インドの風と共に

インド(ニューデリー)での生活・体験、新聞記事など見たまま感じたままを書いています。

インドにいて日本に思うこと Vol.2

2005-10-18 23:33:06 | インド
日本の将来は輝いているのだろうか?
“これからは必ずよくなる”ということは絶対に言い切れない。

実際、経済発展と言うのは、発展途上国に多くみられることであり、
先進国の経済発展と言うのは、だいたい限界がある。
日本がバブルを向かえた頃を考えると、台湾や中国、インドが発展しているのも
同じような道筋を辿っていて、そこに他のルートがあるとは考えられないし、
何か、ミラクルがあるというのか?

諸国からの支援・投資アピールに対して、牽制しなければ・・と考えているようだけれど、
今時、自分の国を守る為にバリヤを張ると言うと、
何となくしていることは北朝鮮と同じではないか・・・と思う。

日本が経済大国だと言うイメージを持っている国も
「すでに少なくなっているのではないか」と、インドにいて冷ややかに感じる。

これだけ世界が近付いて来ている時代に、自国を守って他国を知らない国も珍しい。
“日本はあまりにも世界に対してあまりにも無関心過ぎないか”
“日本はあまりにも世界を知らない”
これが私のインドから見た日本である。
世界は心のどこかで日本を尊敬しているかもしれないが、
一方でバカにしている観がある。

一つの地震を何カ国かに通告しなければならない(スマトラ地震は1国だけの被害ではなかった)。
また、中国の大気汚染が日本の大気に関係することも判明すれば、中国を調査しなければならない。
そして、大きな問題である地球温暖化は世界的な問題であり、
アルカイダは世界を脅威に震わせ、新種の病気が世界を震撼させている。

世界がこんなにグローバル化している・・・いや、せざるを得ない環境を迎えているのに、
日本は世界に対しての政府の対策・対応があまりにも古式的だし、保守的過ぎる。

世界に対していかに日本と言う国をアピールするか、(アピールも日本人は苦手であるが)
イメージを保持するかを真剣に考えなくてはいけない。

ここに良い記事を発見したので一読してほしいと思う。
田中宇さんの http://tanakanews.com/f1004japan.htm
「対米関係を強化するために米抜きの共同体に入る」の部分である。

東アジア共同体への積極参加はとても良い機会であるし、
中国もそれを歓迎していると記述されている。
また、アジアや世界の人々は心のどこかで日本の技術や成功に尊敬の念を持っている。
インド人に聞いても、それは日本にとって良い機会であると歓迎している。

日本は、経済発展においては必要な国であり、さらに、その位置を確保し、
他のアジア諸国のリーダーとして立つことができれば、
日本がアジアにとっても歓迎されるべき存在となっていくことは意外に期待できる。
アジアの血は、西洋人には分からない何かの繋がりが深くあるように感じる。

そして、現在インドと中国が経済的な理由で急接近し、良い関係を築き始めている。
そして、今年の印・首相とパの大統領が会談した時も経済問題によって
パ大統領の顔が微笑んだのだった。

日本がアメリカに頼らないで、いろいろな国・人から学ぶことは
この時代において絶対に大切であり、必要だと感じる。

神の御業(天災)?!

2005-10-17 21:27:39 | インド
この前もブログで書いていたけれど、
アメリカ国民もこんなことを言っていると言う記事を見つけた。

====================
米国民の一部は、ハリケーン「カトリーナ」によるニューオーリンズの被災について、自然の異常現象ではなく、神による天誅だと考えていることが分かった。

カーニバル「マルディグラ」などで有名なニューオーリンズについて、そのときに享楽的とも見える生活態度のためいずれ天誅が下ると考えられていた。
同地は乱痴気騒ぎや飲酒、薬物使用などが広く見られるとしたうえで、
一部の米国民は宗教復興のために
「神がハリケーンという手段を使った」と考えていると指摘した。
ハリケーンによる被災は神の仲裁だったのかもしれないとする見方は
政府内にも広がっているようで、
ニューオーリンズのオリバー・トーマス市議会長は、記者団に対し、
「もしかすると、神はわれわれを浄化しようとしておられるのかもしれない」
と述べている。(新聞記事より)
====================

