そんな中で少年が初めて口にし、事実がわかった。
家のガードマンが自分をどこかに連れて行ってくれると言って
連れ出し、少年は24日に連れ去られ、7月1日に保護されていた。
そのまま放置したと言うことだった。
やっと安心して出た言葉かもしれなかった。
その言葉からいろいろ家族に尋ねてみると、
その連れ去られた日など一致し、そのガードマンも
その日から出勤していないという。
しばらくすると、少年の父母と言う夫婦にもTVカメラが入った。
カメラに映った夫婦に対して少年が口にした言葉は、
「あなたは“小さいお父さんとお母さん”だね」だった。
しばらく考えた後、その夫婦は、
「そう、小さいお父さんだよ」だった。
しかし、小さい父と母にはほとんど涙がなかった。
小さいお父さんと言う言葉はインドでは、父の弟を意味する。
本当の父ではないということだけれど、
そのことには、キャスターは全く触れず、
逆に父として迎えていた。
しかし、終始不思議なのは感激の再会シーンも涙もなく、
「どこにいる?」「どうしている?」
「いつ迎えに来る?」「明日行く」などの淡々とした
会話だけだった。あまりにシラッとした番組になってしまっていた。
実は、少年は貧困州ビハールの出身だったようだ。
言葉でだいたいの地域は予想が付いたが、
この夫婦の出現で、さらにどういう状況で
少年の混乱が生じたのか分かった。
父母は貧しい生活をしているようで、
あちこち、仕事を探し転々としているようだった。
一番感じたのは、見ていてそれはとてもショッキングだった。
親戚とは言えども、涙すら出てこない人達。
いったいこの州の人々はどんな感性を持っているのか・・・
ビハールの家族関係・貧困さ、それにもかかわらず
多産で、親子の絆と言うものに対して
そうとう薄いことを感じさせられるものがあった。
ビハールの人々が全インドで嫌われている理由が
ここにあるような感覚をも理解できる。(続)
家のガードマンが自分をどこかに連れて行ってくれると言って
連れ出し、少年は24日に連れ去られ、7月1日に保護されていた。
そのまま放置したと言うことだった。
やっと安心して出た言葉かもしれなかった。
その言葉からいろいろ家族に尋ねてみると、
その連れ去られた日など一致し、そのガードマンも
その日から出勤していないという。
しばらくすると、少年の父母と言う夫婦にもTVカメラが入った。
カメラに映った夫婦に対して少年が口にした言葉は、
「あなたは“小さいお父さんとお母さん”だね」だった。
しばらく考えた後、その夫婦は、
「そう、小さいお父さんだよ」だった。
しかし、小さい父と母にはほとんど涙がなかった。
小さいお父さんと言う言葉はインドでは、父の弟を意味する。
本当の父ではないということだけれど、
そのことには、キャスターは全く触れず、
逆に父として迎えていた。
しかし、終始不思議なのは感激の再会シーンも涙もなく、
「どこにいる?」「どうしている?」
「いつ迎えに来る?」「明日行く」などの淡々とした
会話だけだった。あまりにシラッとした番組になってしまっていた。
実は、少年は貧困州ビハールの出身だったようだ。
言葉でだいたいの地域は予想が付いたが、
この夫婦の出現で、さらにどういう状況で
少年の混乱が生じたのか分かった。
父母は貧しい生活をしているようで、
あちこち、仕事を探し転々としているようだった。
一番感じたのは、見ていてそれはとてもショッキングだった。
親戚とは言えども、涙すら出てこない人達。
いったいこの州の人々はどんな感性を持っているのか・・・
ビハールの家族関係・貧困さ、それにもかかわらず
多産で、親子の絆と言うものに対して
そうとう薄いことを感じさせられるものがあった。
ビハールの人々が全インドで嫌われている理由が
ここにあるような感覚をも理解できる。(続)