで知られている・・・と
書き始められ、
その自販機は、9月14日に設置され、
コンドームだけではなく、
チップスやビスケット、チョコレートなどと一緒に
販売されている。

ある生徒はこう語っている。
「コンドームがほしければ、街のお店で買えば良い。
何も、学校のキャンパスに設置する必要はない」
そんな討論も時に激しく行われていたが、
時が過ぎると討論も減少し、
次第に、生徒中から買いやすいと好評を得ているという。
チップスなどと一緒に販売されていることも
その買いやすいし、販売されている場所や様々な点でも
良い、販売者の“戦略の成功”だといっているのだった。

この件から、デリー大学もJNUに並んで
現在設置を計画中だと言う。
これにはコンドームの製造会社が絡んでいて、
こうコメントしている。

「安全な性関係と自由な環境の提供に
避妊具を推進している。
今現在、さらに他の大学に拡散する為に
プロモーションを頻繁に行っている」

***************
この記事には絶対に反対である!!!

どうして学校にコンドームの自販機が必要なのか!
そんな物を設置するのなら、
生徒の自由奔放すぎる性関係を止めさせるべきである。
インドの伝統的な結婚はどこに行ってしまったのか!
完全に腐敗している。

インドのHIV感染者も5百万人を超えている
と言う異常さなのに、
それの措置がそんなことでいいのだろうか。

奔放な性関係からは、今までのようなインドが誇る
優秀な子供・頭のいい子孫は産まれて来ないだろう。
そのことを知っているのか。

しかし、これがインドの現状であり、
連日掲載されるインドの女性に関する事件も
世界的にも異常ではないかと感じることが多い。

お母さん、お家に連れて帰って! 完

2005-10-24 15:25:13 | インドニュース
そのビハールについて書くと、
インドでも問題州として有名だ。

そして、その州は現在、州選挙を迎えている。
その州選挙の戦いの最中に必ず起こるのが、
少年の誘拐事件だった。

今回の件はそのことに関係があるのか分からないが、
このビハール州の選挙に対して
深刻に将来を案じる多くのインド人達は、
様々な面から疑問を投げかけている。

必ず、最後には誘拐された子供が、政治家の手によって
探し出され、無事保護されるのである。
その期間、少年が受ける待遇は悪くはないという。

しかし、それは州の有力な政党に誘拐された場合であって、
逆に、弱い政党を陥れる為にも誘拐劇を作り出し、
その時は残虐に殺し、
その政党が助けることができなかったと言う事で
そのイメージを悪くさせるという。

そんな州が子供のような手法を持って
州民を操っているのがビハールの現実なのである。

今回、そういった内容に、
こういった選挙が関っているかは疑問だけれど、
最近のTV番組ではいろいろな手法を持って、
ビハール州の選挙戦に対する操作が
TV番組の中で行われている感がある。

インドは経済発展を遂げているが、
一方で、国内の問題もあまりにも多い。

そんな問題を必死に阻止しようとしている、
国民のために動かそう・改善しようとしているしているのが
TVのニュース番組である。

ニュースの中で国民のために、時には
役人のポケットマネーを暴き出したり、
村民の苦悩を紹介したり、さまざまな現実を
率直に報道し、最近は困った時のTVニュース、
国民のヒーローと化している。

その背後には、
ほとんどのニュース番組が立ち上がったばかりで
国民の視聴率を獲得することに必死であることが
伺えるのだけれども、
でも、そのことが調度この時勢とあって、
この経済発展の中に、今だに残されている人々に対して
調度救い主のような存在になっているといえるかもしれない。

しかしながら、感動的に終わるはずだった
この「お母さん、・・・・」の番組は
2転、3転の末、再会の感動もないまま、
中途半端な報道ニュースに
終わってしまった。

またいろんなことを学べたと
個人的には思っている。

お母さん、お家に連れて帰って!2

2005-10-23 19:56:01 | インドニュース
そんな中で少年が初めて口にし、事実がわかった。
家のガードマンが自分をどこかに連れて行ってくれると言って
連れ出し、少年は24日に連れ去られ、7月1日に保護されていた。
そのまま放置したと言うことだった。
やっと安心して出た言葉かもしれなかった。