この前、私もブログに書いたけれど、
有名な預言者は最近の災害についてこう述べている。

**************
インドネシア震源の津波は、宿場街のあまりにも淫行の乱れの審判であり、
パキスタンの地震は、国境紛争に対する審判であると・・・
**************

本当に思うことは、神は全知全能であるということである。

私達はどうこれから生きていくかだ。

インドでは神様がとても近くに感じる。
目に見えないものの存在が近いということだ。
それはあるとかないとかの討論ではない。実感する世界がここにはある。

そしてここの人々は言っている。
神は浄化しようとしておられると・・・
こんなにいっぱいの人は必要ないとも言っているのだ。

それはともかくとしても、もう一度書きたい。

神様の怒りに触れないように
今、これから、正しく生きていかなければならない時に
来ているのかも知れない。

と。

インドにいて”日本”に思うこと Vol.1

2005-10-10 22:37:54 | インド
最近の日本のニュースを見ると本当に胸が痛くなる。
日本の将来を真剣に危機に思っている人は、
たくさんいることを思う。

私は10年前から日本にいても意味がないような感じを受けた。
元々、外国に興味があったので将来は海外に行きたいと思っていた。
それが、10代の頃だった。

その思いがさらに強くなったのはアジアに足を踏んだ時からだった。

アジアから感じるのは“ハングリー精神”と“活気”だった。
西洋にはあまり興味がなかった。
アジアには同じ血が流れている感じがしていたし、
それは、西洋にはないものだった。

それから、いろいろな書物を読むと啓示のように
日本の将来に対する暗雲が見えていた・・・
けれど、当時それに気が付いていた人は少ないように感じる。

バブルの温床で、ある程度の生活を保持できて、
10年・20年先に対して真剣に考えるような時ではなかったとも思う。

その頃から経済が下落した時の社会現象や教育が緩和されれば、
子供のモラルや持続性、根気、様々な支障が発生し、
さらに社会不安が増すなど、現在の状況がそのまま現れていた。

歴史は繰り返し、予想できないことは天災くらいで、
人類はすでにいろいろなことを経験しているはずだ。
もうそろそろ目を覚まさなければいけない。
日本はあまりにも保守的過ぎるし、なんと表現できるか・・・
あまりにも“呑気”すぎると思う。

地震

2005-10-10 22:25:57 | インド
本当に驚きだった。

そんなに大きな地震だったなんて・・・
TVを見ていても
本当に思うのは、政府は何もしていないなと言うこと。
うちの旦那さんにも話すと、相変わらず
「そう?」と言う顔をしている。

日本の救済劇と、もししなかった場合の国民反応を知っているので
あまりにもシラッとしているインド人の対応には
何と言うか、国民愛は無いのかと思う。

国境紛争が続いているここ、カシミールで滞在している
軍隊の人々も多数犠牲になったということだ。
また、助けに行った50人乗りのバスががけ崩れに合い、
全員が死亡、派遣が中止になったということである。

こちらでの情報では、
地震警戒が来ていると言って、民家の人を家から追い出して
盗みを働いていると言うニュースが
パキスタン内で起こっているとも報道されている。

また、こんな時にパキスタンからテロリストがインドに侵入し、
昨日8人、今日も何人かを殺害しているという。

そして、最近そちらのほうに、アルカイダのあの方、
ビンらディンも潜伏していたと言う情報も流れていて
どうなっているかも詮索しているのだった。

本当に災害は善良な人々を巻き込む。
傷つき、泣き叫ぶ人を見る神様の心はいかばかりか・・・

そんな気持ちに立って、神秘の国、神々の国インド、
お釈迦様の悟りの国、ガンジーさんやマザーテレサ、
サイババなどたくさんの宗教者、義人・聖人を生み出す
この国が、かわいそうな人々のために立ち上がって助ける日は
いつ来るのだろうか・・・

