本日届いた法学セミナー9月号。中でも「法令読解心得帖」今回のテーマが「法令パーツのトリビア」。暑い最中ではなくて夕刻に届きましたので、ぱらぱらと。
本書によれば「トリビア」(trivia)とは、「つまらないこと・どうでもよいこと」を意味する英語だとか…。知らなかったなあ(あぁ~、恥ずかし)。
前文の性格。「前文は「○○餅の由来」のようなもの」との説明。そりゃそうですよね。立法化の目的とか由来などを書くわけですから。
それはともかく、このコーナー。目からウロコのコーナーでもあります。知的好奇心を適度に揺すってくれるコーナーでもあります。
へぇ~と思ったのを二つほど紹介しましょう(2007年「法学セミナー9月号」p62以下)
その一つ。「高知市市民と行政のパートナーシップのまちづくり条例」(平成15年条例第13号)。
この条例の前文は方言を使って書かれているんです。
前文
何でまちづくりをするが。
みんなあにとって「のうがえいまち」にしたいき。
なんかあったときに、すっと助け合える関係でおりたいき。
以下 略
いかがですかね。さすがに本則などは方言化する余裕がなかったんでしょうか。普通の標準語らしいです。
「のうがえいまち」の意味がいっくら考えてもわかりませんが。
その二つ。昭和52年改正前の「海上衝突予防法」(昭和28年法律第151号)。この法律では、前文が「第1条の前」以外の場所に置かれていたとか…。「第三章の「章名」」の後にあったらしい。
講義などでお話してきたことがほとんどといっていいくらいの内容ですが、どうせ暑い毎日ですから、「緑陰」とまではいかなくても涼しい図書館で読んでみてはいかがですか。ただし、目からウロコが落ちちゃっても自己責任で。
この「法令読解帖」は昨年の10月号から連載が始まり、12月号、今年の2月号と続き、4月号からは毎月連載されています。
この9月号を読むなら。それ以外には特集「会社法 本質的理解と学習のすすめ」がおススメ(と、いっても私はページぱらぱらしただけ…)。
「総論-会社法の見方と学び方」を皮切りに、5本の小論稿。これも目からウロコが落ちちゃうかも…
みなさんにススメたからには、私も読んでみます。どこに行っても夏なんですから。
※ミクシーの日記は、「仕事・勉強…熱中しよう!」です。