その言葉からいろいろ家族に尋ねてみると、
その連れ去られた日など一致し、そのガードマンも
その日から出勤していないという。

しばらくすると、少年の父母と言う夫婦にもTVカメラが入った。
カメラに映った夫婦に対して少年が口にした言葉は、
「あなたは“小さいお父さんとお母さん”だね」だった。
しばらく考えた後、その夫婦は、
「そう、小さいお父さんだよ」だった。
しかし、小さい父と母にはほとんど涙がなかった。

小さいお父さんと言う言葉はインドでは、父の弟を意味する。
本当の父ではないということだけれど、
そのことには、キャスターは全く触れず、
逆に父として迎えていた。

しかし、終始不思議なのは感激の再会シーンも涙もなく、
「どこにいる?」「どうしている?」
「いつ迎えに来る?」「明日行く」などの淡々とした
会話だけだった。あまりにシラッとした番組になってしまっていた。

実は、少年は貧困州ビハールの出身だったようだ。
言葉でだいたいの地域は予想が付いたが、
この夫婦の出現で、さらにどういう状況で
少年の混乱が生じたのか分かった。
父母は貧しい生活をしているようで、
あちこち、仕事を探し転々としているようだった。

一番感じたのは、見ていてそれはとてもショッキングだった。
親戚とは言えども、涙すら出てこない人達。
いったいこの州の人々はどんな感性を持っているのか・・・

ビハールの家族関係・貧困さ、それにもかかわらず
多産で、親子の絆と言うものに対して
そうとう薄いことを感じさせられるものがあった。
ビハールの人々が全インドで嫌われている理由が
ここにあるような感覚をも理解できる。(続)

お母さん、お家に連れて帰って!1

2005-10-23 19:53:51 | インドニュース
今週、インドの一TV番組で特集を組まれていたのが
この、「お母さん、お家に連れて帰って!」だった。

突然テレビに現れた少年は、5歳で今年の7月1日に
マドゥヤプラデーシュ州のある施設の人に保護された。

少年は小さいので、家族のこと、住んでいた場所も
わからない状態だった。
ただ、父、母、お兄さんの名前だけを話せた。
少年は悲しい様子も見せず、終始明るい表情をだった。
どうしてこんなに嬉しそうなのか不思議にさえ感じた。

その特集で、彼のことが報道されて呼びかけている中で
少したった後に、知っていると言う人からの連絡と
そこで少年の父母に頼まれて、
(インドでは都市の学校に行くために親戚の家に住むのは頻繁)
一緒に住んでいる彼の兄と話すことができた。
しかし、あいにく父は買い物に出掛けて30分後に帰ってくるという。

少年が兄の声を聞き、存在を確認するがお互いに
どうしてそんなところにいるのかとか
いつ迎えに来てくれるなど、とても淡々とした会話だった。

少し経つと今度は父の姉からの電話があった。
彼が自分の兄弟の息子であると確信して電話したのだという。
しかし、父の住所・電話番号は不明のままだった。
そして、確認してからもう一度かけ直すという事だった。

その数時間後、父母として報道された2人にカメラマンが入り、
少年の写真を見せ、同一人物であることを確信した。
しかし、TVがないため、父母は少年を確認できなかった。(続)

アンジェリーナ・ジョリー (インド新聞より)

2005-10-22 22:40:15 | インド
インド人もアンジェリーナがお好きのようである。
事あるごとに、彼女の記事が紹介され、
新聞一面に紹介されることも少なくない。

世界一の美女と謳い、彼女と個人的に親しいロサンジェルス
在住のインド人、ノエル・デスーザさんが、
昨日、デリー・タイムズに大きく彼女を紹介していた。

私も彼女には何かと興味を持っている。
そんなに強烈なファンではないけれど・・・。
「トゥンブ・レーダー1」で見た彼女は、
どこか今までに見た女優と違う
誰にも頼らないような潔さ・凛とした強さがあって、
とても美しくみえた。

最近はブラット・ピットとのうわさが
頻繁に紹介されている。
うわさが流れ始めた頃、彼女は、
「私は父の存在を不倫で失ったので、同じことを
自分がするとしたら、自分を許すことができなくなるだろう」
と、はっきり、そして、自分の悲しい過去についても触れ、
否定していた。その意味がこの記事を読んでさらに良く分かった。

俳優である彼女の両親が別れたのはアンジェリーナ1歳の時だったという。

彼女が、2002年にビリー・ボブと結婚する時にも、
父親は批判的な手紙を彼女に送った。
また、テレビ番組のトークショーにも足を運び、
「アンジェリーナは深刻な精神的障害者だ」
と叫んでいたという。
そして、そのこと以来父親と話さなくなったという。