いや、そうではないのかもしれない。

そういう誰も助けない国だからこそ、
「こういう義人・聖人が生まれた。」
と、言えるのかも知れない。

パキスタン地震でインドも・・・

2005-10-08 21:01:46 | インドニュース
今朝、9時25分頃(現地TV放送による)デリーも地震を感じた。

日本人で、地震を多く感じている私は、
何かふわふわと揺れている感じがして
誰よりも早く地震を感じて、うちのすやすや寝ている・・
(土曜日の今日はインドも休日)
だんなに
「地震だ・・・」と言うと、
少したって旦那も起き始めた。
二人で揺れを感じ、1,2分が過ぎたが、まだ揺れていたので、
これより大きな物が来るかを考えつつ、
ベランダに出たら、少しの家庭が同じように出て来ていた。

そしてこれは、「地震だな」と確認しあっていると、
外にあった自転車が不自然にゆらゆらと揺れているのを見た。

そんなことを言っていると、まだ治まらないから
がやがやと全家庭の人が、ベランダや地上に来て
騒ぎ始めたのだった。その頃に何となく揺れが止まった。

すかさず、TVを付けてみると、地震の報道を少しのTVがしていた。
しかし、情報ははっきりせず、
20分ほど後、カシミールがひどい揺れだったと報道された。

1時間後くらいに、パキスタンが震源だという報道があった。
しかし、全TVではなく、一部の報道だった。

日本ではこんな情報が考えられない状況だけれど、
インドでは地震自体が考えられない状況だった。

カシミールの人々は恐怖と驚きで
体の震えが止まらない人も多くいたようだった。

インドでは、
「カシミールでいつか大きな地震がきっとあるだろう」
と、報道をしていた。

津波の次に、今度は地震。

占星術師はこう語る。
インドネシア震源の津波は、宿場街のあまりにも淫行の乱れの審判であり、
パキスタンの地震は、国境紛争に対する審判であると・・・

神様の怒りに触れないように
今、これから、正しく生きていかなければならない時に
来ているのかも知れない。

インドはお祭りシーズン到来

2005-10-07 22:18:38 | インド
今週からインドではお祭りが始まった。
と同時にとても季節がよくなって、朝晩はとても涼しい。

でも相変わらず、雨が少ないので
肌がとても乾燥してしまっている。
お気に入りのローションもなくて、
体には適当に買って使っている・・・

日本の昔の資生堂や何だったかな・・・
母が、訪問販売から買っていた・・・
名前を忘れちゃった・・・のようなにおいのする化粧品。
やっぱり、まだまだ発展途上だよ、この国は・・・

それはそうと、お祭り。
ナブラトリ、ダッセラ、ドゥルガー・プージャなど
各地でそれぞれのお祭りが始まる。

インドのお祭りは信仰ととても深い関係があって、
日本の昔から継承しているお祭りのようだ。
節句などの季節の節目や安全、いろいろな
祈りを込めて、朝から神様に参拝する。

来月はデワリ。この期間にたくさんの外国に住む
インド人がお里帰りをする。
きっと空港や飛行機の中でインド人を見る人も
少なくないだろう。

飛行機の中なのに、皆んなインドにいるように
サリーを着て、
ぶらぶら通路を歩いたり、エクササイズしている。
エアーアテンダントの迷惑を考えない・・・
重たい体が飛行機でさらに窮屈になって、
動かずにはいられないと見えるが笑ってしまう。

どこにいてもインド人は変らない。
うちの旦那もそれはおかしかったらしく
笑っていた。
長く住んでも、私はそんな風にならないぞ!
と堅く決心しようっと。

今日からお祭り!

2005-10-04 22:49:21 | インド
今日からインドはお祭りが始まる。

お祭りといっても、
お祭り騒ぎではなく、神様に感謝と喜びを捧げる
神聖な期間である。

北インドが主であるが、
デリー、グジャラートなど各地では
お祭りの名前も異なる。

学校もお休みで、大学生は短期だが、
2週間ほどの休みに故郷へ帰る人も多い。

今日から何となく涼しげだ。

インドの祭りも季節に大きく関係がある。
節目に行われているのである。

そういえば、
今日から、サニア・ミルザちゃんが日本のテニスカップに
参加しているらしい。
どのくらい活躍できるか・・・な。

ガイドに注意!

