講義の後の質問はすべきか…。
「問いは遥かに」。『法学教室№351』の巻頭言。行政書士試験の試験考査委員でもある石川健治教授の一文です。そのまま一部分を紹介します。
「読んで聞いて、わからないこと。それを著者や講師に質問するのが、よいことかどうか。こと学問に関する限り、わたくしの意見は否定の方向に傾いてきた。」(同書・巻頭言1~2行目)
研究者を目指そうという場合にはそうであるかも知れませんが、資格試験の学習などをしている場合には必ずしも当てはまるとはいえないでしょうね。
今日の疑問は明日に残さないっていうのが一つの学習上の鉄則。もちろん、ただちに講師などに聞くっていうのはダメですが。自分の頭で考え抜くということが必要です。
とはいえ、いくら考えてもわからない場合には、先に進めないわけですから、そういうときにはどんどん質問をすべきでしょうね。疑問点をそのままにしておくのはどうも落ち着かない。そんな気持ちがしませんか。
その石川クン。学部生時代の商法のT先生のことを紹介してわが意を得たりなんて言っていますが。「俺の意見なんか聞いてどうする」などと紹介していますが。
それはともかく。…というわけで、「問いは近くに」。
わからないところはやっぱり質問して聞くべきです。28日の講義でもお話しましたが、「わからないところがわからない」。「わかったつもり」とうのが一番いけない。その魔術から醒める方法をお話しましたね。
早く目覚めなきゃダメです。これが受験に一番の敵ですからね。
序にいうと、「今日できることは今日やる」べきでしょうね。この世の中。明日は何が待ち受けているのかわかりませんから。
もっとも、ある国には「明日できることは、今日やるな」って諺があるようですが。時間の余裕を持てば心にも余裕が生まれるってことでしょうかね。
というけで「師走」。わたしゃ走らない。
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