若い頃の彼女のことは抽象的に書かれている。

「ダーク・サイド(暗黒の世界)に足を踏み入れ、
魂を失ったような生活をした。
ナイフに心を奪われ、危険な香りをも楽しみ、
吸血鬼になりたい願望を持っていた。
若くして死にたいと考え、麻薬にも手を出した。
そして、この世に生きているという自分の存在すら感じなかった」
と言う。

その経験が、「Gia」の映画に反映し、
彼女がその役にはまりきることのできた理由だったと言う。

今アンジェリーナは、同じことを繰り返そうとしていると
葛藤しているのかもしれない。
悲惨な子供時代をも振り返りながら・・・。

それは、養子縁組したことである。彼女は子供を持つ母親である。
そして、離婚後に1人となった後も、ただ子供のことを考えたという。

「世の中には、たくさんのシングル・マザーがいて、
家に男を連れて来て子供の心をかき乱している。
私は、一年以上の間、恋愛をしなかった。
男性と食事に出かけることすらも無かった。
ただ、1人の母親として過ごした。
でも、女性としての喜びももう一度得たかったが、
息子に混乱させたくもなかった。」と、語る。

彼女が子供の頃に体験した恐ろしい暗黒の世界と、
マドックスの良い母親になりたいという心、
1人の女としての幸せを求める心が交差していた。
ただ、マドックスを抱きしめた時に見せる笑顔からは
“子供にとって母、アンジェリーナの存在自体が幸せ”である
と自然に悟らされていたのだった。

アンジェリーナは今国連の親善大使として世界を旅し、
たくさんの支援をしている。
現在の活躍と名声は、悪いことは悪いこととして
自分を立ち直らせようと努力した何かの結果なのかもしれないとも感じる。

Fame Gurukuru 終了!

2005-10-21 15:57:41 | インド
この前紹介したインドのTVショー。
これは、インドで今、私が片時も目を話せなかったTVショーなのだ。
それが昨日、フィナーレを迎えた。

どんな番組なのかと言うと、
インド国民の応募者の中から、
歌の上手な歌って踊れる?!歌手になりませんかと
募集をかけ、立派な歌手として2人をデビューさせるという、
日本で昔あったような・・・番組。

そのトレーニング風景や、応募者のバトル、
そして、先生等の壮絶なやり取りが
生のインド人の姿を見せてくれていた。

中でも、歌がうまくないカジー・トーキー(男)が
歌のうまいたくさんの応募者の中から、
生き残ってしまった。そして、
その理由は、ルックスにあった。

初めの頃は生意気なことをいって、自分のことを
相当カッコいい自画自賛している嫌なやつと言う
イメージが私にはあったし、
審査役で来ていた映画関係者の態度からもわかった。

しかし、インド人ビューワーは、美しい物に対して
とても、寛大な心を持っているようだった。
何度と無く落選しかけたカジーを救ったのは
視聴者達だった。

そして、信じられないことが起こった。

そのカジーの歌、態度などがどんどんと
良くなっていくのだった。
インド人・ミラクルここにあり?!
最後に彼はその栄冠を勝ち取ってしまったのだった。

最後まで、計り知れないインド人の感性?!を
感じさせられた。

インドのTVは最近は、
家族の葛藤ドラマが多くて、飽き飽きしている。
また、面白い番組が来るのを期待しよぉっと。

サニア・ミルザの挑戦?!

2005-10-19 23:00:09 | インド・テニス
インド・テニス界で花を開かせている
サニア・ミルザ。

最近はコマーシャルや親善大使などでも
活躍している。

今日は男性テニス界の貴公子?
フェデラ氏のコーチがサニアちゃんの
選任コーチになると発表があった。

世界から注目のインド。
そして、初めてインドでクリケット以外の
他のスポーツが脚光を浴びている。

そして、イスラム教徒ということで
いろいろな注目?批判?をも浴びている。

こういったいろいろな話題がまた、
彼女への注目を誘っているのかもしれない。

若いけれど結構しっかりとしたサニア・ミルザ。
インタビューでも、
「簡単に私のことを話しているけれど、
本当に苦しい練習をしていると言うことを考えていってほしい。」
と言うような厳しい発言もしている。
結構、何かと負けず嫌いだと感じる。

だからこそ、厳しい練習にも、インド人ながら
絶えてこられたのかもしれない。

とにかく、頑張って!
サニア・ミルザ。