2005-10-02 22:51:10 | インド
旅行はとても楽しいし、解放される。
もう、日常に戻りたくない!などと言う気分になったりする。

そんな旅行中に気を引くのはガイドさんの親切や
サービスである。
インドでは環境が厳しい為に、ガイドは相当の心配りを
旅行者にしなければならない。
それで、いろいろな保護を受けている内に、
ガイド(男性)にクラッしてしまう女性客が多いという。

昨年は、インドで調査をするために来た女性が、
ガイドをしていた男性と良い仲になり、あちこち一緒に旅行している
と言っていたが、何とその男性の故郷を訪れた時に
日本人と結婚したインド人が10人ほどいたと驚いていた。
しかも、そのほとんどが、別居中で日本に奥様は
帰ってしまっているという状態だったとこそっと教えてくれた。

当の本人も現在お付き合いしているインド人と
よく喧嘩をしているようで、助けを求められたが、
「この二人も難しいだろうなぁ」としみじみ感じて見ていた。

インド人を好きになるのは若い女性ばかりではない。
中高年の女性も異常に好きになるというのだ。
時には既婚のおばさまなども異常に甘えて、
これがしたい、あれがいいとわがままを言ってしまったりするらしい。

厳しい環境の中で、時間のないインドでの車・電車の手配やホテルでの配慮、
ご飯と食べ方や押し寄せる物乞いに対しての対処など
いろいろな親切や保護を見ると
「頼もしい」「男らしい」と、クラッとしてしまうと言う。

おばさんが、腕を回してきて迫ってきたり、
泣いて甘えてきたりといろいろな様子を聞いたりしたこともある。

日本人男性にない心身のたくましさがインド人には
あるというのは確かかもしれない・・・
(頑張れ!日本人男性!)

しかし、若者はともかく、おばさんたちの何と言うか・・・
こんなことは言いたくないが、まさに「オバタリアン」。
根性が、海外に来てもこうして発揮されていることを思うと、
旅行中にも日本人としてモラルを持ってほしい。

もちろん、女性を買う男性にも言えるが、
外国人が見たときにどう感じるか・・・
今までの先進国日本のイメージがどこまで続くか分からない現状、
一つの行動が日本人のイメージとしてその国の人々に残る。

以前にも書いたけれど、
私が今までたくさん見たインド人の中で本当にいいインド人
(心優しく、真摯なインド人)は、インドの伝統的な親による結婚を
望んでいる場合がほとんどだ。
本当に素晴らしい人は、だいたい女性を簡単に誘わないし、
はたまた誘われるような行動を取らない。

お互いの国のモラルといい関係を築く為にも
旅行中とは言え、その国の代表と言うことを
忘れないでほしい。



サニア・ミルザ急上昇中!

2005-10-01 22:51:37 | インド・テニス
インドのテニス・アイドル、サニア・ミルザちゃんが、
現在、クリケットで人気のサーチン氏のような
国民的な人気スポーツ選手になるか!と言うことで
騒がれている。

その指標は何かと言うと、
サニア・ミルザにヒュンダイのCM・オファーが
来たことから始まったのだ。

現在、TATAの紅茶、HPのガソリン・スタンドの宣伝などに
起用されているが、ヒュンダイの採用は大きな反響となった。

そして、いろいろなキャンペーンにも起用され始めている。

サニアはサーチン氏のようになれるか?
と言う問いに、

国民の反応はと言うと、
サニアちゃんはこれからの人で、
現在サーチン氏と比べられるような状態ではないと言う。
クリケットはインドで最も人気のスポーツであり、
サーチンを愛し、支援する人々としては、
あまりにもかけ離れた質問のようだった。

しかし、クリケット以外に花のないインドのスポーツ界。
サニア・ミルザの出現はある一面ではとても大きいと言える。
たくさんの子供たちがテニスを習い始めているのだ。

他のスポーツ界からもこんな選手が現れるといいなぁと思う。

スポーツは精神の成長のためにとても役立つ。
先輩・後輩などの関りを通し秩序やモラル、尊敬心などを育み、
チームプレイからインド人に足りない持続性や協調性など
多くの恵みをもたらすことを感じる。

学校教育の中でも、体育が盛んではないので、
その辺の子供に一般のスポーツをさせると
いまいちパッとしないし、バランスが悪いさえと感じる。

頭のいいインド人だけど、全体のバランスを見ると
個々人、専門はいいが、一般の幅広い常識に薄いようだ。

世界に羽ばたけるのか!インド人!
世界の壁は厚い???薄い???